美味しい食べ物や利便性の高さなど、多くの魅力がある福岡県。福岡県へ移住を考える場合、住み心地や仕事のこと、子育て環境などさまざまなことが気になるかもしれません。
この記事では、福岡移住のメリット・デメリットや県全体の移住支援政策、移住におすすめの市町村などをご紹介します。
移住する前に知っておきたい福岡県の基本情報
九州最大の都市である福岡。陸・海・空の交通の結節点となっており、九州およびアジアの玄関口でもあります。
ラーメン、もつ鍋、水炊きなど福岡ならではの郷土料理や、採れたての海の幸など、食べ物が美味しいのも福岡の魅力のひとつ。
福岡は、一度暮らしたら「離れたくない」と答える人が多い住み良い都市で、移住先としても大人気です。
まずは、そんな福岡の基本情報から確認していきましょう。
地理
福岡は九州の北に位置する都市。総面積は約4,987平方キロメートルで全国29位の大きさです。
29市・29町・2村の60市町村で形成されており、それぞれ「北九州」「福岡」「筑後」「筑豊」の4つの地域に分けられています。
福岡は九州と本州の結節点となっており、国内では最も朝鮮半島に近い場所に位置していることもあり、古くからアジアの玄関口としての役割も果たしてきました。
人口
福岡県の人口は年々増加傾向にありますが、特に福岡市の人口は伸び率が高めです。
令和2年(2020年)の国勢調査によると、福岡市の人口は10月1日時点で161万3千361人、5年前の調査と比較すると7万4千680人増となっています。
福岡移住の特徴は、縁もゆかりのない若い世代の移住が多い点です。これまでも、主に九州圏内からの進学や就職により移住する若者が多くいました。
さらに、最近ではリモートで働く人も増え、九州以外からの移住者の数も増加しています。
参考元:令和2年国勢調査結果速報
気候
福岡県の年間平均気温は17.7度と、温暖な気候で1年を通して快適な生活ができます。山間部では冬に雪が降ることもありますが、都市部ではほとんど積雪は見られません。
福岡は災害が少ない地域でもあります。内閣府が発表した南海トラフ巨大地震による福岡の被害想定では、他の太平洋側の地域と比べて大災害となる可能性は低いという結果となりました。
災害を避け、安全・安心に生活できる面も福岡移住の魅力だと言えます。
産業
福岡の主要な産業は、輸送用機械、鉄鋼業、食料品です。
福岡市ベースで見てみると、通信業、卸売・小売業、サービス業などの「第三次産業」が91.1%を占め、人口100万人以上の国内12都市の中でトップとなりました。
福岡市が第三次産業に特化した都市となった理由は、十分な工業用地や工業用水を確保できなかったからと言われています。
第三次産業主体の街づくりを進めた福岡市は順調に発展し、1972年に政令指定都市となりました。
福岡移住のメリット|移住先として人気の理由は?
