兵庫県は美しい自然、豊かな歴史、活気のある都市生活など、多様な魅力のあるエリアです。今回は、移住先に兵庫県を選ぼうとしている方へ、兵庫県への移住に関する情報を詳しく解説します。移住支援制度やおすすめの移住地域など、兵庫県への移住計画をサポートするためのガイドとしてお役立てください。
兵庫県の基本情報
兵庫県は日本の近畿地方に位置する県で、県庁所在地は神戸市です。面積は約8,400平方キロメートルで、北は日本海に面し、南は瀬戸内海に面しています。
兵庫県の人口は5,364,074人。神戸地域の人口が最も多く、阪神南地域(尼崎市・西宮市・芦屋市)、阪神北地域(伊丹市・宝塚市・川西市・三田市・猪名川町)、東播磨地域(明石市・加古川市・高砂市・稲美町・播磨町)と続きます。
兵庫県は広いため気候は場所によって異なります。瀬戸内海に面した地域は温暖で過ごしやすいのが特徴で、日本海側は雨が多く、冬は雪も降ります。
兵庫県の産業は、人口の約9割を占める神戸・阪神・播磨地域では鉄鋼業・造船・機械産業が盛んです。豊かな自然に囲まれた但馬や淡路などのエリアでは、農林水産業が盛んに行われています。
兵庫県を移住先に選ぶメリット3つ
兵庫県を移住先に選ぶメリットをご紹介します。
都会暮らしと田舎暮らし両方が楽しめる
兵庫県は神戸市のような大都市から、自然豊かな田舎町まで多様な地域が存在します。このため、都会の便利さと田舎ののんびりとした生活の両方を楽しむことができます。
陸海空全てのアクセスに優れている
日本唯一の24時間空港である関西国際空港へは神戸から高速バスで約1時間。県内には日本列島を縦横に走る高速道路が通っているほか、国際貿易港である神戸港もあります。
また、東海道・山陽新幹線に乗れば、神戸・東京間は約2時間半です。
兵庫県は陸・空・海どこからのアクセスもスムーズなのが魅力です。
子育て世帯への支援が手厚い
兵庫県は、子育て世帯へのサポートも充実しています。教育施設の充実はもちろんのこと、医療費助成などの経済的な支援もあり、子育てしやすい環境が整っています。
「ひょうご子育て応援の店」という割引や各種サービスが受けられる事業や、保育料軽減、地域ぐるみで子育てをサポートする寺子屋活動などもあるため、子育て世帯の移住も安心です。
兵庫県に移住する際の注意点3つ
兵庫県に移住する際にメリットと共に知っておきたいのが注意点です。あらかじめ注意点を知っておくことで、移住後の不安も軽減されるでしょう。
住むエリアによっては交通量が多く渋滞が発生しやすい
神戸市などの都市部では交通量が多く、特に通勤時間帯には渋滞が発生しやすいので注意が必要です。
家賃相場がエリアによって異なる
兵庫県内でも、神戸市のような都市部と郊外では家賃相場に大きな差があります。移住の際は予算に合わせた住まい選びが重要です。
人口が少ない地域は交通手段が不便な場合がある
人口が少ない地域では、公共交通機関の本数が少ないため、車がないと不便を感じる場合があります。住む場所によっては車の購入も検討に入れる必要があるかもしれません。
兵庫県の移住支援
ここからは、兵庫県に移住をする際にチェックしたい、移住支援情報をご紹介します。
【住まい】移住支援金
移住者に対して支援金を提供することで、経済的な負担が軽減されます。対象は直近10年間のうち通算5年以上東京23区に在住、または通勤していた人です。
また、支援対象求人への就職が決まった人やテレワークをしている人、起業した人も対象になります。ご自身が移住支援金の対象になるかどうか、県の「兵庫県移住支援事業・マッチング支援事業について」を確認してみましょう。
【住まい】空き家の改修補助
一戸建てやアパートなどの共同住宅の空き家を、住宅や事業所、地域の交流場所として利用する際、改修工事費の一部が助成されます。
空き家を改修して住居・事業所として利用することは、利用者にとっては費用を抑えて住まいを得られ、空き家があるエリアにとっては周辺環境の安全性を高められ、双方にメリットがあります。
空き家改修の対象地域は神戸市、姫路市、尼崎市、西宮市、明石市以外の区域と市街化区域以外の区域です。これ以外にも対象があるため、詳しくは県のホームページを確認してください。
【住まい】県営住宅への申し込み
移住者向けの県営住宅への申し込み制度です。三世代優先入居は、親・子・孫が近くや隣で支え合って暮らせるよう、県外在住の子・孫世帯の入居資格が緩和されています。
また、若い世代の人の兵庫県への移住促進を狙うため、夫婦の合計年齢が80歳未満の世帯にも入居資格が緩和されています。
