婚活中や結婚願望のある女性の中には、都会での結婚生活がイメージできなかったり、地方暮らしに憧れを持つ方も少なくないはず。そんな方におすすめなのが“婚活移住”だ。実は、地方や田舎には嫁不足な地域も多いため、結婚を後押しする婚活イベントや支援制度を提供する自治体も数多く存在する。地方移住に関心のある女性は、自治体などが行っている婚活サポートや結婚に対する支援制度を活用してみてほしい。
地方移住×結婚=婚活移住|田舎暮らしを叶える新しいカタチ
数年前からブームとなっている婚活だが、最近注目を集めている婚活のひとつが「婚活移住」だ。婚活移住とは、結婚相手を探すために地方に移住することを意味する。
都会で暮らす人のなかには、田舎暮らしに憧れを抱く人も少なくない。特に最近は、コロナ禍もあり、以前より都会を離れる選択肢を持つ人が増えている。
地方移住を考える人にとって、婚活移住は、田舎暮らしと婚活を同時に叶えられる夢のような方法だと言えるだろう。
移住して婚活というと、Iターンをイメージすることが多いかもしれないが、地元にUターンして婚活するのも現実的でおすすめだ。
Uターン支援制度を行なっている自治体もあるので、田舎出身の方は地元での婚活も検討してみると良いだろう。
婚活移住のおすすめポイント3つ
婚活移住のおすすめポイントを3つ見てみよう。
- 婚活に積極的な男性が多い
- 低価格で婚活できる
- 自治体や周囲のサポートを受けられる
それぞれ詳しく解説していく。
婚活に積極的な男性が多い
過疎化が進むような地方に住む男性は、結婚願望はあるものの周りに独身女性が少なく、なかなか結婚できないケースも少なくない。
嫁不足解消や地域活性化のため、最近では婚活に力を注ぐ自治体も増えている。地方の男性は、都会に住む男性よりも結婚願望が強い人が多い。
結婚に前向きな男性が多いというのは、婚活中の女性にとって大きなメリットだと言えるだろう。
低価格で婚活できる
都会で婚活するとなると、数十万から数百万の費用がかかることも珍しくない。
しかし、地方の人と婚活する場合、自治体が無償や格安な料金で行う婚活イベントも多く、一般的な婚活よりも費用を抑えて婚活できる。
コストを抑えて婚活できる点も、婚活移住のメリットのひとつだ。
自治体や周囲のサポートを受けられる
嫁不足の地域では、独身女性に来てもらうためにさまざまな支援を打ち出す自治体も多く、周囲のサポートを受けやすい。
婚活イベントの開催などの他、なかには結婚するとお祝い金がもらえたり、移住支援金がもらえる自治体も。このように、手厚いサポートを受けながら婚活できるのも移住婚活の魅力だ。
また、地元にUターンする場合、友達や親戚、近所の人など周囲からのフォローを受けやすいメリットがある。
婚活中の方は、周囲の人に婚活中であると伝えておこう。こうすることで、相手を紹介してもらうなど、出会いのチャンスが格段にアップする。
婚活移住のリスクを回避するには?
婚活移住には、メリットだけでなく当然デメリットも存在する。今まで都市部で生活してきた人のなかには、慣れない田舎暮らしに馴染めずストレスを感じる人も少なくない。
理想と現実のミスマッチによるリスクを避けるために、最低限下記のポイントは押さえておこう。
- どんな暮らしをしたいのかイメージを固めておく
- 移住先をしっかりリサーチする
婚活を始める前に、まずは自分が結婚してどのような暮らしをしたいのか明確にしておくことが大事。
地方に移住すると、現在の生活とは大きくライフスタイルが変わることは、覚悟しておく必要がある。
移住先の候補をいくつかピックアップしたら、自分に合っているか入念にチェックしておこう。
自治体によっては、婚活を目的としたツアーやパーティーを開催しているところもあるので、そういったイベントも活用してみてほしい。
地方で結婚したい!婚活移住はどのようにする?