福岡移住の大きなメリットは、大きく次の6つです。
- 食べ物が美味しい
- 利便性が高い
- 家賃が安いエリアが多い
- 子育て支援が充実している
- 美男美女が多い
それぞれ順番に見ていきましょう。
食べ物が美味しい
福岡と聞いて「食べ物が美味しい県」というイメージを持つ人もいるのではないでしょうか。福岡県は、とんこつラーメン、もつ鍋、明太子、水炊きなどの名物も多く、屋台文化という他県にはない特徴を持っています。
あまりイメージがないかもしれませんが、実はうどんも人気で、街の中にはラーメン屋と同じくらいたくさんのうどん屋を見かけます。
うどんを頼む際に、サイドメニューとして、かしわおにぎりを頼む人が多いのも福岡の特徴です。
利便性が高い
福岡市は街がコンパクトにまとまっており、非常に交通アクセスが良いです。福岡空港は地下鉄空港線と直結し、およそ10分でアクセス可能。博多駅から繁華街の天神までは、徒歩圏内です。
この利便性の高さから、はじめて福岡を訪れた人でも迷うことなく目的地にたどり着くことができるでしょう。
また、福岡は地下鉄の駅からのショッピングもとても便利です。博多駅は大きな駅ビルや商業施設と直結し、天神駅は100を超える店舗がずらりと並ぶ広い地下街と繋がっています。
家賃が安いエリアが多い
福岡市は、東京や大阪と比べて家賃が安いエリアが多いです。福岡の中心地である中央区の場合は1Kで5万円程度ですが、東区西区や南区だと4万円程度で借りられます。
さらに福岡市近郊の地域であれば、1Kの物件を3万円代で借りることが可能です。東京の同じ条件の物件が7万円程度することを考えると、福岡県の家賃はかなり安いと言えるでしょう。
子育て支援が充実している
福岡県では、子育てをみんなで支える社会を目指し「ふくおか子ども・子育て応援総合プラン」を策定しています。
「ふくおか子ども・子育て応援総合プラン」の基本的方向は、以下の通りです。
- 若者が結婚や子育てに夢や希望を持つ社会づくり
- 子どもを安心して生み育てることができる社会づくり
- 子どもの健やかな育ちと自立を応援する社会づくり
子育て支援の内容は、福岡県内でも自治体によって内容は異なりますが、県庁所在地である福岡市では、次のような子育て支援を行っています。
子育て支援 | 内容 |
---|---|
幼児教育・保育の無償化 | 満3歳から5歳児クラスの全ての子どもの利用料が無償 新制度未移行の幼稚園の利用料は、月額25,700円を上限として無償化 新制度幼稚園は市が設定する利用料が0円 |
福岡ファミリー・サポート・センター | 「子育てを応援してほしい人」と「子育てを応援したい人」が、地域の中で育児の相互援助活動を行う会員組織 会員同士で子どもを預けたり、預かったりするネットワーク |
子育て交流サロン | 公民館などの身近な会場で、子育てサポーターが見守り、乳幼児の親子が開設時間内の好きな時間に訪れて、自由に過ごすことができる場所 |
昼間校庭開放 | 子どもたちの安全な遊び場として、学校休業日(土日など)に小学校の校庭を開放 |
産後ケア事業 | 出産後、家族などから支援を受けることが難しく、かつ育児や体調に不安がある方を対象に、産科や助産院などでサポート |
引用:福岡県公式サイト
上記は福岡市の行っている子育て支援の一部です。また、自治体によって取り組みに違いがあるので、移住を希望している地域があれば、市町村のホームページをチェックしてみると良いでしょう。
美男美女が多い
ソニー生命保険株式会社による「47都道府県別 生活意識調査2021」によると、「美男美女」が多い都道府県ランキングで、福岡県は2020年に続きトップに輝きました。
福岡県は秋田県や京都府と並ぶ「日本三大美人県」のひとつ。「博多美人」という言葉もあるくらい、全国的に認められた美人の多い県です。
福岡県出身には、橋本環奈さん、浜崎あゆみさん、妻夫木聡さん、瀬戸康史さんなど、美男美女の芸能人も多くいます。街を歩いていると、そこら中に美男美女がいることに驚く移住者も少なくないようです。
参考元:47都道府県別 生活意識調査2021|ソニー生命保険株式会社
福岡移住のデメリット|良いことだけではない?
