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シングルマザー(母子家庭)の方が、生活するうえで住む場所を選ぶのは重要なポイントのひとつだ。
離婚や出産、子どもの入園をきっかけに、今住んでいる場所からほかのエリアへ子連れ移住を考えている人も少なくないよう。最近ではシングルマザーの移住支援をする自治体も増えている。
今回は、シングルマザーやひとり親で移住を考えている方へ、地方移住のメリットやデメリット、また手厚い地方移住支援を実施している地域を紹介する。
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シングルマザー(母子家庭)の地方移住は、さまざまな魅力がある反面、生活面や子どもの教育の面などで都市部とは異なる点もある。ここでは、シングルマザーの地方移住の際に知っておきたいメリットとデメリットを見ておこう。
シングルマザーが地方移住するうえで挙げられるメリットは主に4つ。
厚生労働省の統計では、離婚率は年々増加傾向にある。シングルマザーになると、仕事と育児の負担が母親ひとりにかかってくる。
仕事をしながら育児や家事をこなす母親は多いが、ひとり親世帯の場合、母親だけのお給料のなかで生活費や子どもに関わる費用全てをまかなうのは難しさがある。
平成30年(2018年)、総務省が行った「住宅・土地統計調査」によると、東京都内でマンションやアパートなどに住んでいる人の1ヶ月当たりの家賃・間代の平均は約8万円。近隣の神奈川県は約7万円、千葉県、埼玉県は約6万円だった。
ここで地方に目を向けると、北海道・東北地方並びに九州地方は4万円前後、北陸地方や長野・山梨県は4万円台の家賃だ。
首都圏と地方では、家賃を見てみるだけでも2〜4万円の差があることがわかる。消費者物価指数に関しても、都市部は平均以上に対して、地方は平均を下回る。
もちろん、家賃だけを見て移住の判断を下すのは安易すぎるかもしれない。ただ、ここ数年は企業が積極的にリモートワークを取り入れていることもあり、どこにいても仕事ができる環境が整い始めているのは確かだ。
引っ越すことによる収入の変化がない場合は、思い切って地方移住を進めてみると、都市部に住むよりも生活費が抑えられるだろう。
・参考元:総務省「平成 30 年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計」11ページ
・参考元:厚生労働省「離婚の年次推移」
地方の自治体は、子育てに関する独自の支援制度を確立している。後述するが、子連れの移住を歓迎し支援してくれる自治体も全国にある。
支援のなかには、中学卒業までの医療費が無料になる、教育費用の貸し出しがある、シングルマザーの就職を支援してくれるなどさまざま。
また、田舎の方に見られるのは、都市部よりも密な近所付き合いがあるということ。初めのうちは慣れない環境に身を置くため、ご近所付き合いについても緊張するかもしれない。
ただ、ひとり仕事に育児に家事と頑張るシングルマザーにとって、ご近所さんは強い味方になってくれる場合もある。
仕事をするシングルマザーにとって大きな問題のひとつが、子どもを保育園に入れられるかどうかではないだろうか。
待機児童については都市部だけの問題ではなく、全国的に広がっている。ただ、地方自治体によっては、待機児童ゼロを目指して保育施設を増やしているところもある。
待機児童が深刻な都市部に比べると、地方は子育て支援の一部として積極的に待機児童問題に取り組んでいることや、子どもの数が少ない地方を選べば待機児童への心配も少なくなるだろう。
地方に住む魅力は、自然に恵まれた環境で子育てができること。海や山に近い場所への移住をすれば、都市部の喧騒から離れのびのびと過ごせる。子どもにとっても、自然のなかで暮らすことで都会とは違う遊びや学びを発見できるだろう。
シングルマザーの地方移住は、メリットも多いがデメリットもいくつかある。
移住する地方によっては、都市部よりも暮らしの利便性の悪さを感じることになるかもしれない。特に田舎を選ぶとスーパーやコンビニが徒歩圏内にないことも…。
仮に交通機関があったとしても本数が限られているため、毎日買い物に行くよりも何日かに一度のようにして買いだめをした方が効率的だ。
また子どもが小さなうちは突然熱を出したり具合が悪くなったりしがち。そのときには昼夜を問わず病院に連れて行くこともあるはず。そのときに交通の便が悪いのは問題だ。
子どもの病院問題や、近くに気軽に買い物ができるスポットがない問題に対応できるよう、移住前の下調べは欠かせないし、場合によっては車の購入を検討することも必要になるだろう。
子どもの教育に関心がある場合、地方は都市部に比べて塾や習い事の数が少ない点は覚悟しておく必要がある。
習い事や塾の数が少ないと、自分の子どもに合うかどうか、習い事の比較ができない。
ただ、最近ではオンラインの塾や講座も普及しどこにいても質の高い習い事や勉強ができる可能性もある。
