宮古島に移住したい!離島暮らしの現実やメリットとデメリット|移住支援制度(補助金)の紹介も

宮古島に移住したい!先輩移住者から学ぶ離島暮らしの現実・メリットとデメリット・移住支援や補助金について

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移住を検討している人のなかには、「島暮らし」に憧れを持っている人もいるのではないでしょうか。沖縄の宮古島は、県内の離島のなかでも観光客だけでなく移住者も訪れる人気の島です。

今回は宮古島に焦点を当て、実際に宮古島移住を叶えた先輩移住者の声や島暮らしのメリット・デメリット、移住支援制度などをまとめて紹介します。

目次

沖縄県宮古島の基本情報

沖縄県宮古島の基本情報

宮古島は、沖縄県でも移住人気の高い離島のひとつです。宮古島・池間島・大神島・来間島・伊良部島・下地島を包括して宮古島市と呼びます。

サンゴの島とも呼ばれ、青い海と白い砂浜のコントラストが美しく、観光地としても人気です。

宮古島では、移住者が宮古島で快適に暮らせるように支援を進めています。まずは宮古島の基本情報から見ていきましょう

地理

宮古島市は大小6つの島々で構成されています。沖縄本島からは約300キロ、東京からは約2,000キロ離れています。島は大きな山も高い森林もなく、平坦な土地。総面積は204㎢です。

人口

宮古島の人口の多くは、宮古島の中心地・平良地区に集中しています。2024年2月時点の人口は53,117人、世帯数は26,103世帯です。1985年の国勢調査から減少が続いていましたが、2020年に人口が増加。宮古島市への転入者数も年々増加傾向にあるようです。

参考:2024年2月 – 結果の概要|沖縄県公式ホームページ

気候

宮古島は高温多湿の亜熱帯海洋性気候です。1年を通じて温暖な気候の下で過ごせます。平均気温は約23.8℃、湿度は80%程度(2020年概況)。降水量は、台風が発生するシーズンの8月が最も多くなります。

島の産業

島の主な産業は農業・水産業・観光業の3つ。

宮古島は、台風の影響を受けやすく干ばつになることもあるため、農業は厳しいとされています。しかし、温暖な気候と平坦な土地を活かした、さとうきびや葉たばこ、マンゴーなどの生産が盛んです。また、肉用牛の経営を並行して行う農家もあります。

水産業では沖合漁業や伝統漁法の追い込み網を使用した漁業、カツオの1本釣りなどのほかに、もずくやクルマエビの海面養殖業も行われています。

宮古島はリゾートホテルや観光スポットなどが現在も新しく誕生しています。宮古島への観光客数は安定していて、令和6年12月の入域観光客数は101,111人です。観光業もツアーガイドやホテルスタッフなど、さまざまな職種があります。

宮古島へ移住するメリット|人気の理由

宮古島に移住するメリット

続いて、宮古島移住にどのようなメリットがあるのかを紹介します。それは、宮古島が人気な理由にもつながっています。

  • 自然の中でのスローライフが叶う
  • 美しい海が身近にありマリンスポーツを堪能できる
  • 暖かく過ごしやすい気候
  • 子どもに優しい環境がある
  • 他の離島よりも医療機関が充実している

自然に囲まれたスローライフが叶う

自然に囲まれた生活は、離島で暮らす大きなメリットと言えます。

宮古島には、沖縄本島や他のエリアとは違う、ゆったりとした時間が流れています。ガジュマルやハイビスカスなど、南の島ならではの植物とともに、憧れのスローライフが送れるでしょう。

美しい海が身近にありマリンスポーツを堪能できる

宮古島には「宮古ブルー」と呼ばれる透明度の高く美しい海が数多くあります。

宮古島南西に位置する与那覇前浜(よなはまえはま)は、7㎞にわたる白い砂浜とエメラルドグリーンの海のコントラストが印象的で、東洋一美しいと言われています。島を取り囲む海で、ダイビングやシュノーケリングなどのマリンスポーツを気軽に楽しめます。

海に潜らなくても、子どもと浜辺で遊んだり、家族や夫婦、ひとりで浜辺を散歩したり…。海が身近にあることで贅沢な時間を過ごせるでしょう。

暖かく過ごしやすい気候

宮古島は1年を通じて温暖な気候が特徴です。

暑い季節となる6月から9月末までの平均気温は30℃前後、涼しい時期は12月から3月中旬までですが、平均気温は20℃前後です(いずれも2020年概況)。冬も寒すぎないので、防寒用の衣類はさほど必要ではありません。