どのような魅力的な土地であっても、少なからずデメリットが存在します。福岡移住をする前に、ぜひデメリットについても把握しておきましょう。
福岡移住のデメリットは、以下の3つです。
- 大都市なので電車は混み合う
- 年収相場は低め
- ウェットな人間関係に馴染めない可能性もある
それぞれ順番に見ていきましょう。
大都市なので電車は混み合う
都心部ほどではないものの、福岡県は日本三大都市なので、電車が混み合うことは覚悟しておきましょう。
ただ、住む場所によって混み合う度合いに違いはあります。
年収相場は低め
厚生労働省の発表した「賃金構造基本統計調査」によると、2020年の福岡県全体の賃金は282万9,000円となっています。
この金額は、九州県内では最も高い水準ですが、全国平均(307万7,000円)より低い水準となっています。
特に東京(373万6,000円)や神奈川(335万2,000円)、大阪(320万4,000円)など、年収の高い地域から移住するとなると、年収が下がってしまうかもしれません。
しかし、最近ではリモートで働ける環境も整っているため、人によっては前の会社を辞めることなく移住できる場合もあるだろう。
ウェットな人間関係に馴染めない可能性もある
福岡県は大都市ではありますが、東京などの都心部と比べると人と人との距離が近く、人によっては疎ましく感じることもあるようです。
福岡の人は、人懐こくサービス精神旺盛な人が多いといわれています。他県からの移住者が多く、受け入れる体制が整っているため、移住者にとっては馴染みやすい土地とも言えるでしょう。
福岡移住を後悔したくない!成功させるための事前チェックポイント
移住をする際はいきなり移住するのではなく、いくつかのポイントを踏まえたうえで計画的に行うのが成功の秘訣です。
福岡移住を成功させるために、以下のチェックポイントを押さえておきましょう。
- まずは「なぜ移住するのか」明確にする
- 「都会」か「田舎」どちらが良いか決める
- 移住先での仕事をしっかり調べておく
- どの程度の費用が必要かあらかじめ計算する
- 国・自治体による補助制度・補助金を活用する
- 短期移住など段階を踏んで移住できると◎
それぞれ詳しく解説していきます。
まずは「なぜ移住するのか」明確にする
移住して失敗しないためには、「なぜ移住するのか」目的や理由をはっきりさせておくことが重要です。
例えば、「生活コストを抑えてゆとりを持って暮らしたい」「自然豊かな環境で子育てをしたい」「農業をしたい」など、人それぞれ目的や理想の暮らしはさまざまあります。
ただ漠然と移住先を決めるより、目的を持って移住する方が失敗しづらく、理想を叶える可能性は高くなります。
「都会」か「田舎」どちらが良いか決める
地方移住と聞くと、現在より田舎へ移住するというイメージの強い人も多いかもしれませんが、地方には田舎もあれば都会もあります。
自分がイメージする理想の暮らしを実現するには、「都会」と「田舎」のどちらが適しているのか決めておくことも大切なポイントです。
都会と田舎、いずれもメリットがあればデメリットもあります。具体的には、都会と田舎で以下のようなメリットとデメリットが存在します。
都会(地方都市) | 田舎 | |
---|---|---|
メリット | 利便性が高い 仕事の選択肢が多い 医療機関や商業施設が多い 人に干渉されにくい | 家賃や土地代が安い 生活費が安い 自然が豊か 人との交流が盛ん |
デメリット | 自然が少ない 田舎に比べると家賃や土地代は高め | 車がないと生活が不便 医療機関や商業施設が少ない 仕事が限定される 人間関係が密で煩わしさを感じることも |
地方都市へ移住する場合は、電車やバスなど公共交通機関が整っていることが多く、商業施設や医療機関も多いので、これまでとあまり変わらず便利な生活を送ることができます。
さらに、仕事の選択肢も多いので、希望通りの仕事が見つかる可能性が高いでしょう。また、田舎暮らしに比べると、人との距離も近すぎないので、程よい距離感で付き合えるのも利点だといえます。
ただ、田舎と比べると自然は少なく、家賃や土地代は高くなることは覚悟しておきましょう。