婚活移住をする方法は、大きく分けて次の3つ。
- ネット婚活を活用する
- 婚活パーティーに参加する
- 自治体の婚活イベントに参加する
無理なくできそうな方法から婚活を始めてみよう。
ネット婚活を活用する
地方で婚活するとなると、距離などハードルを高く感じる人も多いはず。
しかし、ネットを使えば遠方に住む人であっても、使い慣れたスマホやPCを使って簡単に繋がることができる。
婚活初心者や、忙しくてなかなか地方まで足を運べない人は、まずはネット婚活から始めてみよう。
婚活パーティーに参加する
婚活パーティーに参加するメリットは、その場で多くの異性と出会えることだ。
直接会話もできるので、フィーリングやテンポなどから相性を見極めやすいのも魅力。
自治体の婚活イベントに参加する
地方自治体でも、婚活パーティーや婚活イベントを開催しているところが数多く存在する。自治体が主宰する婚活イベントは、安心感もあり参加しやすいのが特徴だ。
移住してみたい自治体で、婚活イベントが開催されていないかチェックしておこう。
【2022年】地方で開催している婚活イベント・婚活支援5選
ここからは、地方で開催している婚活イベント・婚活支援を5つ紹介する。
【北海道】北海道コンカツ情報コンシェル
出典:北海道コンカツ情報コンシェル
『北海道コンカツ情報コンシェル』では、結婚を支援する企業や団体についての情報や、北海道の自治体等による結婚支援事業の情報、各地域の移住情報を提供している。
婚活や移住の情報提供の他に、相談会や、結婚を希望される方のための結婚応援講座も実施。北海道での結婚を考えている方は、一度チェックしてみることをおすすめする。
【福島】仕合わせ福島
出典:仕合わせ福島
『仕合わせ福島』は、県内で結婚したい人や、結婚情報を知りたい方を応援する、福島県内の結婚情報サイト。
福島県が開設し、委託を受けた『ふくしま結婚・子育て応援センター』が運営しているため、安心・安全に利用できる。
オンライン婚活も開催しているので、自宅にいながら気楽に婚活できるのも魅力だ。
【長野】ハピネスナビ信州
出典:ハピネスナビ信州
『ハピネスナビ信州』は、結婚したい男女のために、長野県が県内の婚活に関する情報をまとめて発信するポータルサイト。
県内の婚活セミナーやイベントの開催情報、結婚相談所や婚活サポーターの紹介、企業間でのグループ交流など、婚活に役立つさまざまな情報を提供している。
長野県での結婚を考える人は、まず登録しておきたいポータルサイトだ。
【宮崎】えんむすびみやざき
出典:えんむすびみやざき
『えんむすびみやざき』とは、宮崎県主催の婚活支援ポータルサイト。
県内の独身者グループで交流するグループ婚活や、会員制のお見合いシステムを使った個別の婚活サポート、県内の結婚相談所一覧、おすすめデートスポットなどをチェックできる。
県内のイベント情報も掲載しているので、宮崎県で結婚したい方は、えんむすびみやざきを活用してみよう。
婚活協会の『移住婚』
出典:移住婚|婚活協会
婚活協会とは、営利目的ではない非営利団体として2010年から婚活支援を目的に活動している団体だ。
都市部から地方に移住したい独身者に対して、結婚相手と移住先を同時にサポートする取り組みも行なっている。
結婚を機に地方移住したい女性20歳~50歳、男性22歳~50歳は、無料で登録可能だ。オンラインで活動できるので、ぜひ気軽に参加してみよう。
【2022年】結婚に対する支援制度のある地方自治体5選
自治体によっては、結婚に対する支援制度のある自治体も数多く存在するが、ここではそのなかから5つの自治体の支援制度について紹介する。
【北海道】北海道更別村
出典:更別村結婚新生活支援事業|北海道更別村
北海道更別村では、結婚に伴い新生活をスタートする世帯に対して最大30万円支援している。
この取り組みは、婚姻届の申請時に更別村に夫婦の双方または一方が住民票のある世帯、婚姻届提出時点で、夫婦共に39歳以下、夫婦の所得の合計が400万円未満ということが条件だ。
新規の住宅賃貸費用、新規の住宅取得費用、結婚に伴う引越し費用が対象となる。
【青森】青森県十和田市
出典:十和田市に住む新婚世帯の住宅取得費用・賃借費用、引越費用を補助します|十和田市
青森県十和田市では、十和田市に住む新婚世帯の住宅取得費用・賃借費用、引越費用を最大30万円を受け取ることが可能。
費用を助成してもらうには、婚姻届を提出し夫婦となったことという条件のほか、夫婦ともに婚姻前後に十和田市に住所があり助金の申請時も引き続き十和田市に住所があること、夫婦ともに婚姻日の年齢が39歳以下、世帯所得が400万円未満などの条件を満たす必要がある。
令和3年度の募集は終了しているが、気になる方は市のHPをチェックしてみよう。
【千葉】千葉県市原市
出典:いちはら結婚新生活応援事業