県営住宅は、県外から移住希望で、入居期間が1〜2年のお試し居住の人も利用できます。
【住まい】お試し居住体験
兵庫県内の自治体によっては、実際に移住前に住んでみることができる、お試し居住体験プログラムがあります。
例えば相生市には、相生駅から徒歩10分の場所に家具や家電製品を備えたお試し住宅があります。住宅は一軒家・アパートがあり、単身でも家族での利用でも十分な広さです。家具や家電製品があるため、不自由を感じずに移住体験ができるでしょう。
【住まい】二地域居住に適した場所の紹介
兵庫県には、県内で二地域居住に適した場所を紹介する「ひょうご二地域居住バンク」というサービスがあります。
兵庫県は都市部と自然があふれる地域が近接していて、二地域居住を考える人にとってもおすすめです。ひょうご二地域居住バンクでは、二地域居住に適した場所と、空き家情報を紹介しています。
【仕事】ふるさと起業・移転への補助
起業や事業移転を検討している人への補助金制度です。UJIターンによって兵庫県へ移住する人や、県外にある事業所を兵庫県内に移転する場合、経費の一部が補助されます。
さらに空き家を活用した場合は補助金がプラスされます。
【仕事】ひょうごチャレンジ起業支援貸付
起業を目指す人向けに、無利子での貸付制度が用意されています。費用は最大500万円です。
【仕事】就農支援
農業を始めたい人への支援として、研修プログラムや補助金などがあります。また、田舎暮らしをしながら農園をしたい人向けの支援もあります。
就農支援は各自治体で独自に行っている場合もあるため、兵庫県へ移住して農業を始めたいと思っている方は各自治体の支援情報を確認しましょう。
【子育て】子ども医療費の助成
子どもの医療費に対する助成制度があります。対象は乳児期から中学3年生までです。
【暮らし】高度医療による医療サービス
兵庫県内には、先進的な医療サービスを提供する施設が多数あります。中には、世界初・国内唯一の治療施設を持つ医療センターもあります。
「兵庫県医療機関情報システム」というサービスでは、住まいの最寄り駅から医療機関を検索できたり、診療科目を調べたりでき便利です。
兵庫県内でおすすめの移住先5選
兵庫県の中でもおすすめの移住先を5つピックアップしました。兵庫県の移住先を検討する際の参考にしてください。
兵庫県明石市(あかしし)
美しい海岸線と歴史的な街並みが魅力の明石市は、移住先としておすすめです。明石市は10年連続で人口が増加しています。
子育て支援が充実しているほか、市内には砂浜や公園も多く、楽しく子育てできる環境です。
兵庫県相生市(あいおいし)
自然豊かな相生市は、のどかな生活を求める人におすすめのエリアです。相生市では「子育て支援、日本一」を掲げて、子どもが生まれる前から中学校卒業まで切れ目ない子育て支援を行っています。
相生市ではお試し住宅の提供のほか、相生暮らしを体験できるオーダーメイドツアーも開催。移住を考えている人の希望に合わせてツアーの内容を決めてもらえます。
兵庫県淡路市(あわじし)
淡路島の自然を満喫できる淡路市は、海と山の両方を楽しめる場所です。温暖な気候や美味しい食べ物が魅力で、観光客も多く訪れます。
淡路市から神戸へは約30分、大阪へも1時間の通勤・通学圏内です。島内にはスーパーやホームセンターも多くあり生活に不便を感じることはありません。
淡路市では、中学校までの子どもの医療費が無料。保育料も条件付きで無料化されている場合があり、待機児童への問題がありません。ゆったりとした空気が流れる環境でのびのび子育てしたいという人に向いています。
兵庫県洲本市(すもとし)
温泉や美しい景色で知られる洲本市は、ゆったりとした生活が送れます。生活に便利な施設が島の中心地にまとまっていて快適に生活できます。
洲本市に移住する世帯や新婚世帯に向けて手厚い支援があるのも洲本市の特徴です。また、「Goto移住キャンペーン」という、洲本市独自で移住活動の経費を補助する支援もあります。
兵庫県猪名川町(いながわちょう)
自然環境が豊かで、都市部へのアクセスも良好な猪名川町は、移住に適したエリアです。
共働きの子育て世代を応援する、待機児童0人が魅力。幼稚園から中学生までは完全給食のところもポイントです。妊婦健康診査女性は県下トップクラスです。
移住を考えている人はWebを通じて移住相談ができます。
移住者への支援が厚い兵庫県へ移り住もう
兵庫県は、その豊かな自然、充実した生活環境、そして県全体と自治体によるさまざまな移住支援策により、新しい生活を始めるのに理想的な場所と言えます。
これから国内移住を検討している方は、ぜひ兵庫県を選択肢に入れてみてください。