シンママYouTuberが沖縄移住を選んだ理由|母子家庭でものびのびと子育てできる環境に

シンママのきたじま in沖縄
北嶋さんInstagram(@kanakitajima)から引用

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現在、シングルマザーやひとり親の方々の中で、「自然豊かな環境で子育てをしたい」「生活費を抑えたい」といった理由から、地方移住への関心が高まっているという見方があります。しかしながら、新しい土地での人間関係や金銭面に関して不安を感じ、移住に一歩踏み出すことをためらう方も少なくないでしょう。

今回は、YouTubeで「シンママのきたじま in沖縄」として活動する北嶋佳奈さん(@kanakitajima)に、現在の生活や地方移住をしたきっかけを伺いました。

目次

私生活の変化を通して「東京以外の選択肢があると気づいた」

2024年1月に、東京都から沖縄県那覇市へお子様と二人で移住した北嶋さん。現在のライフスタイルについてお聞きしました。

移住を考えたきっかけは何ですか?

移住に興味を持ったのは、持ち家だった家を手放そうかなと考え始めた時です。その前に離婚などプライベートな変化があり、持ち家を離れようと思っていたんです。そこで「このまま東京に残って家を探すか」「それ以外の選択肢があるかな」と考えた時に、「移住」というのを考え始めました。

ただ、「どこかに移住したい」というよりは、「東京以外に住むなら、沖縄に住みたいな」という感じでしたね。

沖縄県に移住を決めた理由は何ですか?

沖縄は旅行で毎年のように足を運んでいて、馴染みがあって大好きな場所だから、というのが理由として一番大きいです。ただ、今までは住むという気持ちで訪れたことはなかったので、改めて実際に住む視点で旅行しに行きました。そこで子供の反応を見たりして、住んでみたいと思えたので移住を決意しました。

移住先ではどんなお仕事をされていますか?

移住前と大きくは変わらず、フリーランスで管理栄養士の仕事をしています。主にレシピの開発やオンラインセミナー、記事の監修など、オンラインでできることが中心です。また、沖縄に移住してから、元々沖縄に住んでいる友人の誘いで、福祉関係の就労支援事業所でも働いています。

現在の生活費や収入面について、移住前から変化はありますか?

東京に住んでいた時は持ち家でローンを払っていたので、下がっていると思いますが、劇的に大きく下がった感じはありません。光熱費は、家の広さが変わって下がりました。また、人目を気にしなくなったことや、移住をする際に物を減らしたことで、被服費や美容代は大幅に減りましたね。収入も少し減ってしまいましたが、生活費を抑えられるため、結果的に手元に残るお金は増えたと思います。

移住成功のために「移住するタイミングをしっかり考える」

シンママのきたじま in沖縄
北嶋さんInstagram(@kanakitajima)から引用

生まれ育った東京を離れ、お子様と初めての移住を行った北嶋さん。地方への移住で苦労した点を伺いました。

移住するうえで、苦労した経験や大変だったことはありますか?

子供の保育園探しが大変でした。移住のタイミングを考慮していなかったため、私が移住するときには既に保育園の入園申し込みの時期が終了していて。移住して2~3ヶ月は保育園に入れないかもしれない、となったときは焦りました。移住後に市役所に相談に行ったら、運良く翌日に入園できたので結果的には大丈夫でしたが、移住するタイミングをしっかり考える必要があるなと思いましたね。

移住で家探しに苦労される方が多いですが、その点はいかがでしたか?

家探しも、東京にいて見に行けなかったり、物件情報が出てもすぐに埋まってしまうという点で多少苦労しました。私の場合、移住情報を集めるために入った移住者のコミュニティに、偶然不動産の仲介をしている方がいて。その方にお願いし、最低限の情報を聞いたりGoogleマップで家の場所を見たりしながら、最終的には内見せずに今住んでいる物件に決めました。

移住される際にお子様の環境を考えましたか?

考えましたが、子供が小学校に入る前だったので、移住するなら今かなと思いました。小学校に入ると友達との繋がりも大きくなりますし、一度入った小学校からすぐに転校するのは負担になると思ったので、小学校に入る前のタイミングで良かったと思います。本人もあまりよく分からずに来たという感じですが、嫌がることもなく、割とすぐに適応していると感じます。

移住する際に支援制度や補助金は使用されましたか?

実は使用してないんです。移住後に知人から補助金制度があることを聞いたため、当時はそういう制度があったことを知らなくて。車の運転が不安だったので那覇市に移住したのですが、そもそも那覇市は補助金の対象外のようなのですが、もし運転技術に自信があったうえで補助金制度の存在を知っていれば、他の市町村の選択肢もあったかもしれません。


沖縄県の移住支援金制度の詳細は、沖縄県庁公式サイトをチェック!(外部リンクに遷移します)

移住で感じた「地域の人たちとの繋がりの大切さ」

シンママのきたじま in沖縄
北嶋さんInstagram(@kanakitajima)から引用

お子様と約1年半沖縄県で暮らしてきたなかで、北嶋さんは穏やかでストレスのない生活に暮らしやすさを感じているそうです。

実際に沖縄県に住んでみて、ご自身に変化はありましたか?

