数ある島のなかでも抜群の知名度を誇る兵庫県淡路島。本土からも四国からもほど近い淡路島は、島でありながら利便性が高い、都会からの初移住にぴったりの地域です。
淡路島への移住を考えているなら、計画段階でメリット&デメリットを十分に知ることが、実践後の満足感を左右します。
この記事で兵庫県淡路島移住のメリット&デメリット、失敗しない計画の立て方、具体的なおすすめエリアをご紹介します。淡路島への移住を考えている方は参考にしてください。
移住する前に知っておきたい兵庫県淡路島の基本情報
- 「温暖な気候の過ごしやすい地域で穏やかに暮らしたい」
- 「海が見える島への移住に憧れているが、不便な暮らしに適応できるか不安」
- 「せっかく移住するなら、やっぱり食べ物の美味しい場所が良い!」
上記のような方に、ぴったりの移住先となるのが兵庫県淡路島です。
兵庫県最南端に位置する淡路島は、自然豊かな島でありながら本土のように便利な暮らしもできるユニークな地域。まずは、その概要から見ていきましょう。
概要
兵庫県淡路島は、四国と本州の間にある瀬戸内海に浮かぶ島。本土とも四国とも橋でつながっており、島でありながら車でも簡単に行き来できます。
面積は595.71平方キロメートル、人口はおよそ13万人。
東京23区と同じくらいの大きさでありながら、人口密度は1/100ほど。周囲には青々とした海が広がっており、落ち着いた暮らしを楽しめる地域です。
淡路島は「淡路市」「洲本市(すもとし)」「南あわじ市」の3市からなり、いずれも移住者を積極的に迎え入れています。
病院・学校・スーパーなど生活の必須施設も充実しており、都会からの初めての移住にもおすすめの島です。
人気の淡路島に移住するメリットとは
では、淡路島へ移住するメリットを具体的に見ていきましょう。淡路島の魅力は多岐に渡りますが、特に以下の5点は移住後にもありがたみを実感しやすいところです。
- 島ながら本土と道路続きでアクセス◎
- 平均気温15.5度と温暖で過ごしやすい気候
- 都会にはない美しい星空を満喫できる
- 学校や病院も多数!子育て家庭や定年世代も安心
- 「御食国(みけつくに)」と呼ばれるほど食べ物が美味しい
島ながら本土と道路続きでアクセス◎
淡路島のユニークな魅力として挙げられるのが、島でありながら本土と道路がつながっている点です。
車を走らせれば神戸まで1時間半、大阪まで2時間ほどとあっという間に大都市へ出かけられます。香川の県庁所在地である高松市までも、およそ1時間半です。
一般的な離島と異なり、フェリーや飛行機の運航状況に一喜一憂しなくてかまいません。台風で乗り物が欠航になり、島から出られなくなる…といった心配もなく、安心して暮らしていけます。
平均気温15.5度と温暖で過ごしやすい気候
淡路島の年間平均気温は、温暖で過ごしやすい15.5度。
四方を海に囲まれている関係で風通しも良いです。夏場も空気がしっかりと動くため、体感では都会よりもずいぶんと涼しく快適に感じるでしょう。
また、冬場も雪がほとんど積もらず、主要道路のアクセスが滞ることも滅多にありません。
人口密度の低さや、周囲を見渡せば美しい海が視界に入る開放感もあわさり、快適な暮らしを実現できるでしょう。
都会にはない美しい星空を満喫できる
淡路島では海のみならず、空一杯に広がった星々も満喫できます。島内には標高の高い山がなく、都会ではあり得ないほど視界が開けているためです。
人の明かりも少なく、ふと見上げれば、絵本の中でしかお目にかかれないような夜空を毎日鑑賞できます。
日々、満天の星を眺めれば、些細な悩み事などきっと吹き飛んでしまうことでしょう。
学校や病院も多数!子育て家庭や定年世代も安心
島暮らしのネックとなりやすいのが、学校や病院などの生活に必須な施設の不足。しかし淡路島は、ほかの島とは比べものにならないほどに、これらの施設も充実しています。