田舎へ移住する場合は、都会と比べると家賃や土地代が驚くほど安く、生活費を安く抑えることができます。
また、自然豊かな環境なので「自然の中でのびのびと子育てをしたい」「古民家でDIYをしたり昔ながらの生活がしたい」といった希望がある人には、田舎の方がおすすめです。
近所付き合いも盛んなので、人との交流を楽しみたい人にとっても、田舎は魅力的な移住先だと言えるでしょう。
デメリットとしては、交通網が発展していないため車がないと生活が厳しく、これまでのような便利な生活は望めないことです。
また、人間関係が密になりやすい田舎では、すぐに噂が広まってしまうなんてことも。ウェットな人間関係が苦手な人にとっては、息苦しさを感じてしまうかもしれません。
移住先での仕事をしっかり調べておく
移住する前にしっかり考えておきたいのが、仕事・収入面です。地方では、家賃や土地代が安い一方で、賃金が低かったり仕事の選択肢が少なかったりすることも珍しくありません。
移住してしまってから仕事を探しても、思うように見つからない可能性もあるので、移住する前に、仕事や収入面についてはしっかりと検討しておきましょう。
- 現在の仕事をリモートワークで継続できないか
- 新たな土地で自分に適した仕事がないか
- 心機一転、就農や起業をするのか
- 自治体の就職支援や補助制度を受けられないか
上記を参考に、移住先でどのように収入を確保するのかじっくり検討し決めておきましょう。
どの程度の費用が必要かあらかじめ計算する
地方移住をする際は、引越し費用や住居費用、自動車の購入費用、当面の生活費などが発生します。移住先や、単身かファミリーで移住するのかによっても必要な費用は異なります。
移住後や間際になって、「お金が足りない」と慌ててしまわないよう、あらかじめどの程度の費用が必要か計算しておくことが大切です。
移住に必要な費用については、自己負担が必要な部分と、国や自治体による補助制度や補助金を利用できるケースもあります。
次に、国・自治体による補助制度・補助金について解説していきます。
国・自治体による補助制度・補助金を活用する
移住先を絞ったら、気になる自治体の公式ホームページで、移住支援を行っていないかチェックしてみましょう。
「無料で家がもらえる」「首都圏からの移住者に支援金を補助」「移住前にお試しで短期滞在ができる」など、自治体によって取り組みはさまざま。
短期移住など段階を踏んで移住できると◎
本格的に移住する前に、できるようなら移住希望先を訪れてみましょう。実際に生活してみると、「思っていたのと違う」と感じることも少なくありません。
自治体によっては、短期間のお試し移住プログラムを用意しているところもあるので、元の生活拠点を残しつつ、二拠点居住をしてみるのも選択肢のひとつです。
このようなステップを踏むことで、自分には合わないと感じた場合でも、落ち着いて別の移住先を探すことができるでしょう。
福岡移住の負担軽減 | 移住支援金制度
移住をする際には、できるだけ金銭的な負担を軽くしたいと考える方も多いでしょう。そのようなときにチェックしたいのが、県の移住支援金制度です。
福岡県移住支援金事業は移住者の負担軽減や、地方創生・地域振興などを目的としています。
この支援金制度の要件をご紹介します。
- 移住前の10年間のうち、5年以上を三大都市圏(※1)に住んでいたこと
- 住民票を移す直前に連続して1年以上三大都市圏に在住していたこと
- 移住後、県内の特定地域(※2)に住むこと
- 支援金申請時において転入後1年以内であること
- 申請日方5年以上継続してその地域に住む意思があること
- 移住後道府県が支援金対象のマッチングサイトに掲載する求人へ就業すること
- プロフェッショナル人材事業または先導的人材マッチング事業を活用し就業した場合
- 人材確保困難職種へ就業した場合
- 人材育成事業の活用で就業した場合
- テレワークで仕事をしている場合(条件あり)
- 福岡よかとこ起業支援金の交付決定を受けて起業する場合
※1:東京圏(埼玉県、千葉県、東京都及び神奈川県)、名古屋圏(岐阜県、愛知県及び三重県)、及び大阪圏(京都府、大阪府、兵庫県及び奈良県)