夏は暑くても海の風が通るため、涼しさを感じるでしょう。冬も暖かいため、本州から移住してきた人はエアコン代が節約できると思うかもしれません。

また、宮古島には杉の木がないため、スギ花粉症を持っている人にとっては嬉しいですね。

子どもに優しい環境がある

宮古島全体に漂うのんびりとした雰囲気を、地元の人たちもまとっています。

沖縄の人々の心には助け合いの気持ちが強く根付いていて、島全体で子育てをしようという精神から子育て支援が充実しています。

2022年春からはこども医療費助成制度が拡充。0歳から中学校卒業までの子どもを対象に、通院・入院したときにかかる保険診療医療費が助成されるようになりました。

また、宮古島では「太陽の子(てぃだ ぬ ふぁ)・もやいプラン」という子ども・子育て事業計画を策定しています。

保育施設の増設や改築、子育て共働き家庭のワークライフバランスに対する支援など、子どもだけでなくその保護者に対するサポートも行っています。

他の離島よりも医療機関が充実している

宮古島には総合病院が4施設、診療所が37施設、歯科診療所が24施設(令和元年7月1日時点)と、他の離島よりも医療機関が充実しています。小児科系や産婦人科系診療所もあります。

子育て移住を検討する人にとっても、自分自身や家族の有事の際に頼れる医療体制が整備されているのは安心です。

宮古島の移住で感じるデメリット|失敗・後悔しないポイント

宮古島の移住で感じるデメリット

宮古島への移住はメリットがある反面、当然ながらデメリットも存在します。宮古島への移住を考える前に、以下の5点を把握しておきましょう。

  • 運転免許証と車は必須
  • 物価が高め
  • 気候は良いが台風の影響を受けやすい
  • 求人はあるが所得水準が低い
  • 県外への移動は飛行機が必須

運転免許証と車は必須

宮古島は電車が走っておらず、島内の移動には路線バスを利用します。

観光で宮古島を訪れているなら、公共交通機関を利用しても不便を感じないかもしれません。しかし、実際に暮らしてみたら「車が必須だ」と感じるでしょう。

路線バスの本数も都会と違って少ないため、移住前に運転免許証の取得と車の購入を検討しておきましょう。

物価が高め

宮古島のなかにも、スーパーやドラッグストア、コンビニなどの商業施設はもちろんあります。2022年6月には島内最大の大規模商業施設もオープンしました。

島内での買い物に困らない環境になりつつも、離島の場合、本島やその他の地域から商品を輸送するため物流コストがかかります。

このことから、宮古島で採れた野菜以外のものなどは値段が高めと感じるかもしれません。

気候は良いが台風の影響を受けやすい

年間を通じて温暖な気候の宮古島ですが、台風の影響を受けやすいことは頭に入れておきましょう。

高い木々も高い山もなく平坦な島のため、台風の通り道になることもしばしば。台風シーズンは6月頃に始まり、8月頃にはピークを迎え10月頃から次第に減少します。

ただ、過去の統計では11月頃も台風が来るので、宮古島を台風が通る季節は長いです。台風の被害を最小限に抑えるため、十分な対策が求められます。

求人はあるが所得水準が低い

宮古島は、特に観光業や農業の求人が多く掲載されています。ただし、沖縄県の最低賃金は952円(令和7年3月時点)。

全国平均(1,055円)と比べたら100円以上の差があり、2022年10月から最低賃金が引き上げられたとは言え、沖縄県は「最も低い最低賃金の県ワースト10」の中に入ります。

宮古島で自営業でなく企業に雇用してもらう場合、所得は低くなる点を考慮すると良いかもしれません

参考:令和6年度地域別最低賃金改定状況

県外への移動は飛行機が必須

宮古島へのアクセスは現状飛行機のみです。島内には、宮古空港と下地島空港、2つの空港があります。本州から移動する場合、直行便が出ている空港は4つ、それ以外は那覇空港を経由して宮古島まで行きます。