学校は大学まで存在し、大型のスーパーやホームセンターもあちこちで営業中。
病院も高度な設備を備える県立淡路医療センターがあり、複数の個人診療所も開かれていて安心です。しかも、中学生までの医療費は無料。
小さな子のいる子育て家庭や穏やかに暮らしたい定年世代の方も、安心して憧れの島暮らしを実現できます。
「御食国(みけつくに)」と呼ばれるほど食べ物が美味しい
淡路島は「御食国(みけつくに)」という別名を持ちますが、この名の由来は、朝廷に食材を献上していた歴史を持つため。
実は、淡路島は国内でも屈指の美味しい食べ物が採れる地域でもあるのです。
- すぐそばにある海から採れる新鮮な魚介類
- 島の名前を冠した「淡路島玉ねぎ」をはじめとする農作物
- 雄大な自然のもとで愛情を注ぎながら育てられる高級和牛
上記のように島内で生産されている食べ物は多種多様。島内の食糧自給率も100%を超えているというのだから驚きです。
移住後は、地元のスーパーで当たり前に売られている食材の美味しさにきっと感動するでしょう。
淡路島移住に失敗や後悔の声?3つのデメリット
利便性の高さや食べ物の美味しさなど、移住のメリットの多い淡路島。間違いなくおすすめの移住先ですが、一方で知っておくべきデメリットもあります。
デメリットを事前に知っておけば「こんなはずでは…」と後悔してしまう心配も最小限にできます。淡路島への移住前には、以下の3点を必ず理解しておきましょう。
- 日々の生活に車がほぼ必須
- 移住後に仕事を探すのは大変
- 都会よりも濃密な人間関係や慣習がある
日々の生活に車がほぼ必須
もっとも気を付けておくべきは、淡路島は完全な車社会であること。実は、淡路島には1本も電車が走っていません。
路線バスこそ運行しているものの、本数はそれほど多くありません。主要道路を外れたエリアでは日に数本しか走っていないこともあり、自分の足となる車はほぼ必須です。
淡路島に居住するほとんどの世帯が、一家に一台ではなく「ひとりに一台」の車を所有しているといわれています。
最低でも単車を購入するなど移動手段の確保は欠かさないようにしたいですね。
移住後に仕事を探すのは大変
移住を機に転職を考えている方は、引越し後の仕事先についても事前に検討しておく必要があります。ただし残念ながら、淡路島は都会に比べると職業選択の自由度が低めです。
淡路島の求人は数こそ多いものの業種が限られており、小売・観光・介護が主となります。研究員など専門職の仕事を見つけることは難しいでしょう。
都会と異なり「行ってみればなんとかなるだろう」の精神では、自分に合った生業は見つからないかもしれません。
都会よりも濃密な人間関係や慣習がある
忘れずに意識しておきたいのが、淡路島には都会よりも濃密な人間関係や慣習があること。
田舎では都会のような隣人の顔も知らない生活は、ほとんどあり得ません。町内会に入る、地域のお祭りに参加するなど、同じ場所に住む共同体として活動することが求められます。
草刈りや溝掃除のような、清掃活動への参加が義務付けられているケースも。
「できるだけ誰とも関わりたくないから島に暮らしたい」という目的で移住しては、想定外の結果となってしまうかもしれません。
淡路島移住を失敗しないための計画の立て方
デメリットこそあるものの、それでも淡路島がおすすめの移住先であることは間違いありません。
ここからはデメリットへの対策も踏まえつつ、淡路島への移住計画を立てていきましょう。基本的な流れは以下の通りです。
- 目的の明確化
- 移住形式の決定
- 収入源の確保
- エリア選択
- サポート制度の確認
- 現地訪問
- 住居探し
淡路島に限らず、憧れだけを胸に移住を行い失敗してしまう方が多くいます。後悔しないためには上記のSTEPを踏み、念入りに計画を立てることが大切です。
母子家庭だから?老後のリタイアに?移住の目的を明確化しよう
