暑い夏にはどこか涼しい土地に行きたくなる方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、関東から電車で行ける穴場の避暑地を紹介します!
季節に合わせた多拠点生活にもおすすめなので、ぜひ想像しながら読んでみてください。
多拠点生活にも!関東の穴場避暑地がおすすめな理由
関東にある穴場避暑地に訪れたり、多拠点生活をしてみたり。夏にはそんな暮らしを送ることがおすすめです!その理由を解説していきます。
気候が涼しい
避暑地は読んで字のごとく、暑さを避けられる土地のこと。一定の立地条件や自然環境を満たすことで、他の土地より比較的涼しい気候を保つ特徴を持っています。
暑さが厳しい季節でも、避暑地では30℃以下の気温となる場所が多いため、夏を過ごすにはぴったりです。
自然でリラックスできる
避暑地は自然に囲まれた土地であることが多いため、訪れるだけで緑豊かな環境に身を置くこととなります。木々から溢れるマイナスイオンを浴びたり、清流の中で体を冷やしたりと、普段の生活からは離れてリラックスすることができるでしょう。
アクティビティやグルメを楽しめる
避暑地の中には観光地として栄えている場所も多く、自然の中で行うアクティビティツアーを開催していることも多いです。水辺では、川下りやカヌー、ラフティングなどが楽しめるでしょう。山の周辺では、ロープウェイやバンジージャンプといったものまで体験できるかもしれません。
変わり種としては、鍾乳洞の探検ツアーもおすすめです!涼やかな洞窟に入り、まだ見ぬ絶景を求めて進むワクワク感は、都会にいてはなかなか味わえないかもしれません。
関東の避暑地を選ぶ3つのポイント|本当に涼しい穴場の見つけ方
避暑地といっても「本当に涼しいの?」と疑ってしまう方も少なくないでしょう。そこで、避暑地として涼やかな気候を保つための条件を3つ解説します。
当てはまっている項目が多いほど、涼しさの裏付けとなるため、ぜひ参考にしてみてください。
標高が高い
標高の高い土地ほど気圧が下がり、涼しくなっていきます。空気には、圧力が下がるほど温度も低下する性質があるため、標高の高い土地ほど気温が低くなると言えるのです。
一般的には、標高が100m上がるにつれて、気温が0.6℃ほど下がるとされています。そのため、山の上や高原などが避暑地として適した場所になることが多いのです。
豊かな自然環境がある
森林の枝や葉が日光を遮ることで、土地の気温が上昇するのを防ぐことができます。また、樹木が根から吸い上げた水分を、葉から蒸発させることで、森林内が涼しく保たれるような仕組みになっているそうです。
豊かな自然環境が整う青々と美しい森林ほど、涼しい傾向にあるでしょう。
水辺が近い
実は、空気と比較して、水の方が温度が低い場合が多いんだとか。そのため、水と触れている部分の空気が冷やされ、水辺では気温が低くなるようです。さらに、気化熱の影響や、冷たい川風が吹くことも涼しさを感じる要因となります。
湖、滝、渓谷、湿原など、暑い季節には水場が近い土地で涼むと良いでしょう。
東京から電車でアクセス簡単!日帰りで行ける関東のひんやり穴場避暑地ベスト7
ここからは東京から電車やバスで行くことのできる、おすすめの穴場避暑地を紹介していきます。
茨城県北茨城市


東洋経済が2023年に発表した関東地方の「夏涼しい市区ランキング」で見事1位を獲得したのが、福島県との県境に位置する北茨城市。関東全体の平均気温31.1℃と比較し、北茨城市の月平均最高気温は27℃と、関東では最も低い結果となりました。さらに驚くべきは、過去10年間で35℃を超える猛暑日を一度も記録していない(※2024年8月時点)という驚異的な記録も持っています。
海と山に囲まれた温暖で自然豊かな北茨城市でおすすめのスポットは、絶景を望むことのできる「五浦海岸」。五浦、大五浦、椿磯、中磯、端磯という5つの入江からなり、太平洋の荒波に揉まれた断崖絶壁が息をのむほどの美しさとして知られています。
また、断崖絶壁から突き出た岬には、明治の美術思想家・岡倉天心の建てた「六角堂」も!近くには、岡倉天心や横山大観をはじめとした、五浦ゆかりの作家たちの作品を楽しめる「茨城県天心記念五浦美術館」もあるので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
栃木県茂木町
東北道と常磐道の中間に位置する栃木県茂木町は、「坪渕の滝」という緑に囲まれた静かで落ち着く滝があります。那珂川へと合流する、竹原川にかかる落差10mの滝で、竹林の中に密かにたたずむ姿がなんとも美しいスポットです。
あまり人に知られていないため、周囲の人の気配がほとんどなく、風や葉、水の音に耳を傾けることでリラックスした時間を過ごすことができるでしょう。
一点注意なのは、人がいない=道が荒れているということ。急な斜面も多く、滑りやすいため、動きやすい格好で行くことを推奨します。
群馬県片品村
群馬県最北の地・片品村は、標高が高く、避暑地として知られています。キャンプやサウナ、川遊びが楽しめる「かたしな高原」をはじめ、スキー場として有名な「丸沼高原」では、日光白根山ロープウェイで標高2000mへ一気にアクセスできるなど、豊富なアクティビティが揃います。
ほかにも、白根山の溶岩流によってできたとされる「菅沼」もおすすめ。清水・弁天・北岐の3つの沼で成り立ち、最大深度約75m、全国屈指の透明度を誇る深青色の湖面は格別です。標高1730mに位置するため涼しさも◎
こちらには「菅沼キャンプ場」もあり、真夏でも25度を超えることは少なく、熱帯夜にもなりづらい涼やかな環境が揃っています。
埼玉県越生町


