家賃1万円の空き家バンクで賢く移住を!制度の使い方とおすすめ自治体10選

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移住の実現にあたっては住まいの確保にまつわる金銭面がハードルになりがちだ。しかし、自治体が用意する空き家バンク制度を活用すれば、家賃1万円と驚くほど安価に賃貸物件へ入居できることもある。

ここでは住居にまつわる費用を抑えて移住したい方に向けて、空き家バンクの概要や利用方法、家賃1万円以下の物件を掲載しているおすすめ自治体を紹介する。

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目次

空き家バンク|安価な移住を叶えられる制度について

安価な移住を叶えられる制度「空き家バンク」とは?

「シングルマザーでまとまった費用の用意が難しい」
「デュアルライフを実現したいが、2拠点目の維持費が不安」
「移住に憧れる気持ちはあれど、いつも費用面で断念している」

上記に当てはまる方にとって、優れた解決策となるかもしれないのが「空き家バンク」だ。

空き家バンクは国や自治体が推進している物件紹介サービス。まずは、その特徴と利用方法から見ていこう。

参考元:取組を進めるにあたっての手続きガイド

家を貸したい方と借りたい方のマッチングサービス

空き家バンクは家を貸したい方と借りたい方、あるいは売りたい方と買いたい方のマッチングを行うサービスだ。

通常は自治体が運営しており、物件の所有者側と求める側からそれぞれの希望条件をヒアリングし、利用者を適切に引き合わせてくれる。

利用者同士で話し合いがまとまれば、賃貸契約あるいは売買契約の成立だ。

空き家バンクの推進は、人口の都会への集中や田舎の空き家問題の解決につながると期待されている。対応する市町村も増えており、移住希望者ならチェックしておきたい仕組みだ。

家賃1万円や継続居住で譲渡などお得な募集もたくさん

空き家バンクの最大の魅力は、家賃1万円以下で借りられたり、10年など継続して借りることで物件を譲渡してもらえたりと驚くほどお得な募集がある点だ。

空き家バンクでは、長年放置し扱いに困っていた古民家などを、自治体の支援(例:リフォームや事務作業の代行)を受けて貸し出しているケースも多い。

通常の賃貸物件とは異なり、「誰も住まないままでは家がかわいそう」「使っていなかった家から、少額のお金でも入ってくれば嬉しい」と考えている大家の方もいる。

そのため、金銭面をそれほど重視しない募集も見つかりやすいのだ。

家賃は数ある固定費のなかでも大きな割合を占める費用。安価な物件をありがたく借り受けることで、移住にまつわる金銭面のハードルを劇的に下げられるだろう。

利用は各自治体の空き家バンク制度に登録するのみでOK!

空き家バンクの利用は簡単で、通常は特別な申し込み条件も不要だ。詳細な流れは自治体ごとに異なるが、大まかな流れは以下のようにマッチングを受けて交渉するのみでOK。

【空き家バンクの利用の流れ】

  1. 自治体Webページや電話から情報提供申し込み(登録)
  2. 空き家バンクページから気に入った物件の内見申し込み
  3. 内見後に気に入れば入居交渉

利用には費用もかからないため、移住を目指すのであれば登録しない手はない。

すでに自分の憧れる移住先がある方は、まずは、自治体の公式ページから空き家バンクの情報を確認してみよう。

家賃1万円以下の物件も!空き家バンク制度のあるおすすめ自治体10選

家賃1万円以下の物件も!空き家バンク制度のあるおすすめ自治体10選

ここからは家賃1万円以下の物件もある(2022年8月5日時点)、空き家バンク制度の充実したおすすめ自治体をご紹介する。

移住を成功させるためには、居住後の暮らしをしっかりと想像してみることが大切だ。紹介する物件や地域に住んだ自分の姿までイメージしながら、読み進めてみてほしい。

【北海道】芦別市(あしべつし)

北海道芦別市(あしべつし)

出典:空き家・空き地情報バンク|北海道芦別市

北海道の中部、「星の降る里」として知られるのが芦別市だ。札幌まで車で1時間40分と、都市部にも出かけられる田舎過ぎないエリアに位置する。

雄大な大地ならではの自然と星空を堪能できるこの町では、空き家バンクも充実。例えば、4LDKの広々とした戸建てが賃貸なら月額1万円、売買でもわずか60万円で提供されている。

【福島県】大沼郡金山町(おおぬまぐんかねやまちょう)

福島県大沼郡金山町(おおぬまぐんかねやまちょう)

出典:金山町空家情報|金山町

福島県、会津若松のすぐ西に位置するのが大沼郡。その北西側で人々の営みが広がる地域が、金山町だ。町の北側は新潟県とも接している、雄大な山々と温泉が有名な地域。

現在は、敷地面積約386㎡と都会ではなかなかお目にかかれない庭付き物件が、家賃1万円で募集中(2022年9月時点)。

ボイラーの修繕など自分で能動的に手を加える必要はあるが、DIY好きな方にとってはたまらない住居となるだろう。

【東京都】奥多摩町(おくたまちょう)

東京都奥多摩町(おくたまちょう)