子どもに質の高い教育を受けさせたいと考えている方は、通信講座を検討してみても良いかもしれない。
都会に比べ地方は仕事の求人数が限られる。また、賃金についても地方の方が低いのが現実。
仕事の種類や雇用形態が都市部ほど豊富ではないため、希望の職種に就くのは難しいかもしれない。
ただ、就職に役立つ資格があれば地方でも生かせる可能性はある。移住前に相談会に参加したり、自治体にコンタクトを取ったりして、仕事を探しておくのも良いだろう。
選ぶ地方の移住先によっては出かける場所も交通手段も限られる。子どもと一緒に暮らしていれば、どこかに行きたいと言われる場合もあるだろう。
地方移住の良さを感じながらも、親子がときどきリフレッシュできる場所を事前に探しておくことも、地方でストレスなく暮らす秘訣とも言える。
ここからは、シングルマザーの子連れ移住をさまざまな形で支援してくれる地方自治体を紹介する。移住を検討する際の参考にしよう。
出典:令和3年度シングルペアレント移住定住マッチング事業 参加者募集のお知らせ|羽幌町
北海道羽幌町(はぼろちょう)は、北海道北部の日本海側に位置する町。
町から見える夕日は北海道屈指の美しさと言われ、海と山、ふたつの自然で育まれた豊富な海産物や農産物なども魅力。
この羽幌町では、シングルマザーの自立をサポートする「一般社団法人日本シングルマザー支援協会」と連携し、「シングルペアレント移住雇用事業」を立ち上げた。
具体的には、北海道留萌振興局管外に住む、高校生以下の子どもがいるひとり親家庭で、羽幌町に子どもと一緒に移住できる人を対象に、羽幌町内の事業所で働きながら暮らすという支援だ。
羽幌町はほかにもシングルマザー(ひとり親世帯)対象に以下の子育て支援を行っている。
このほかにも子育て支援事業があるので、詳細は羽幌町のホームページを確認しよう。
出典:おが住|男鹿市 移住・定住ポータルサイト
秋田県男鹿市(おがし)は「ナマハゲ」で有名な街だ。三方が海で囲まれ、すぐそばには山があり、海から山へ続く風景美を堪能できる。
男鹿市では定住人口増加と地域の活性化を目的に、移住する世帯への支援を行っている。
その内容は、
男鹿市は、移住や定住を考えている人向けにより詳しい情報を提供できるよう、ポータルサイト「おが住(じゅう)」を立ち上げ、男鹿市で働く・暮らす・子育てをする際の情報や、実際に移住してきた人のインタビューなどを掲載している。
出典:ひとり親家庭の方などのために|千葉市
千葉県の県庁所在地であり政令指定都市の千葉県千葉市は、都心にも近い利便性を持ちながらも緑豊かな自然が多く、子育てしやすい街と言える。
そんな千葉市では、シングルペアレントの家庭を対象に支援を行っている。その一部を紹介しよう。
千葉市ではほかにもひとり親世帯が移住しても心配のないようなサポートが充実しています。
出典:子育て応援サイト|八王子市
東京都内でありながら、保育所等の待機児童が目に見えて減少している注目の街、東京都八王子市。子育て支援の拡充を実感できるエリアだ。
八王子市では市内で子育てを頑張る人たちに向けて、子育てに関するさまざまな情報を提供している「子育て応援サイト」を開設している。
このサイトのなかでは、ひとり親家庭へのサポート情報も掲載している。その一部を紹介しよう。
八王子市では、ここでは紹介しきれない子育て支援事業が展開されている。詳しくは八王子市の「子育て応援サイト」を確認しよう。
・参考元:八王子市子ども家庭部「保育施設及び学童保育所の受入状況について」
出典:子育て・教育|須坂市
長野県北部に位置する須坂市(すざかし)は、全国でひとり親の移住支援に取り組む団体、「ひとり親地方移住支援ネットワーク会議」の会員自治体のひとつ。
シングルマザーに向けて仕事の就業支援を積極的に行っている。
市内には小学校から高校まで過ごせる教育環境があり、買い物環境も整っていて、広すぎず狭すぎず、子育てしやすい環境と言える。
須坂市は約30社の移住者受け入れ協力企業があり、市の移住・定住アドバイザーが企業を取材しハローワークではわからない情報(社風・働き方・理念など)を希望者に伝えてくれる。
首都圏で定期的に移住相談会を行ったり、移住体験ツアーを行ったりしていて、職場見学のみならず住環境のアドバイスもしている。
移住者受け入れ協力企業以外での仕事を希望する場合でも、母子家庭の親を対象に、市の就業支援員による就業相談と求人情報の提供をしてもらえる。就業に有利な技能や資格を習得するための講習会参加も可能。
ほかにも、ひとり親に向けた手当や助成があるので、詳細は須坂市のホームページを確認しよう。
須坂市のホームページでは、都市部から移住した人の体験談も載っており参考になる。
出典:ひとり親|いずぐらし
伊豆半島のなかにある静岡県伊豆市は温泉街として有名なエリア。天城山と駿河湾に囲まれ、豊富な水が市民の生活を潤している。また、「子どもの笑顔をみんなで見守り育むまちづくり」を理念として、安心な子育て環境が整っている。
そんな伊豆市は、ひとり親の移住を応援する自治体としても知られる街だ。