最初住み始めた頃は、旅行気分が抜けず色々な場所を回っていましたが、1年以上経つと、暮らしという感じになってきました。混んでいるところはあまり行きたくないとか、一番観光客が多い時期は遠出したくないといった感覚に変わりました。ただ、沖縄にずっと住んでいる人は海に行かないと聞きますが、私はまだいつでも海に行きたいという気持ちがありますね。

心境については結構変わっている気がしていて、沖縄特有の県民性に馴染んできたと感じます。移住した当初は、ゆっくり暮らしたいと思っていたんですけど、そういう生活に対して変な不安や焦りもありました。でも、1年間経つと周りのペースに慣れてきて、ゆっくり過ごすことに心地よさを感じるようになりました。

お子様の心境の変化についてはいかがですか?

たまに子供に「東京と沖縄、どっちの生活がいいか」を聞いてみるのですが、まだあまりピンと来ていないようで、沖縄は友達がいっぱいいるから楽しい、といった感じです。どっちが良いとか、沖縄だから、東京だからというよりは、友達がいるから沖縄が良い、くらいのようです。

子育てについて移住前後で何か変化したことはありますか?

ストレスが減ったように感じます。移住前は、周りに迷惑をかけないように気を遣いすぎて、遊びに連れて行くだけで疲れてしまっていたのですが、沖縄に移住してからはそういうストレスがほとんどなくなったのが一番大きな変化だと思います。子供が小さいうちに、地方でのびのびと遊べる環境に連れていけた点が良かったです。

沖縄県はシングルの方にとって住みやすい環境だと感じますか?

住みやすいと思います。保育園の先生達もシングルの方に慣れていて、親身になって相談に乗ってくれたり、シングルの方向けの情報を教えてくれたりするので、いい環境だと感じます。

沖縄県にはシングルのためのコミュニティなどはありますか?また、それらに北嶋さんも参加されていますか?

シングルのためのコミュニティには入っていませんが、移住者同士のコミュニティの中にもシングルの方が多いです。移住してきた人でシングルという方も結構います。多分シングルだからこそ、身軽なのだと思います。大人2人が移住しようと思うと仕事などの調整が必要になりますが、シングルだと子どもとの話し合いは必要ですが、仕事の調整は大人ひとり分で済むので、ある意味身軽なのだと感じますね。

シングルマザーで移住を検討する方へアドバイスをお願いします。

沖縄はシングルの方も結構いらっしゃるようで、生活しやすく受け入れられやすい環境だと思います。自治体によって母子家庭への支援内容は異なると思うので、事前に調べるとより良い環境に出会えると思います。

また、移住者同士のコミュニティだけでなく、地域の人たちと繋がりを持つのも大切ですね。長く住んでいるからこそ知っている情報や沖縄特有の文化などをいろいろ教えていただけて、地域に住んでいる実感を持つことができました。

移住を決断して「自分の中の世界を広げられた」

シンママのきたじま in沖縄
北嶋さんInstagram(@kanakitajima)から引用

沖縄県へ移住をして良かったと思いますか?

良かったと思います。私が那覇市を選んだのは、運転への不安もありましたが、今までとの生活の変化があまりに大きすぎても、逆に疲れて帰りたくなるかもしれないと思ったからです。東京で便利な生活をしてきて、急に車がないと生活できないような田舎に住んでいたら、急激な変化に耐えられないかもしれなかったので、那覇市を移住先に選んで良かったと思います。

また、移住してから仕事に割く時間が減った分、自分の時間を増やすことができました。その時間で新しいことに色々挑戦ができて、自分の中の世界を広げられている気がします。

沖縄県は理想とのギャップが起きやすい環境とも言われますが、北嶋さんはそういった点は感じましたか?

私はあまり感じていませんが、あまり調べなかったり旅行気分で来たりするとギャップはきっとあるだろうと思います。私は東京から那覇だったので生活が馴染みやすかったように感じますが、急激なギャップだと新しい環境に慣れるのが大変そうですし、変化が大きすぎて東京へ帰りたくなりそうとも思いますね。

最後に、今後の目標や挑戦したいことを教えてください。

去年は子供が小さすぎてシュノーケルが上手にできなかったので、今年は一緒にシュノーケルデビューをしたいです。あと、移住してからウクレレの練習を新たに始めたので、海辺に行ってウクレレを弾きたいというのが最近の目標です。自分の時間が増えた分、やりたいことや挑戦したいことに取り組む機会が増えたので、色々なことに挑戦していきたいです。


北嶋さんのお話からは、シングルマザーとして沖縄への移住を決断された背景、そして実際に移住されてからのリアルな生活や心境の変化を知ることができました。特に、子育て環境の変化や、ご自身の時間の増加、新しいことへの挑戦といった前向きな変化は、移住を検討されている方にとって大きな希望となるのではないでしょうか。

北嶋さんとお子様が沖縄県で生活する様子は、YouTubeから覗くことができます。北嶋さんの移住実体験もたくさん発信されているため、移住に興味がある方はぜひご覧ください。

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