最初に行うべきは、移住の目的の明確化。なぜ今回移住を考えているのか、目的をはっきりと言葉にしましょう。
- 「定年を機に、憧れの海の見える暮らしを実現したい」
- 「シングルマザーにも優しい田舎で、子どもとゆっくり向き合いたい」
- 「都会では叶わない、新鮮な魚介類を毎日堪能したい!」
自分がなぜ移住をするのか目的が明確になれば、今後の計画も立てやすくなります。
移住後に「移住前に夢見ていた暮らしが叶っている!」と、あらためて喜びを実感することにも役立つでしょう。
完全な移住?週末のみ住む?移住形式を決めよう
目的の明確化の次は、移住形式の決定が必要です。
というのも、昨今は「デュアルライフ」や「二拠点生活」のような、現在の居住拠点を残しながらの移住も一般的になりつつあります。
特に淡路島はアクセスが非常に良く、デュアルライフ向きの地域。現在の生活はそのままに、週末や長期休暇にのみ淡路島へ“移住”するのもおすすめです。
以下の記事で紹介しているデュアルライフのメリットや体験談も参考に、完全に移住するのか、複数拠点を所有するのか考えてみてくださいね。
リモートワーク?新規就農?移住後の収入源を決めておく
目的と移住形式の次は、移住後の収入源を決めていきましょう。
上述の通り、淡路島では職種が限られており、自分の理想とする業界で働くのは難しいでしょう。できれば現在の仕事をテレワークで継続できるよう、会社に願い出てみましょう。
新しい仕事に挑戦する場合は、必ず移住前に働き先を確保しておきたいところ。近ごろは新しい生活様式の浸透もあり、遠隔地からのオンライン面接に対応する企業も増加中です。
また、新規就農を希望する方は、事前に自治体の移住担当者へ連絡してみましょう。機材の購入補助や既存農家との顔つなぎなど、支援を受けられる可能性があります。
エリアは3市の中からどこが良いか選ぶ
収入源まで検討できたのなら、すでに淡路島移住は現実的に手の届くところまできています。「淡路市」「洲本市」「南あわじ市」の3市の中から、自分の住んでみたい市を決めましょう。
市の決定にあたっては、自治体公式ページにある市の紹介記事などが参考になります。また、この記事の終盤でもそれぞれの市の魅力を解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
補助金・助成金など移住支援(サポート)制度をチェック
移住してみたい市まで決まれば、ひとりでの作業はほぼ完結。
実際に自治体の担当者と連絡を取り、自身が利用できる補助金・助成金などの移住支援制度はあるか相談してみましょう。
淡路島では賃貸住宅の初期費用補助や新居の取得費用の一部援助など、移住に際して金銭的な支援を受けられることがあります。
しかし、支援内容は市や年度ごとに異なり、自分のみで完全に把握するのは大変です。
自治体担当者は日頃から移住希望者からの連絡を受けており、やり取りにも手慣れています。負担の少ない形で移住するために、気軽な気持ちで相談してみましょう。
移住体験ツアーやお試し移住で現地を訪れよう
実際の移住前に必ず行いたいのが、移住体験ツアーやお試し移住により現地を訪れること。
移住では、やはり現地に足を踏み入れてみないとわからないことがたくさんあります。
美しい自然に想像以上に心惹かれたり、生活の不便さに予想以上の難しさを感じたり。良い面と悪い面、両方に新たな気付きがあるでしょう。
淡路島では3市ともにお試し住宅を提供中です。最低でも数日、可能であれば1ヶ月など、実際に滞在して土地の雰囲気を確かめておけると安心です。
自治体担当者と賃貸物件や古民家などの住まいを探していく
体験も経て、淡路島に住んでみたいと確信が持てたら、自治体担当者と一緒に住まいを探しましょう。「古民家が良い」「海の近くが良い」など、希望をもとに物件を確保するときです。
住まい探しでは、やはり実際に訪れ内見するのが安心でしょう。
