東京都への移住|メリット・デメリットや支援制度(補助金)・おすすめ自治体も

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世界の中でも有数の大都市を持つ東京都には、意外にも都市部以外の町がたくさんあります。東京都心で働きつつ、新しいライフスタイルの実現を求めて、東京都の中で移住先を探してみるのも面白いです。ここでは、移住支援を積極的に実施している自治体をいくつかご紹介します。

目次

移住前に知っておきたい東京の基本情報

東京といえば大都会を想像する人も多いのではないでしょうか?東京を移住先の一つとして考える前に、まずは基本的な情報について知っておきましょう。

地理

東京の面積は思ったよりも小さく、香川県、大阪府に次いで3番目の大きさとなっています。しかし、面積は小さいながらも、実は地域によってさまざまな特徴があります。

東京西部には豊かな山地が広がり、東部は東京湾に面しています。さらに南部には、亜熱帯の島々も含まれています。大都市から離島まで、多様な側面を持つのが東京の特徴です。

人口

東京は面積が小さいながらも、人口は日本全国でトップ。2024年1月現在、約1,400万人の人たちが東京で暮らしています

なお、東京の昼間の人口は実際に住んでいる人口よりも多くなります。その数、約1,600万人。近隣の県から東京都心に働きに出てくる人が多いからこそ、昼間の人口と実際の人口に大きな差が生じています。

気候

東京の気候の特徴として、ヒートアイランド現象があげられます。東京都心部はコンクリートやアスファルトで覆われ、エネルギー消費量も多いことから、気温が高くなる現象のことをヒートアイランド現象と呼びます。

産業

東京には多くの企業が会社を構えており、日本の中でもトップの経済都市となっています。企業数は約26万社で、日本の企業の約15%が東京に集中しています。

外資系も東京に数多く出店しており、全国にある外資系企業の内、約76%が東京にあります。東京は、国際的なビジネスの中心地としての位置付けがされています。

実は東京は広い!

東京のイメージは、山手線周辺やその内側の、いわゆる都心部を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

しかし、東京は想像するよりもかなり広いです。いわゆる「東京」と聞いてイメージするのは23区と呼ばれる特別区ですが、それ以外にも山間部や島しょ部もあります。

東京23区(特別区)

東京都心には非常に多くの人が集まるため、一つの行政で管理をすることが難しい状況です。そのため、東京には特別区、いわゆる東京23区が設けられています

各区は一つの自治体としての機能を果たし、東京都と役割分担をしながら連携をして、その地域を治めています。そのため、他府県に設置されてある「市」と同等の役割を、各区が果たしていることになります。

東京23区(特別区)以外の市町村

東京23区以外にも東京都内にはたくさんの市町村があります。東京と聞くと大都会をイメージしがちですが、23区を離れた市町に行くと、のどかな田舎町や広大な自然に囲まれた場所もあります。

都内

東京23区は東京都の東側に位置しています。それ以外の市町は主に西側に位置していますが、東京23区よりも広い面積を有しています。

市町の数は全部で31。26の市と町が3つ、そして村が2つで構成されています。西部に行くほど山間になり、豊かな自然に囲まれています。

島しょ部

東京には、11の島があります。島までの移動手段はさまざまで、飛行機の場合もあれば、船の場合もあります。島によっては丸一日かけてようやく辿り着けるような、まさに秘境とも言える場所もあります。

東京移住のメリット・デメリット

東京でも23区を離れて山間部や島しょ部へ行くと、東京都民でありながらも地方暮らしを楽しむことができます。また、移住先によっては地方と都会のいいとこ取りができる場合も。

ここでは、東京移住のメリットとデメリットをご紹介します。

都心への通勤が便利

東京移住の大きなメリットは、都心への通勤が便利であることです。

特にJR線や私鉄の路線は東京都西部まで伸びている場所もあります。都心への直通路線が伸びている路線沿いを移住先に選べば、移住生活を満喫しながら都心部で仕事をすることができます

東京でも自然を感じられる

東京都の西部や島しょ部には、豊かな自然が広がっています。平日は都心で働きながらも、プライベートは自然に囲まれてのびのびと過ごす。そのような生活スタイルを実現できるのも、東京移住のメリットです。

通勤・通学時の混雑

東京への移住はメリットもありますが、当然デメリットもあります。その中でも避けられないデメリットが、通勤・通学時の混雑です。

電車を利用する場合は、都心に近づくにつれて混み合うことは避けられません。また、車で通勤や通学をする方も同様に、都心部に近づくほど道路が混み合ってきてしまいます。

交通の便が悪い場所も

東京の地方部は、場所によっては非常に交通の便が悪いこともあります。特に島しょ部に関しては、都心部に移動するために飛行機や船を使わなければなりません

もし、東京都心と頻繁に行き来するようなライフスタイルを目指したい場合には、交通の便が比較的整っている市町村を選ぶことをおすすめします。

東京で移住支援を受けられる自治体とは

現在日本国内において、地方移住の支援を行っている自治体は数多くあります。そのような自治体の中には、東京からの移住者に限って支援を行っている場合もあります。

しかし東京都内においても、市町村によっては積極的に移住支援を行っている場所もあります。ここでは、東京都内で行われている移住支援についてご紹介します。

多摩地域・島しょ地域は移住支援が手厚い

東京都内でも、東京西部の多摩地域や島しょ部は比較的移住支援が手厚くなっています。東京に移住したいけれど、せっかくなら移住を歓迎している市町村に移住したいと考えている方にとっては、この地域がおすすめです。

