おしゃれな港町「横浜」。歴史を感じさせる街並みと先進的な文化が融合する、魅力あふれる都市です。この記事では、横浜への移住を考えている方に向けて、横浜に住むメリットと注意点、おすすめの居住区や住民支援制度について詳しく紹介します。
神奈川県横浜市の基本情報
神奈川県の県庁所在地である横浜市(よこはまし)は、国際色豊かな大都市です。
江戸時代後期に横浜港が開港して以来、横浜市は日本と外国とを結ぶ「海の玄関口」となり、海外との交流が盛んに行われてきました。
赤レンガ倉庫や横浜中華街をはじめ、魅力的な観光名所が点在しているため、移住だけでなく旅行先としてもとても人気がある街です。2021年には、みなとみらいを一望できる都市型ロープウェイが誕生し、横浜市の新たな名所となりました。
高層ビルが立ち並ぶ都会的なイメージが強い横浜市ですが、市内には「港の見える丘公園」や「山下公園」といった大きな公園があり、四季折々の自然を身近に感じることができる環境となっています。
- 人口:3,764,961人
- 世帯数:1,799,059世帯
- 面積:438.01㎢
- 市の花:バラ
- 市の木:ツバキ、シイ、サザンカ、サンゴジュ、イチョウ、ケヤキ
参考:統計情報ポータル|横浜市
参考:横浜市の主な指標|横浜市
参考:き章・市の花|横浜市
参考:市民の木|横浜市
横浜市移住へのメリット
異国情緒ただよう大都市、横浜。おしゃれな港町のイメージに憧れを抱く方が多いですが、横浜市に住むメリットはそれだけではありません。
ここでは、横浜市に移住するメリットを4つ紹介します。
交通の便が良い
横浜市の中心である横浜駅は日本有数のターミナル駅で、6つの鉄道会社が乗り入れています。横浜駅に乗り入れている路線は、以下の通りです。
- JR東海道線
- JR京急東北線
- JR根岸線
- JR横須賀線
- JR湘南新宿ライン
- JR上野東京ライン
- 横浜市営地下鉄ブルーライン
- 横浜高速鉄道みなとみらい線
- 京急本線
- 相鉄本線
- 東急東横線
横浜駅から東京駅までは約30分で行けるほか、JR新横浜駅には東海道新幹線が通っているので関西方面へのアクセスにも優れています。
また、横浜駅から羽田空港へは電車やバスを使って1本で行くことができるため、旅行や出張で不便な思いをすることはほとんどないでしょう。
子育てしやすい
横浜市は、少し足を伸ばせば大きな公園や海、山などに簡単にアクセスすることができるため、自然を身近に感じながらのびのびと子育てをすることが可能です。
また、待機児童対策や「小1の壁」への対策を積極的に行っているほか、市独自の子育てサポートシステムも充実しています。
保育サービスの利用に関する相談や、保育所に入所できなかった方へのアフターフォローを行う「保育・教育コンシェルジュ」といった取り組みもあるため、小さな子どもがいる家庭でも安心して移住することができます。
職業の選択肢が豊富
横浜市は首都圏に位置するため求人数が多く、オフィスワークから観光にまつわる仕事、ものづくりに携わる仕事など幅広い職業の選択肢があります。
また、神奈川県の上場企業の数は東京都、大阪府、愛知県に次いで全国4位となっているため、安定した大企業や有名企業への転職に挑戦したいという方にもおすすめです。
東京方面への通勤もしやすいため、都内の会社に通勤が必要な場合でも問題なく生活することができます。
買い物に困らない
JR横浜駅には、そごうや高島屋といったデパートから、ルミネやジョイナスといったショッピングモールまで、数多くのお店が存在します。
みなとみらい地区や横浜駅といった中心街から少し離れた場所にも日用品や食料が手に入るスーパーや複合施設が点在しているため、生活をするうえで不便に感じることはほとんどないでしょう。
また、飲食店の種類も豊富であるため、頻繁に外食をする方でも飽きずに生活することが可能です。
意外と知らない?横浜市移住の注意点
横浜市で暮らすにあたって注意するべきポイントをしっかりとおさえておきましょう。
同じ横浜市でも、どの区に住むかによって大きく環境が異なります。ここでは、意外と知られていない横浜市移住の注意点を3つご紹介します。
坂道が多い