※2:北九州市・大牟田市・久留米市・飯塚市・田川市・柳川市・八女市・筑後市・大川市・豊前市・宗像市・古賀市・うきは市・嘉麻市・朝倉市・みやま市・粕屋町・芦屋町・岡垣町・小竹町・桂川町・東峰村・大刀洗町・広川町・香春町・川崎町・大任町・福智町・苅田町・みやこ町・上毛町・築上町
以上の要件はさらに細かい条件を満たす必要があるため、詳しくは福岡県のホームページで詳細をご確認ください。
参考:福岡県へ移住を考えている方へ!移住支援金を活用し、福岡県で働きませんか?|福岡県庁ホームページ
福岡移住で仕事探しをするには
福岡への移住を機に新しい仕事を始めたい!そう考える方もいるでしょう。福岡で仕事探しの情報を集めるには、まず移住・定住ポータルサイトの「福がお~かくらし」にアクセスしてください。
ポータルサイト内の「情報を検索する」の中にある「仕事」のページでは、
- 就業・起業
- 就業体験
- 農林水産業
- その他
と、4つのカテゴリーで県内の各市町村名が掲載。気になる市町村名をクリックすると、仕事に関するさらなる詳しい情報が載っています。
ポータルサイト内の仕事のページでは、就職情報サイトも記載されていて、ご自身の年代や立場などに応じて適した就職情報サイトへアクセスすることも可能です。
仕事探しには市町村ごとの情報が分かりやすく掲載されているポータルサイトを活用するのも良いでしょう。
福岡移住前にしておきたい家探し
移住後の生活をスムーズに始められるように、住む場所も早めに決めておきたいところです。
家を探す方法のひとつに、空き家バンクを利用する方法があります。福岡県には空き家バンク検索用のサイトがあり、それぞれの市区町村の紹介と、募集中の空き家一覧が掲載されています。
このサイトに掲載されている空き家は、市町村と連携する不動産業者が情報を提供しています。家を借りる場合や購入する場合も、福岡県宅建協会に加盟する不動産業者が担当してくれるため安心です。
参考:空き家DE暮らす 福岡県空き家バンク|福岡県の空き家を探すなら
移住前におすすめ!福岡の移住体験制度
ここからは、「移住前に住むエリアの様子を知っておきたい」と考える方に向けて、福岡の移住体験制度を4つご紹介します。
お試し居住施設
お試し居住施設とは、県内の各市町村が整備した住宅に一定期間滞在してその土地の暮らしを体験できる施設のことです。
お試し居住施設の利用は施設ごとで異なりますが、例えば大牟田市内の住宅の場合、3日〜14日間滞在可能です。生活に必要な備品や設備がひと通り揃っており、到着後すぐにお試し生活を開始できます。
2024年5月現在、お試し居住施設がある市町村は県内に10ヶ所あります。応募方法や条件、空き状況については市町村によって異なりますので、福岡県移住・定住ポータルサイト「福がお~かくらし」の情報を確認しましょう。
移住体験イベント
移住体験イベントは、県や市町村がその地域の特色を知って、移住へのイメージを膨らませてもらおうと開催する企画です。
イベントの種類は短期間のツアー、ワーキングステイ、セミナーなどいろいろなものがあります。
ふくおか農林漁業「産地見学ツアー」
ふくおか農林漁業ナビは、農業の魅力のPRや就農イベント、支援制度の紹介など、県内で農林漁業関連の仕事に興味のある方に向けた情報を提供しているサイトです。
このサイトでは不定期で「産地見学ツアー」を開催。農業を体験してみてから仕事にするかどうかを決めたい、農業の現場を見てみたいという方はこのツアーに参加することで就農イメージがつきやすいかもしれません。
しごと発見!ふくおか暮らし体験
県外在住の大学生・社会人などに向けて、仕事と暮らしを体験できる事業です。仕事体験は、収入が得られるもの、無給のインターンシップから選べます。
ふくおか暮らし体験事業に参加することで、福岡までの旅費や宿泊費が助成されたり、地域の人たちと触れ合えたり、仕事体験を通じて会社の雰囲気を感じられたりとさまざまなメリットを得られます。
福岡移住に役立つおすすめのポータルサイト2選
福岡移住を考えるなら、ポータルサイトを活用してましょう。
ポータルサイトには、福岡移住をする人の欲しい情報がギュッと集められているので、必要な情報をすぐに探し出すことができます。