たとえ手間に感じても、もう一度淡路島を訪れ、気に入った家を契約することをおすすめします。もちろん、お試し移住からそのまま現地で物件探しができるのならそれに越したことはありません。
いずれにせよ、無事に物件が見つかれば憧れの淡路島暮らしを開始できます。夢の移住実現はもうすぐそこです。
淡路島移住で仕事探し
淡路島に移住して仕事を探す方法には、島内または島外での仕事する方法、または起業や就農する方法などがあります。可能であれば、移住前に仕事を探しておくと安心です。
ここからは、淡路島への移住希望者が仕事を探す方法をご紹介します。
島内で仕事する
淡路島には一年を通じて多くの観光客が訪れます。そのため観光業の求人が多く、他にも介護や医療、小売業などの求人もあります。
また、農業や漁業の分野では長期的な求人もあれば、繁忙期に募集がある仕事もあります。
島外へ通勤する
淡路島の淡路市は、橋を渡って神戸市内まで通勤する人が多くいます。
車がなくても、高速バスや船などで神戸へ通勤も可能です。高速バスは三宮を23時台に出発する便もあり、仕事の後食事を楽しんで帰ることもできます。
高速バス乗り場には、市民が格安で借りられる市営駐車場もあります。
起業・就農する
淡路島は神戸などの都市部にも近いため、起業を目指す移住者もいます。
また、自然が多い土地でゆっくり暮らしながら在宅でできる仕事を選ぶ人や、移住を機に農業を始める人もいます。
淡路島で仕事を探す方法
淡路島には、ハローワークをはじめ、淡路島に特化した8つの求人紹介サイトがあります。
淡路島での仕事探しはご紹介したサイトを参考にするのも良いでしょう。
淡路島で仕事をする人への支援制度
淡路島に移住し仕事をする人に向けた移住支援制度は主に3つあります。
新規起業者支援補助金は、市内で新たに起業する、または事業継承を受ける人が補助を受けられます。
対象業種は、地域の昼間の賑わいづくりに適した小売業・サービス業・飲食業。開店の際の内外装工事や設備費用の対象経費、店舗の貸借料などの補助があります。
ふるさと回帰支援補助金はUターン等促進家賃補助金の名称で、市内の民間賃貸住宅に住むUターン・Iターン・Jターン者へ家賃の一部が補助される制度です。
兵庫県移住支援事業・マッチング支援事業は、淡路島内も含む37市町で、東京圏からの移住・就業・起業者に対し移住支援金や起業支援金を支給する事業です。
移住支援金を受けるためには決められた要件全てを満たす必要があります。
淡路島移住で住まい探し
淡路島での住まい探しについて見ていきましょう。
空き家バンクの申請
淡路島の各市では、ウェブサイト上で空き家バンクの情報を掲載しています。
空き家バンクを利用して住まいを見つけることは、安く家を購入することが可能です。また、空き家に人が住むことで、地域活性化にも貢献することができます。
移住先の地域に何らかの形で貢献したいと考えている場合は、空き家バンクでの住まい探しを検討するのも良いかもしれません。
その他の検索方法
淡路島への移住・定住ポータルサイト「あわじ暮らし総合相談窓口」では、3市内の物件情報(写真・間取り・価格)を公開しています。
物件情報以外に、そのエリアの特徴も掲載されているため、気になっているエリアの気候や風土などが分かりやすいのもポイントです。
淡路島の住まいに関する支援制度
島内の3市には住宅支援制度があります。
淡路市 | ・新婚世帯住宅取得・家賃補助 ・Uターン等促進家賃補助 |
---|---|
洲本市 | ・新婚世帯住宅取得・家賃補助 ・マイホーム取得補助 ・空き家に住む場合の補助制度 |
南あわじ市 | ・新婚世帯住宅取得・家賃補助 ・マイホーム取得補助 ・空き家に住む場合の補助制度 |
兵庫県 | 空き家活用支援事業(住宅型) |
補助額については市によって異なるため、該当のものがある場合は申請前に各市に確認するようにしましょう。