伊豆市の基幹産業は観光業。そのなかで旅館業の人出が不足しており、働き手不足の解消のため旅館業の仕事に就くために伊豆市に転入したひとり親世帯に対して、家賃・引っ越し支援・住宅購入補助の3つの補助金が交付される。
この支援制度は、旅館業のほかに医療業・介護業へ就くために伊豆市へ転入したひとり親世帯に対しても適用される。
静岡県伊豆市は長野県須坂市と同様に、「ひとり親地方移住支援ネットワーク会議」に加盟していて、全国の自治体と連携しながら移住支援事業の情報交換や相談会などを実施している。
補助金が出る特定の仕事以外にも、伊豆市はひとり親世帯に向けて働きやすく、子育て安い環境を提供する取り組みを行っている。伊豆市役所内には「ひとり親サポートコンシェルジュ」の窓口があるので、何か困ったことがある場合でも気軽に相談しやすい。
出典:イクドウボ楽|シングルマザー支援サイト
兵庫県神河町(かみかわちょう)は、兵庫県のほぼ真ん中にある町。土地の約8割が山林で占められ、関西地方で有数の高原地帯があり、特に砥峰高原に広がるススキを見に、その季節になると都市部から足を運ぶ人でにぎわう。
神河町では、地域の交流から定住へつながることを目標にしたシングルマザーの移住を積極的に応援している。神河町には自身も移住を経験したプランナーが在籍していて、移住の相談に乗ってくれるのだ。
また、仕事をしたいシングルマザーに向けては仕事の相談や紹介のほか、住まいへの相談にも応じてもらえる。
神河町ではそれ以外にもシングルマザーやひとり親世帯に向けて以下のような移住支援策がある。その一部を紹介しよう。
神河町では、シングルマザー応援サイト「イクドウボ楽」というサイトを立ち上げて、シングルマザーの移住に関するさまざまな情報を提供。神河町で働く・子育てする・暮らすなど生活全般に対しての情報を見ることができる。
シングルマザー同士の交流会など、移住者間でコミュニケーションを取れる環境も整っている。
出典:ひとり親家庭に対する支援|浜田市
島根県の西部、日本海に面した浜田市は山陰地方有数の水産都市。県最大の漁獲高を誇る港があるほか、豊かな自然を体験できるエリア、日本の原風景を体験できるエリアなど見どころがたくさんある。
浜田市は、全国に先駆けてひとり親の移住制度を始めた市だ。この制度を始めて以来、移住希望のシングルマザーから相談があったり、実際に移住を決断したシングルマザーもいたりする。
浜田市では県外から移住してきた人を対象に、
など、シングルペアレントひとりあたり400万円近くの補助を行ってきた。
浜田市のシングルマザーに対する支援はこれだけではない。
移住を進めるにあたって壁となるキャリアアップのサポートも行っていて、リハビリテーション専門学校の入学金免除や医療実習無料制度、専門職の有資格者や実務経験者に対して、就業体験の経費助成なども行っている。
浜田市にはひとり親家庭に対する給付金や助成などの支援もある。
移住だけに留まらず、キャリアアップにも着目してシングルマザーを応援する浜田市の定住政策に注目したい。
出典:美馬に夢ひらく|美馬市 移住・定住促進サイト
徳島県美馬市は、吉野川が市の中央を流れる、水の美しさを感じる街。
美馬市は、全国の自治体で結成される「ひとり親移住支援ネットワーク」のひとつとして、シングルマザーの地方移住をサポートしている。
美馬市内で仕事を希望する人で、介護・看護の業界で就業したい場合には、家賃・養育支援・引っ越し費用・就労準備などの助成制度がある。
また、介護職の場合は月額15万円以上の給与が支払われる。資格を持っている人はもちろん、資格を持っていないがこれから研修を受講する意思のある人にも適用される制度だ。
また、これから美馬市に移住して創業しようと考えている人にも必要経費の一部を補助してもらえる制度もある。
美馬市を含む徳島県では、子連れでの移住を希望する人に対して、移住支援金で応援。県外から未就学児と共に転入し、さらに移住支援金の交付を受けると最大20万円のサポートを受けられる。
美馬市の移住・定住の詳しい情報は専用サイトを確認しよう。
出典:ひとり親家庭を応援しています!|沖縄県
シングルマザー(母子家庭)の移住先として沖縄を考える人も少なくない。沖縄県内の離島を含む41の市町村では、全ての自治体でこども医療費助成を実施して子育て世帯をサポートしている。
ほかにも自治体によっては
など、色々な形でシングルマザーの支援を行っている。
沖縄で仕事を希望するシングルマザーに対して、就業の無料相談や資格講習会、仕事に有利な資格の研修や講座の開催などがある。
また、一時的に育児が困難になったひとり親家庭にヘルパーを派遣する制度もある。
シングルマザー(母子家庭)が地方移住を検討する場合、まずは母子家庭への支援の内容を調べることが大事。
地方での暮らしだけではなく、仕事についても調べておくことでより安心につながるだろう。移住相談やお試し移住体験などに参加することで、移住がイメージしやすくもなる。
シングルペアレントの移住は、メリット・デメリットをよく確認したうえで、手厚い支援を受けられる場所を探そう。