避暑地として有名なエリアの多い埼玉県。その中でも穴場となるのは、越生町です。越生町は、埼玉県の中部に位置し、入間郡に属しています。関東三大梅林の一つ、越生梅林を有することでも知られるエリアです。
そんな越生町には、「黒山三滝」という景勝地があります。「黒山三滝」は、越辺川支流の三滝川に落ちる上下2段の「男滝」と「女滝」、そこから少し離れた所にある「天狗滝」の3つの滝を指す総称です。昭和25年に日本観光百選瀑布の部において入選。その翌年には「黒山三滝」を中心とする広い地域が「県立黒山自然公園」に指定されたほど豊かな環境を誇る場所です。
また、室町時代に山岳宗教修験道の拠点として開かれており、広く信仰を集めた土地でもあります。そして、「黒山三滝」が日本観光百選瀑布の部に入選されたことをきっかけに、奥武蔵地方に夏の訪れを告げる神事「黒山三滝滝開き」を開催することに。毎年7月の第1日曜日に行われ、山伏や巫女、天狗の行列を見ることもできます。
千葉県君津市


房総半島のほぼ中央部に位置し、北西部は東京湾に面している千葉県君津市。多くの山や湖、ダムを有する君津市は避暑地もたくさん!特におすすめなのは、「清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)」です。
「清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)」は、房総半島内陸部の笹川上流に位置する自然公園の中にあります。川廻しの洞窟から光が差し込み、水面に反射した姿がハート形に見えると話題になったことも。
付近には遊歩道が整備されており、新緑やホタル、紅葉まで楽しむことが可能です。加えて、開運福寿を呼びこむ願いが込められた「幸運の鐘」もあるので、ぜひ鳴らしてみてください。
※洞窟の正面付近は落石・崖崩れのおそれがあるため、十分にご注意ください。
東京都世田谷区


東京の西部に位置する世田谷区。大田区に次いで東京都で二番目に大きな面積となっており、住宅街を中心に構成されている地域です。ところが、意外にも世田谷区には駒沢公園や砧公園など、都内の中でも大きな公園があり、豊かな自然に触れることのできる場所にもなっています。
そんな世田谷区では、隠れた避暑スポット「等々力渓谷」がおすすめ!東京都内で唯一の渓谷であり、平成11年に東京都文化財保護条例による「名勝」の文化財指定を受けました。エリアの中心には川が流れ、その川に沿うように遊歩道が設置されています。
渓谷内の散策ルートは約1kmほどで、道中には「不動の滝」や「利剣の橋」、「等々力不動尊」といったスポットも。歩き疲れた際には、カフェやレストランも設けられているため、のんびり休みながら森林浴を楽しんでみてください。
神奈川県相模原市


神奈川県相模原市は、都心へのベッドタウンとして人気の高い、自然豊かな地域。相模原市で避暑を楽しむなら、ぜひ「相模湖」へ!
相模湖は、昭和22年に相模ダムの完成により生まれた人造湖です。湖畔の北側一帯には、県立相模湖公園が広がり、和やかな眺望をボートに乗って味わうことができます。
様々なアクティビティやアトラクション、キャンプ場、温泉が揃うテーマパーク「さがみ湖MORI MORI(旧さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト)」も近くにあるため、家族や友人、パートナーと訪れることで、さらに思い出に残る体験ができることでしょう。
関東の穴場避暑地で夏を乗り切ろう!
東京からもアクセスしやすい避暑地が関東にはたくさん!
猛暑が年々勢いを増す中で、いかに涼しさを確保していくかが健康にも影響するでしょう。そんな時には、”避暑地”という第二の拠点を持ち、夏を爽やかに乗り切る環境を作る方法も考えてみてはいかがでしょうか。