淡路島移住での子育て環境
海や山、畑が身近にあり自然に触れながら暮らせる淡路島。島暮らしというと子どもの医療や教育環境がどの程度なのか、という不安もあるかもしれません。
ここからは、淡路島の子育て環境について見ていきましょう。
島内の教育環境
淡路島には31施設の保育所、6施設の幼稚園、14施設の認定こども園があります。
都市部の保育施設のように、どの保育所にも入れないという状況はありませんが、年齢によっては最寄りの園に希望しても入所が難しい可能性があるため、市役所などで確認するようにしましょう。
小学校は39校、公立中学校15校、私立中学校は1校、高校も通信制を含めて県立・私立合わせて7校あります。
小・中学校は都市部よりも人数が少なく、少人数を活かした教育が特徴です。また、学年を超えて交流する機会もあります。兵庫県内の公立学校は、自然学校や職場体験活動など、体験学習の機会が多いのも特徴です。
高校は島内にもありますが、神戸市や芦屋市、明石市などの高校も通学範囲です。
医療機関
島内で出産を希望する場合、淡路島の中にある県立淡路医療センターや、島外の医療機関も選択肢に入ります。また、淡路市志筑エリアには民間の助産院があり、産後ケアにも力を入れています。
淡路地域は、10万人当たりの産科医師・助産師の数が全国平均を上回っていて、安心して出産に臨むことができるでしょう。
淡路島は、人口と比較して医療施設が多いのも特徴です。小児救急医療については、医療機関と消防署、行政が連携して対応しています。
子育て支援
淡路島を含む兵庫県内では、18歳未満の子どもがいる家庭を対象の割引・特典サービスなどがある「ひょうご子育て応援の店」を実施しています。
また、島内の3市もそれぞれ独自の子育て支援を行っていて、各市のウェブサイト内で支援情報を掲載しています。
淡路島の子育てに関する支援制度
淡路島3市内の子育て支援制度についてご紹介します。
淡路市 | ・出産祝い金 ・保育料支援 ・通勤・通学手当 ・医療費補助 |
---|---|
洲本市 | ・出産祝い金 ・保育料支援 ・医療費補助 |
南あわじ市 | ・出産祝い金 ・保育料支援 ・通勤・通学手当 ・医療費補助 |
補助金額は市によって異なるため、各市の相談窓口を利用して確認してください。
淡路島の移住体験
淡路島への移住を本格化させる前におすすめしたいのが、移住体験です。淡路島でできる移住体験を見ていきましょう。
淡路市暮らし体験住宅
淡路市では、移住を検討している人に向けて、淡路市内に一定期間宿泊して実際の暮らしを体験できる住宅を用意しています。
暮らし体験住宅は全部で3種類。
- 体験住宅に申し込む時点で市外に住所がある人
- 世帯主が20歳以上
- 淡路市移住相談サポート窓口と面談
以上の推薦を受けていることなどの要件があり、すべてを満たすことで申し込み可能です。
体験住宅の利用には料金がかかります。
お試し居住住宅
淡路島には、お試し居住住宅もあります。一部をご紹介します。
- 洲本市:NPOあわじFANクラブ 都市農村交流施設 「宙-おおぞら」
- 洲本市:お試し住宅体験施設「ウェルネスパーク五色」
- 淡路市:NPO兵庫ふるさと創生センター農家民宿「天空庵」
- 南あわじ市:古民家一棟貸切宿「草地家」
お試し居住住宅は、生活に必要な家電や日用品などが揃っています。移住前の仕事や住まい探しなどに活用するのも良いでしょう。
移住体験ツアー
淡路島では移住体験ツアーも行われています。
島内の地域を散策しながら、地元の人による土地の歴史や文化、住まい事情などを聞くなどの体験ツアーは、その土地に住む人のリアルな声が聞けて、移住の際の参考になるでしょう。
移住希望者と在住者の座談会なども企画されています。
移住体験ツアーは、「島くらし淡路」のサイトの中で随時募集があります。
淡路島3市は移住支援内容が手厚くておすすめ!