福岡移住に役立つおすすめのポータルサイトは、以下の2つです。
福がお~かくらし
出典:福がお~かくらし
福岡への移住を考えるとき、まず目を通しておきたいのが福がお~かくらしです。
福がお~かくらしは、福岡県庁が運営する福岡県の移住・定住ポータルサイト。福岡県の概要から、各市町村の特徴や紹介動画などが紹介されているため、移住先を選ぶ際の参考になるでしょう。
市町村ごとの支援制度を早見表やマップで確認できるため、自分に合った支援制度を見つけやすいメリットもあります。
福岡移住に必要な情報が網羅されているため、福岡県への移住を検討中であれば、ぜひチェックしておきましょう。
なるほど福岡
出典:なるほど福岡
なるほど福岡は、県内のグルメ・観光・お役立ち情報などを毎日発信する福岡最大級のウェブメディアです。
福岡を楽しむための情報を知ることができるのが特徴。各種イベントの紹介や、おすすめのレストランやパン屋、エステ、ジムなど情報が満載なので、福岡を訪れた際や移住後に役立ててみると良いでしょう。
福岡の移住支援制度が充実している自治体(市町村)10選
最後に、移住支援制度が充実している自治体を10選紹介します。支援を受けておトクに移住したい場合は、以下の自治体を移住先の候補として考えてみましょう。
八女市(やめし)
出典:令和4年度 八女市の定住支援・施策を紹介します!|八女市
八女市は福岡県の南部、福岡市から南へ約50kmのところに位置しています。八女茶やイチゴなど、農産業が盛んで、仏壇・提灯・石灯ろう・手すき和紙など伝統工芸品の産地でもあります。
八女市では、市内の賃貸物件に転入・転居する若年世帯に対し家賃補助を行ったり、引越し費用を負担するなど、若者の移住・定住に積極的です。
その他にも、新築マイホーム取得支援補助金や、中古住宅取得支援補助金、空き家バンク制度など、移住者にとって嬉しい制度が揃っています。
北九州市(きたきゅうしゅうし)
出典:令和4年度 住むなら北九州 定住・移住推進事業|北九州市
北九州市は、福岡県北部に位置しており、福岡市に次ぐ九州地方第2位の都市です。都会であるにもかかわらず、家賃や物価が安いのが特徴。
病院や診療所の数が多い、11年連続待機児童ゼロ、平日夜間・土日祝日診療が充実しているなどの理由から、NPO法人エガリテ大手前による「次世代育成環境ランキング」では、11年連続・政令指定都市第1位に輝いています。
市街から転入する新婚世帯や多子世帯などを対象に、最大家賃3ヶ月相当に当たる最大30万円の補助金を支給。単身者も条件を満たせば、最大10万円の家賃補助を受けられます。
糸島市(いとしまし)
出典:移住・定住情報|糸島市
糸島市は福岡県の最西部に位置しており、海と山に囲まれた豊かな環境と、福岡市までJRや車で約30分というアクセスの良さから、移住先としても注目を集める人気のエリアです。
夫婦の所得を合計した額が400万円未満であることなどの条件を満たすと、婚姻日の年齢が夫婦ともに39歳以下の場合は最大30万円の支援金を受けられます。
また、婚姻日の年齢が夫婦ともに29歳以下の場合は、最大60万円の支援金を受けられます。
町の公式サイトにて、移住・定住イベント情報も発信しているので、糸島市が気になる人は、定期的にチェックしておきましょう。
大牟田市(おおむたし)
出典:|それなら、おおむた
大牟田市は、福岡県の南部に位置する市で、自然災害が少なく教育環境が整った安心して子育てができる街です。
三大都市圏(東京圏・名古屋圏・大阪圏)から大牟田市へ転入し、就職・起業した方などを対象に、2人以上の世帯の場合は100万円、単身世帯の場合は60万円の補助金を支給します。
また、UIJターンで市内に転入した若者が賃貸住宅に居住し、さらに中小企業などに就職した場合、最大3年間36万円の奨励金を受けることが可能です。
久留米市(くるめし)
出典:くるめのくらし
久留米市は、北部九州に位置する30万人の人が暮らす中核都市。
九州新幹線が全線開通したことで、九州の各都市に加え、関西や中国地方の都市と直結し、久留米市の交通アクセスが抜群に良くなりました。
市内に住宅を新築または購入し市外から移住した方を対象に、最大30万円補助金を支給します。