横浜市は坂の多い街です。景観としては美しいのですが、日常生活をするとなると移動が少し大変に感じることがあります。
特に、足腰に不安がある方や、自転車での通勤・通学を考えている方は注意が必要です。
また、横浜市は海のイメージが強いですが、場所によっては海へのアクセスがあまり良くなく、むしろ山のほうが身近という地区も存在します。
横浜らしさを求める場合は、内陸エリアではなく海に近い中区や西区を選ぶと、理想に近い暮らしが実現できるでしょう。
税金が高い
横浜市は税金が高い都市として知られており、その理由のひとつが「横浜みどり税」の実施です。
緑を守り、つくり、育む取り組みに用いられるこの税金により、他の市町村に比べ市民税の均等割の税額は年間で900円高くなっています。
豊かな住環境づくりに必要な税金とはいえ、デメリットに感じる方はこの点には注意しましょう。
家賃が高いエリアがある
神奈川県は東京都に次いで平均家賃が高い県となっており、横浜市の中心部や主要な鉄道の沿線には家賃が高いエリアがあります。
しかし、横浜市全体で見るとリーズナブルに暮らすことができるエリアがたくさんあるので、そこまで心配する必要はないでしょう。
固定費をおさえて暮らしたい方は、中心街から少し離れた家賃相場の安い区を選択しましょう。
横浜市移住におすすめの区3選
横浜市には18もの区があり、区ごとに特色が大きく異なります。
生活するにあたって特に人気が高いのは、中区、港北区、青葉区の3つです。それぞれの区の特徴を詳しく見ていきましょう。
横浜らしさを感じたいなら|中区
中区は、もっとも横浜らしい景観が広がる区と言えるでしょう。
赤レンガ倉庫や横浜中華街、山下公園といった観光名所が集中しており、高層ビルと西洋の雰囲気を感じさせる歴史的建造物の両方が林立するエリアです。
おしゃれな港町で暮らしたい方や、文化や歴史を身近に感じながら生活したい方には特におすすめです。
ファミリー層に人気|港北区
ファミリー層におすすめなのが港北区です。子育て世帯が暮らす住宅街が多く、家族で出かけられるショッピングモールや、大倉山公園や岸根公園といった大きな公園がある点が人気の理由です。
JR新横浜駅が近いため、家族旅行や帰省に東海道新幹線を使う方にも住みやすいエリアです。
治安の良さ重視なら|青葉区
治安の良い場所に住みたいと考えている方には、青葉区がおすすめです。
緩やかな丘陵地帯が多いことから「丘の横浜」と呼ばれている青葉区。街並みがきれいに整備されており、閑静な住宅街と豊かな自然が広がっています。
横浜の中心地よりも東京方面へ通勤・通学する人が多く、子どもの教育に力を入れている家庭が多いのも特徴です。
横浜市移住で利用できる移住支援制度
最後に、横浜市の移住支援制度を4つ紹介します。
子育て・教育支援
横浜市には手厚い子育て・教育支援があります。
市内に26か所ある「地域子育て支援拠点」で子育ての悩みを気軽に共有できたり、区役所の「保育教育コンシェルジュ」に保育サービスの相談ができたりと、子育てへのサポート体制が整っています。
横浜市の子育て・教育支援についてより詳しく知りたい方は、こちらのサイトを確認してみてください。
住まいの支援
横浜市内の16か所に「住まいの相談窓口」が設置されており、住まいに関するさまざまな悩みに寄り添ったサポートをしてくれます。
また、横浜市では市内への転入・定住促進の一環として「省エネ住宅住替え補助制度」を導入しているので、移住の際はぜひ参考にしてみてください。
制度適用には条件があるため、必ず横浜市の公式サイトにて最新情報を確認するようにしましょう。
横浜チャレンジファーマー研修
横浜市には、農業への新規就職を希望する方を応援する「横浜チャレンジファーマー研修」があります。
この研修を受けて「認定新規就農者」になると、農地を借りて就農することが可能です。
横浜市移住で毎日を楽しく過ごそう
横浜市では、歴史ある街並みや自然を身近に感じつつ、都会的な暮らしを楽しむことが可能です。
職業の選択肢が豊富で、移住や子育てに対するサポートも手厚いため、安心して新生活をスタートさせることができるでしょう。
今回紹介したメリットと注意点を踏まえ、ぜひ移住を検討してみてください。