宮崎県が移住先に選ばれる理由|上手に活用したい支援制度(補助金)とおすすめ市区町村(自治体)5選

宮崎県が移住先に選ばれる理由|上手に活用したい移住支援制度とおすすめ市町村(自治体)5選

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温暖で自然豊かな宮崎県。高千穂をはじめとするパワースポットや、サーフィンのメッカとしても知られているので、気になっている人も多いだろう。今回は、そんな宮崎県の魅力や移住するメリット&デメリットに加え、主な移住支援制度(補助金)と移住先としておすすめの市区町村(自治体)について紹介する。

目次

移住する前に知っておきたい宮崎県の基本情報

移住する前に知っておきたい宮崎県の基本情報

山や海など豊かな自然に囲まれている宮崎県は、日南海岸や高千穂、えびの高原、青島など、魅力的な観光地がたくさんある。

マンゴーやチキン南蛮などのグルメもたびたび話題になるので、なんとなくなら宮崎県をイメージできるという人も多いだろう。

観光に訪れる目的だけでなく、移住先の候補として考えるためにも、まずは宮崎県の基本情報を確認しておこう。

地理

九州の南東部に位置する宮崎県。全国14位を誇る面積はおよそ7,735㎢で、そのほとんどが山地である。北西に九州山地が走り、その谷間からは豊富で良質な水が川となって日向灘へ流れ込んでいる。

北側には祖母山、南側には霧島連山があり国の自然公園にもなっている。

日向灘に面する海岸線は約405kmで、中央から南部にかけての日南海岸の美しい海は観光地としても名高い。

人口

令和4年5月現在の宮崎県の推計人口は1,053,741人。その数は平成17年あたりから緩やかに減ってきている。

市町村別で見ると、宮崎市が約40万人、都城市が約16万人、延岡市が約12万人と、県の人口のほとんどが主要都市に集中している。

年齢別では65歳以上の老年人口の割合が最も多く、働き盛りの20〜30代の割合は全国と比べてかなり下回っているのが特徴的だ。

参考元:宮崎県の推計人口と世帯数(令和4年5月1日現在)|宮崎県

参考元:宮崎県の推計人口と世帯数(年報)|宮崎県

参考元:みやざきの人口早わかり:2.年齢別人口|宮崎県

気候

宮崎県は暖かい黒潮の影響で、平均気温は約17.4℃と年間を通して温暖な気候だ。日照時間や快晴日数は全国でもトップクラスで「日本のひなた」とも呼ばれている。

一方で、年間の降水量も多く、平年値は全国2位。特に夏から秋にかけては台風が上陸することが多く、大きな被害をもたらすこともあるため注意が必要だ。

冬の降雪量はほとんどないが、山間部には寒冷で雪が積もるスポットがあり、日本最南端のアイススケート場やスキー場があることでも知られている。

参考元:宮崎(みやざき)はこんなところ|宮崎県

産業

宮崎県の主な産業のひとつである農業では、温暖な気候を利用してさまざまな農産物が作られている。特にビニールハウスを利用したきゅうりやピーマンは、全国でもトップクラスの生産量を誇る。

また、宮崎牛や豚、ブロイラーなどの畜産物においても、全国有数の生産地だ。

森林面積が県の76%を占める宮崎県は、林業も盛んに行われていて、特にスギ丸太の素材生産量は平成3年からずっと全国1位を誇っている。スギやヒノキなどの木材は県内外に出荷されている。

また、太平洋に面しているため水産業も盛んだ。日本1位の漁獲量を誇る「かつお一本釣り」は一度は耳にしたことがある人も多いだろう。さらに遠洋でのマグロ漁やカンパチ、ブリ、タイの養殖なども盛んに行われている。