さらに、三大都市圏(東京圏、名古屋圏、大阪圏)から移住する方であれば、世帯での移住の場合100万円、単身世帯の場合は60万円が支給されます。
飯塚市(いいづかし)
出典:飯塚市移住支援金事業|飯塚市
飯塚市は福岡県のほぼ中央に位置し、福岡中心部や各地域にアクセスしやすい立地です。
小学6年生を対象にマンツーマン式のオンライン英会話を導入したり、タブレットパソコンや電子黒板の導入を進めたりするなど、教育に積極的なのも飯塚市の特徴のひとつ。
小中学生の学力が、全国や県の平均値を上回り「教育先進地域」として注目を集めています。
東京圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)から、飯塚市に移住して「就業」または「起業」した人を対象に、最大で100万円の移住支援金を支給します。
さらに、筑豊地域外から飯塚市内に住宅を取得する移住者に対し、経費の一部を奨励金として支給する取り組みも行っています。
宗像市(むなかたし)
出典:ムナカタに住む。
宗像市は、福岡市と北九州市のちょうど真ん中に位置する市。海や川、山や森に囲まれた自然豊かな土地で、都会でも田舎でもない暮らしやすい街です。
空き家・空き地バンクや、新築住宅を建築して居住する子育て世帯に対して、条件を満たすと最大100万円の補助金を支給するなど、移住に役立つ支援も充実しています。
福岡市(ふくおかし)
出典:福岡市 ホームページ
福岡市は、県内の中でも都市機能が集約されているエリア。交通機関・ショッピング施設・医療機関などが充実しており、コンパクトな都市構造のため移動も便利です。
都市部と自然のバランスも良く、美しい公園などもあり自然を身近に感じながら生活を楽しめるでしょう。温暖な気候で冬でも快適に過ごせるのも魅力です。
福岡市は、移住希望の子育て世帯が暮らしやすいよう、住宅の住み替え支援を行っています。具体的には、中古住宅購入費用・礼金・仲介手数料・引越し運送費用などの一部が助成されます。
助成金額は、対象になる経費の合計額の1/2(上限15万円)。親世帯と同居・近居・子ども2人以上の多子世帯の場合は、上限金額にそれぞれ5万円を引き上げた額が上限となります。
糟屋郡(かすやぐん)
出典:移住支援|粕屋町
7つの町からなる糟屋郡(かすやぐん)は、福岡市に隣接しているエリアです。糟屋郡は近年、次世代都市を目指した再開発で注目を集めています。
県内最大級のショッピングモールが進出するなど、住みやすい住環境へと変わっていき、糟屋郡内の町が県内の人口増加率のランキング5位以内に入っているなど、注目の高さがうかがえます。
糟屋郡の糟屋町では、町内への移住・定住促進や人材不足解消を目的とし、要件を満たす移住希望者に向けて移住支援金を用意しています。
福津市(ふくつし)
出典:ホーム|福津市
福津市(ふくつし)は、福岡県中心部へのアクセスが良く、市の中心部には公共施設やショッピング施設、医療機関がコンパクトにまとまっています。
周辺は豊かな自然環境が広がっていて、都市部の利便性と落ち着いた生活環境の両方を享受できるエリア。のびのびと子育てを楽しみたい移住希望者にも向いています。
福津市では、空き店舗用活用事業補助金事業があり、店舗改装費や貸借料など一部が補助されます。
また、空き家を活かした移住支援、新規就農相談、創業支援補助金など、さまざまな移住支援で移住希望者をサポートしてくれる市です。
憧れの福岡移住に向けてしっかりと計画を立てよう
この記事では、福岡移住のメリット&デメリット、移住を成功させるための事前チェックポイント、福岡の移住支援制度が充実している自治体とおすすめのポータルサイトを紹介しました。
移住を成功させるには、「なぜ移住するのか」目的や理想の暮らしを明確化し、それを実現させるためにひとつずつステップを踏むことが重要です。
最近では、地域活性化に積極的な自治体も増えており、思っていた以上に手厚い補助を受けられる可能性も十分にあります。
移住先として気になる地域があれば、市町村のホームページをチェックしたり、ポータルサイトを活用したりするなど、少しずつ情報を集めてみてくださいね。