最後に、淡路島3市のそれぞれの魅力と活用できる移住支援制度を見ていきましょう。
上述の通り、淡路島はどの市も移住支援の内容が手厚くおすすめの地域です。自分がもっとも気になった市に、気軽に問い合わせてみてくださいね。
淡路市(あわじし)
出典:淡路島の市紹介 | あわじ暮らし総合相談窓口【淡路島(淡路市・洲本市・南あわじ市)への移住相談】
まず紹介するのは、淡路島北部に位置する淡路市です。明石海峡大橋で神戸市と繋がっており、少し車を走らせるだけで気軽に遊びに出かけられる、アクセス◎な地域。
季節の星の植物館やあわじ花さじきなど花をテーマにした観光スポットが多く、美しい情景を堪能できるエリアとなっています。
もちろん海の魅力も持ち合わせており、近隣の漁港で水揚げされる生しらすを使った丼は絶品です。
UIJターン者を対象にした月額最大1万円の家賃補助や、新規起業者向けの最大100万円補助(施設整備費など)といった、各種支援策も豊富です。
1泊3,000円ほどのお試し農家民宿もあり、現地の雰囲気も簡単に確かめられるでしょう。
洲本市(すもとし)
出典:淡路島の市紹介 | あわじ暮らし総合相談窓口【淡路島(淡路市・洲本市・南あわじ市)への移住相談】
ほど良く田舎で、ほど良く都会。そんな「トカイナカ」を実現しているのが、淡路島の中央に位置する洲本市。
かつては洲本城の城下町として栄えたこの地域には、県立総合病院や大型ショッピングセンターといった生活に役立つ施設が充実しています。
それでいて、中心街から外れれば自然や温泉を楽しめるなど、都会と田舎の良いとこ取りに成功しています。
新婚世帯の住宅取得補助に最大60万円、空き家の改修に最大240万円など、金額の大きい移住支援策も実施中です。
最大10日間まで無料で泊まれるお試し移住体験施設、ウェルネスパーク五色にも注目してみてくださいね。
南あわじ市(みなみあわじし)
出典:淡路島の市紹介 | あわじ暮らし総合相談窓口【淡路島(淡路市・洲本市・南あわじ市)への移住相談】
大鳴門橋で四国と繋がる、淡路島南側に位置する市が南あわじ市。島内でもっとも農業の盛んな地域であり、レタスや玉ねぎの粗生産額は日本全体を見ても上位に入ります。
畜産にも力を入れており、淡路ビーフや淡路島牛乳などのご当地ブランド品を全国に輸出中。美味しいもの目当てで移住するのにももってこいの市です。
南あわじ市は住宅取得関連の補助金のほか、島外への通勤や通学に補助金が出るユニークな移住支援制度も実施しています。お試し住宅には、憧れの古民家リノベーションによる貸し切り宿もあります。
まずは一度、小旅行気分で訪れてみてはいかがでしょうか?
淡路島移住は入念な計画を立てることが大切!
この記事では淡路島への移住について、メリット&デメリットや失敗しない計画の立て方、3市それぞれの魅力を解説しました。
島でありながら利便性の高い淡路島は、間違いなく移住におすすめの地域です。しかしそれでも、移住前には入念に計画を立てておきましょう。
紹介した内容を参考に緻密な移住計画を立て、ぜひ夢の新生活を手に入れてみてくださいね。