県外への移動が飛行機のみに限られると、天候によってはフライトがキャンセルになることがあります。大事な予定があるときに飛行機に乗れないことも覚悟しておきましょう。

また、年に何度も帰省しない場合でも、飛行機の移動は交通費もかかることも頭に入れておきましょう。

宮古島移住で利用したい支援・補助金制度

宮古島の移住支援策

次に、宮古島が実施している移住者への支援策を、仕事と子育ての観点から紹介します。自分が利用できる支援制度か、確認してみてください。

求職者への支援

宮古島の求職者への支援情報の前に、島ではどのような仕事があるのかを見ていきましょう。

宮古島は沖縄にある離島の中でも特に栄えています。宮古島には1年中観光客の姿があり、観光スポットやリゾートホテルは賑わいを見せます。

宮古島で求人を募集している会社は、主に観光関連の職種となっています。

  • ツアーガイド
  • ホテルスタッフ
  • マリンスポーツのインストラクター
  • 観光バスの運転手
  • レンタカー店舗のスタッフ

上記のような、観光に紐づいている職業の求人を多く見かけます。また、レストランの調理スタッフやホール、カフェの店員などもあります。

また、全国と同様に、宮古島も人口に対する高齢者の割合が増えています。このことから、介護業界でも人手不足の傾向が見られます。介護の仕事は、資格を持っていればすぐ就労可能。もし持っていなくても、現場で経験を積みながら資格を取ることができます。

介護職の有資格者のサポートをする、無資格でできる業務もあります。

宮古島では、農業関連の仕事でも求人を募集していることがあります。もし、宮古島で農業にチャレンジしてみようと考えているなら、新規就農希望者に向けたサポート体制も用意されています。農業関係機関と指導農業士の支援を受けながら、情報交換会や交流会、研修プログラムへの参加を通して、就農準備や経営の安定を目指すものです。

しかし、東京都心や、都市部と呼ばれるエリアから宮古島へ移住すると、職種の選択肢が少ないと思うかもしれません。

移住して仕事探しをするなら、思い切って新たな仕事にチャレンジするのも良いし、最近は仕事の場所にとらわれないフリーランスや、移住先でも今の仕事を続けられるリモートワークも普及しています。

移住先での仕事については、移住の前からさまざまな選択肢や可能性を比較・検討しておくと安心かもしれません。

宮古島市では、市役所での求人情報や沖縄県内の採用情報、ハローワーク宮古島が発行する週間求人情報などを掲載しています。仕事を探すときの参考にすると良いでしょう。

また、沖縄県の公式移住応援サイト「おきなわ暮らし」内の、宮古島のページの中でも仕事情報を公開しているのでチェックしてみよう。

子育て支援

宮古島への移住を考えている家族連れにとって、子育て支援の充実度は移住前に知っておきたい情報でしょう。
宮古島は沖縄県の離島の中でも人口が多いため、教育環境も充実しています。県内には

  • 保育園34施設
  • こども園8施設
  • 幼稚園16施設
  • 小学校12校
  • 中学校12校
  • 高校・高専4校

があり、高校までの教育は島を離れなくても修了できます。また、認可外保育施設も3施設あります。

宮古島でも共働き世帯が増えていることから、市では「宮古島市子ども・子育て支援事業計画」の元、保育施設の創設や増改築、受け入れ年齢や人数の見直しなどを行っています。

また、小学生の放課後児童クラブの整備も行い、受け入れを拡大する動きも見られます。

宮古島の子育て支援はほかにも、

  • 子ども医療費助成(2022年より助成対象が拡充)
  • 子育て支援センター設置
  • 子育て短期支援(ショートステイ)
  • 母子・父子家庭などへ医療費助成
  • 病児・病後児保育事業

などが用意されています。これは一例なので、市内での子育てにまつわるさまざまな情報がまとまっている子育て情報ブック「わくわく子育てブックHappy」を参考にしてください。

宮古島市保育士就労渡航費等補助金交付事業

宮古島へ移住を考えている人の中には、子連れで引っ越してくる人も多いです。

宮古島では、宮古島市外在住で保育士資格を持っている人に向けて、島内にある認可保育施設で働き始める際、市外からの渡航費用や転入費用の交付を行っています。

これは、子どもがいても島へ移り住みやすい環境づくりと、島内の保育士不足の解消が目的です。補助金金額は、最大100,000円「宮古島へ移住したい」と考える保育士資格を持つ人は要注目です。

宮古島移住に関する記事まとめ|沖縄本島にまつわる情報も

宮古島への移住はまずメリット・デメリットを知ることが大事

島独特のゆったりとした時間が流れる宮古島。移住先に選びたい人が多いのも納得の美しい自然が魅力です。

ただ、島で暮らすというのはメリット・デメリットが両方あるのも事実。事前にこうしたメリットやデメリットを知ったうえで、長期生活を送るプランを立てながら宮古島への移住を検討すると良いかもしれません。

沖縄県公式移住応援サイト「おきなわ島ぐらし」では、移住を成功させた先輩移住者へのインタビューを掲載しています。宮古島へ移住をした先輩のインタビューもありますので、実際に移住した人の声を読んでみても良いでしょう。

宮古島移住を検討する際に役立つ記事情報を紹介します。沖縄本島にまつわる記事もあるので、移住するか考えるときの参考にしてください。

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