東京たましま移住定住ポータルサイト

多摩地域と島しょ部の移住や定住に関する情報が集約されているのが、「東京たましま移住定住ポータルサイト」です。

このサイトには、各市町村の移住支援制度の紹介のほか、それぞれの地域で開催されているイベント情報や移住に関する相談窓口の連絡先が記載されています。

東京でも使える移住支援金制度

現在、東京都心部から地方への移住を促進するために、地方創生移住支援事業が行われています。これは、東京23区に住んでいたり、勤務したりしている人が東京圏外へ移住する場合に支給される支援金です。

東京都への移住の場合、この制度に当てはまらないのではないかと思うかもしれません。しかしながら実は、東京都内での移住でも、市町村によってはこの支援金制度を活用できる場合があります。

移住支援金対象地域と実施状況

移住支援金対象地域となっているのは、東京都の中でも「条件不利地域」とされる場所です。

具体的には、檜原村、奥多摩町、大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ヶ島村、小笠原村の11町村です。

これらの町村の中でも、移住支援金事業を行っている町村とそうではない町村があります。2024年5月現在で移住支援金事業を行っているのは、檜原村と奥多摩町です。

東京で移住支援が手厚いおすすめ地域5選と支援制度

上記の移住支援金の対象地域以外でも、積極的に移住支援を行っている市町村があります。ここでは、移住支援が手厚いおすすめの地域を5つご紹介します。

青梅市

青梅市は東京西部に位置する市で、JR青梅線が通っています。朝の通勤通学の時間帯には、「特急おうめ」や「青梅線通勤特別快速」が運行されています。

秩父多摩甲斐国立公園の玄関口に当たり、豊かな自然と触れ合えるのが特徴。平日は都心部で仕事、休日は自然を満喫できる、都会と地方都市の生活を両立することができる場所です。

青梅市の移住支援制度

青梅市は積極的に移住支援を行っています。移住希望者を惹きつける支援制度の一つが、青梅市独自に行っている、「おうめにきめた!移住支援金です。

この制度は、地方創生移住支援授業で支給される移住支援金と非常によく似ており、最大で100万円の移住支援金を支給しています。ただし、対象者は限られているため注意が必要です。興味がある人は事前に条件を確認しておきましょう。

福生市

福生市は、東京の西部にあります。福生市の最大の特徴は、市の一部をアメリカ空軍横田基地が占めていることです。そのため、基地周辺にはアメリカの雑貨や古着などを取り扱う店舗が立ち並んでいます。

また、江戸時代に多摩川から江戸市中に水を引き入れるために作られた「玉川上水」が通過する場所でもあります。歴史と自然、そして異国情緒を感じられる場所が福生市です。

福生市の移住支援制度

福生市で行われている移住支援制度の一つが、空き店舗活用補助金です。これは、市内の空き店舗を活用して、新たに事業を興す場合、出店に関わる経費などの一部を補助してくれます。

奥多摩町

奥多摩町は東京都の最西端にある町です。全域が秩父多摩甲斐国立公園に囲まれており、豊かな自然の中で生活することができるのが特徴です。

奥多摩に通じる電車は、先ほどご紹介した青梅を通る青梅線。その終着点が奥多摩駅です。奥多摩駅まで都内から直通の電車がないため、都心への通勤を考えると、やや厳しめの移住先ではあります。

奥多摩町の移住支援制度

奥多摩町では移住支援金対象地域となっているため、最大100万円の支援金を受け取ることができる可能性があります

さらに奥多摩町では独自に移住・定住応援補助金の制度を設けています。これは、45歳以下の夫婦、もしくは子どもがいる世帯、または35歳以下の人を対象にしたものです。奥多摩町で住宅の新築・改築・増築・購入をすると、最大220万円の補助を受けることができます。

神津島村

これまでは主に東京の山間地域の支援制度についてご紹介してきました。ここからは、東京都に属する島を取り上げてみましょう。まずは、神津島についてご紹介します。

神津島は、東京竹芝桟橋からの船か調布飛行場から飛行機を使って訪れることができます。島内には標高572mの天上山があるため、山登りを楽しむことができ、島を取り囲む海ではマリンレジャーを楽しむことができます。

神津島村の移住支援制度

神津島では、東京の漁業を支える人材育成事業を行っています。漁業に従事する人をサポートするための支援として、神津島漁業協同組合に所属する研修生に対して、家賃の半額(月額35,000円以内)の補助があります。

大島町

最後に大島町について紹介しましょう。大島町は伊豆諸島最大の島で、大きな特徴は島内に活火山である三原山があることです。1986年に500年ぶりの大噴火をし、今もなおその痕跡が残っています。

また、大島町は椿も有名です。島のいたるところにやぶ椿が咲いており、その数は約300万本とも言われています。椿や三原山は大島町の貴重な観光資源となっています。

大島町の移住支援制度

大島町の移住支援制度の一つとして、大学などの奨学金支給を受けた人が奨学金の返還をした場合、返還したお金の一部を補助するという制度があります。

これは、大島町外から大島町内に移住や転入をして定住をしている人を対象としており、学業のために島を離れた若者たちのUターンを支援してくれる制度であると言えるでしょう。

東京は移住先によって多様な生き方ができる!

東京は煌びやかな都会というイメージがありますが、目線をずらせば豊かな自然に囲まれた生活を実現できる市町村が数多くあります。

「移住先に東京なんて」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、東京は移住先によって多様な生き方ができる可能性を大きく秘めた場所でもあります。多様な生き方ができる東京。東京も一つの移住先候補として検討してみてはいかがでしょうか。

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