出典:0円空家バンク|おくたま暮らし

実は、空き家バンクは地方だけでなく東京の田舎地域にもある。東京の北西、埼玉県と山梨県と接する奥多摩町がその代表例だ。

奥多摩町は0円空き家バンクという、土地や物件を手放したい方と0円でもらい受けたい方のマッチング制度がある。いわゆる「移住で家がもらえる自治体」だ。

現在(2022年8月時点)は、残念ながらすべての物件が成約済みか交渉中。しかし、チャンスを逃さないために、ぜひ定期的に公式ページを訪れてみてほしい。

【長野県】塩尻市(しおじりし)

長野県塩尻市(しおじりし)

出典:楽園信州空き家バンク

「ふるさとに逢える」をキャッチコピーに、移住者を積極的に受け入れている信州・長野県全国で第4位の広さを誇り、それでいて人口は202万人と少なく、穏やかに暮らせる県だ。

空き家バンク制度にも率先して取り組んでいる。今は募集してないが、過去に塩尻市大字洗馬でなんと7LDKで家賃1万円という物件もあった。

【岡山県】久米郡美咲町(くめぐんみさきちょう)

岡山県久米郡美咲町(くめぐんみさきちょう)

出典:岡山県 久米郡美咲町の空き家バンク|Smai空き家

きびだんごでお馴染みの岡山県、その中央部に位置するのが久米郡美咲町だ。

美咲町は、実は卵かけご飯が誕生したとされる町。年に7万人もの卵かけご飯愛好家が訪れており、田舎でありながらも外部の人間を受け入れる風土ができている。

空き家バンクにも家賃3万円や1万円といった安価な物件がずらり。相応に築年数が経った修繕の必要な物件も多いが、自分でおうちに手を加えるのも楽しい時間となるだろう。

【高知県】幡多郡大月町(はたぐんおおつきちょう)

高知県幡多郡大月町(はたぐんおおつきちょう)

出典:空き家情報|四国・高知のはしっこで住みっこ暮らし

高知県の南西端、大きく海に面した地域が幡多郡大月町だ。山林が町の面積の7割を占め、目の前には海が広がる自然豊かな土地。ダイビングや磯釣りも楽しめる。

空き家バンクにはどこか懐かしい気持ちになる、昔ながらの町並みの物件が掲載されている。月額1万円の物件も複数募集中(2022年9月時点)で、希望のおうちも見つかりやすい。

【山口県】田布施町(たぶせちょう)

山口県田布施町(たぶせちょう)

出典:空き家情報(田布施町空き家バンク)|田布施町

山口県の南東部にある田布施町は、春には桜並木、夏には海水浴、秋には紅葉、冬にはイチゴ狩り、と四季折々の楽しみが見つかる町だ。

空き家バンクでは、立派な門のある6DKの一軒家が家賃8,000円と格安で提供されている(2022年9月時点)。まずは田布施PR動画を見て、移住のイメージを固めてみてはいかがだろう。

【福岡県】大牟田市(おおむたし)

福岡県大牟田市(おおむたし)

出典:空き家情報|住みよかネット

福岡県の最南端にある、歴史好きにはたまらない町が大牟田市だ。世界遺産の構成資産でもある「三池炭鉱専用鉄道敷跡」を筆頭に、大型の古墳や自然公園、伝統建築物が点在しており、散歩に出かけて町並みを眺めるだけでもワクワクする。

大牟田市では住みよかネットの名前で空き家バンクを運営中。

徒歩圏内にバス停のある物件が家賃1万円で出ていたり、家賃1万5千~2万円のオール電化住宅が募集されていたりと、ほかの自治体と比べても充実している。

【大分県】宇佐市(うさし)

大分県宇佐市(うさし)

出典:空き家バンクについて|USA de KURASO

全国の八幡宮の総本山である、宇佐神宮を抱えるのが大分県宇佐市。からあげ専門店発祥の地でもあり、海の幸も山の幸も豊富に採れるグルメの充実したエリア。

宇佐市では空き家バンク「USA de KURASO」を運営中。2つの畑の付いた物件が家賃1万円で借りられるなど、驚きの募集もたくさんある。

【鹿児島県】喜界島(きかいじま)

鹿児島県喜界島(きかいじま)

出典:物件情報一覧|喜界町

最後にご紹介するのは、鹿児島県大島郡喜界町に属する喜界島。本州から遙か南、沖縄との中間あたりに位置する離島だ。

「オオゴマダラ」と呼ばれる希少な保護蝶が自然に生息しているなど、島ならではの環境と文化が残っているユニークな土地。

どの方位を向いても透き通った海を眺められるこの島では、移住者も積極的に受け入れ中。周りをトロピカルな木々に囲まれた、映画に出てきそうな古民家も家賃1万円で借りられる。

家賃1万円の空き家バンク物件で移住のハードルを下げよう!

家賃1万円の空き家バンク物件で移住のハードルを下げよう!

この記事では空き家バンクについて、制度の概要や利用方法、家賃1万円の物件も募集しているおすすめ自治体を解説した。

空き家バンクの活用により家賃1万円の物件を確保できれば、移住にまつわる金銭的なハードルを大きく下げられる。移住が遠い夢物語ではなく、手に届く目標に感じられるだろう。

まずは気になる自治体の公式ページから、空き家バンクに登録してみてほしい。補助金や支援金など、担当者が移住にまつわる思わぬ支援策を教えてくれる可能性も十分だ。

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