千葉県市原市では、結婚して新生活をスタートさせたい若者を応援する制度を令和元年10月から開始している。
支援を受けるには、夫婦の年齢がともに39歳以下、夫婦の所得の合計が400万円未満、夫婦ともに市町村税の滞納がない、制度利用後3年以上継続して市内に居住するといった条件を満たしていることが条件だ。
条件を満たしている世帯には、住宅の取得や賃借、リフォーム、引っ越し費用として支給される。
夫婦のいずれかが市外から転入した場合は、最大50万円まで支給されるので、移住者の方にメリットが大きいのが特徴だ。
【滋賀】滋賀県守山市
出典:守山市結婚新生活支援補助金
滋賀県守山市では、条件を満たすと上限30万円の結婚新生活支援補助金を受け取れる。
もし夫婦共に29歳以下で、2世代同居(新婚世帯とその親)する場合は30万円加算し、最大60万円が支給される。
この支援は、申請する住宅の住所が「守山市内」である、結婚を機に新たに住宅を購入・賃借・リフォームした世帯、婚姻日に年齢が「夫婦ともに39歳以下」、夫婦の合計所得が「400万円未満」などの条件を満たす世帯に対して支給される。
【沖縄】沖縄県恩納村
出典:恩納村結婚新生活支援事業
沖縄県恩納村では、新婚世帯の新生活応援プロジェクトを行なっている。
プロジェクト内容は、新婚世帯の新居の取得・賃貸・引っ越し費用の補助として1世帯あたり上限30万円を支給するというもの。
支援を受け取るには、補助金の申請日に住所が恩納村である、夫婦の婚姻日の年齢がともに39歳以下、結婚を機に恩納村に住宅を購入・賃貸・引っ越しをした世帯、夫婦の所得の合計が1,244万円未満という条件を満たす必要がある。
Uターン支援制度が充実している地方自治体3選
地方出身の方は、Uターンするのが最も現実的な婚活移住の方法だろう。ここでは、Uターン支援制度が充実している地方自治体を3つ紹介する。
今回紹介する自治体以外にも、さまざまな自治体で同様の支援制度を行なっているので、地元でも支援を行なっていないかチェックしてみると良いだろう。
【群馬県】群馬県館林市
出典:UIターン支援奨励金|館林市
群馬県館林市では、館林市への若者の就職・定住を支援する目的で、事業者と労働者に対して奨励金を支給している。
館林市に労働者として働く場合は、雇用開始前後3ヶ月以内に館林市に居住し、その後継続して6ヶ月以上居住する日本国籍、特別永住権または永住権を有する、50歳未満、勤務場所が市内の事業所などの条件を満たさなくてはならない。
支給金額は労働者に10万円、事業者には5万円が支給される。
【香川県】香川県高松市
出典:高松市東京圏UJIターン移住支援補助金のお知らせ|もっと高松
香川県高松市では、高松市東京圏UJIターン移住支援補助金を支給している。
引越・引越に伴う移動・宿泊に対して最大80万円、子育て世帯や新婚世帯、自治体に加入、たかまつ移住応援隊に登録、高松市立地適正化計画に記載された居住誘導区域内に居住するとそれぞれ加算され、最大100万円の補助金を受け取れるというものだ。
この支援は、東京23区への通勤者や在住者で、高松市に移住し、香川県が移住支援金事業の対象とする求人に就職、または香川県が実施する起業支援事業の交付決定を受けた方が対象となる。
【鹿児島県】鹿児島県鹿屋市
出典:UIJターン移住者へ最大100万円を支給します|鹿屋市
鹿児島県鹿屋市では、UIJターン移住者に対して最大100万円を支給している。
この取り組みは、住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上、東京23区内に在住していた、または東京圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)のうち条件不利地域以外の地域に在住し、東京23区内に通勤していたなど、いくつかの条件を満たしている必要がある。
条件を満たしていれば、2人以上の世帯の場合は100万円、単身の世帯の場合は60万円が支給される。
まずは気軽に希望の移住先で婚活イベントに参加してみよう
田舎暮らしに憧れを持つ婚活中の女性にとって、婚活移住はメリットも多く魅力的な婚活方法だと言える。
ただし、移住してしまえばすぐに結婚できるというわけでもなく、結婚できたとしても理想と現実のギャップにより失敗するケースも少なくない。
移住婚活をする前に、まずは自分の理想の暮らしを固め、移住希望先をしっかりリサーチしておこう。
また、移住する前に気になる移住先の婚活イベントに参加してみると、移住婚活によるミスマッチを防ぐことができる。
最近では、結婚や移住者に対して手厚い支援を実施している自治体も数多く存在するので、気になる移住希望先があれば、一度各自治体でどのような取り組みをしているのかリサーチしてみることをおすすめする。
ぜひ今回の情報を参考に、婚活のハードルを下げて理想の結婚に向けて動いてみてほしい。