参考元:宮崎県の産業(さんぎょう)|宮崎県

宮崎に移住するメリット

宮崎に移住するメリット

温暖で自然に恵まれた宮崎県に移住できたらどんな生活を送れるのだろうか。

宮崎県なら、市街地での利便性の高い生活も海や山に囲まれたリゾート暮らしも、周りに人のいないゆったりとした田舎生活も叶う。

宮崎県に移住して得られるメリットは以下の3つだ。

  • ダイナミックな自然を満喫できる
  • 家賃や生活費がかからない
  • のんびりとした生活ができる

移住したあとの生活をイメージしながら確認しておこう。

ダイナミックな自然を満喫できる

宮崎県は1年を通して温暖な気候なので、寒さが苦手な人や休日はアウトドアで過ごしたいという人におすすめのエリアだ。

サーフィンのメッカとしても知られる宮崎県は、ヤシの木のある南国ムードの海岸線をイメージする人も多いだろう。

南北に約405km続く美しい海岸線では、サーフィンだけでなくダイビングやクルージングなど、さまざまなマリンアクティビティを楽しめる。

また、宮崎県の魅力は海だけではない。県の西側には九州山地や霧島連山などの山間部があり、登山やハイキング、ゴルフを楽しむ人も多い。

五ヶ瀬町は平均気温が低く冬には積雪するため、スキーやスノーボードができる日本最南端のスキー場としても有名だ。

さらに、パワースポットとして人気の青島や高千穂、神々しい鵜戸神宮、エメラルドグリーンに輝くえびのの湧水地など、ダイナミックな自然や絶景を楽しめるスポットが多いのも魅力。

同じ宮崎県内でも、マリンスポーツやウィンタースポーツなどをアクティブに楽しんだり、広大な自然を満喫したりなどさまざまな過ごし方ができる。

家賃や生活費がかからない

宮崎県は全国のなかでももっとも物価が安い県である。

住居にかかる費用や食費などの物価水準も低いため、今までの暮らしより生活にかかる費用が少なく済むのがメリット。

東京23区の坪単価は約200〜300万円のエリアが多いが、宮崎市なら坪単価は約17.8万円と10分の1以下で済んでしまう。

他の市町村では坪単価5万円以下という土地もたくさんあるので、「マイホームを建てたい」「家庭菜園のための広い土地が欲しい」という人にとっては絶好の移住先だ。

参考元:宮崎県の小売物価統計調査(構造編)令和2年分結果(消費者物価地域差指数)|宮崎県

参考元:東京都の土地価格相場情報|SUUMO

参考元:宮崎市(宮崎県)の土地価格相場情報|SUUMO

のんびりとした生活ができる

ひなたのような穏やかな環境に恵まれている宮崎県は、豊かな食材が作られるだけでなく、人にも影響を与えている。穏やかな時間が流れる宮崎県には、のんびりと温かい性格の人が多い。

近所の人からはもちろん、町を歩いているといろいろな人から話しかけられるだろう。地域ぐるみでの子育てをしている自治体も多いので、子育て世代には特におすすめ。

また通勤・通学時間が短い県のひとつでもあるので、仕事と趣味を両立しやすい環境と言える。

日照時間も長いため、仕事から帰ってきてもまだ明るいということも多いだろう。子どもと遊んだり家庭菜園をしたり、サーフィンに行ったりと子育てや趣味を思う存分楽しめるのが魅力だ。

宮崎に移住するデメリット

宮崎に移住するデメリット

魅力たっぷりな宮崎県だが、事前に知っておかなければならないこともある。いざ移住してから「失敗した」と思わないためにも、デメリットとなる部分を十分理解しておこう。

宮崎県に移住して考えられるデメリットは以下の3つ。

  • 自然災害に注意
  • 車が必須の生活

自然災害に注意

「日本のひなた」と呼ばれる宮崎県。日照時間が長く降水量も多いことは先に出したとおりだが、台風の影響が大きいことには注意しておかなければいけない。また梅雨時期の集中豪雨などによる大きな被害もたびたび発生している。

また海岸が多いため、台風や低気圧の接近による高潮や地震による津波の被害も考えられる。

風水害についてはある程度発生時期や大きさ、災害が発生しやすい場所を予測できるので、事前の備えをしっかりしておこう。

例えば、普段から家族で防災会議を開いたり、非常用持ち出し荷物を確認したり、気象情報や防災情報を収集、避難場所を確認などの危機管理をすることが大切だ。

車が必須の生活

宮崎県内はJRやバスはあっても本数が少ないため、スムーズな移動には自動車が必須となる。自動車購入費だけでなく維持費や保険料がかかることは頭に入れておこう。

ただし、車があれば自由な行動が可能となる。主要都市には大型商業施設も増えているので、休日に家族でショッピングしたり、買い出しに行ったりするのも車があれば便利。

ふらっと海岸や山へ出かけたり、観光名所めぐりをするのにも車が役立つはずだ。

給与が安い

令和3年現在、宮崎県の最低賃金は時間額821円。全国で2番目に低い額である。

移住をきっかけに宮崎県で新しい仕事に就きたいと考えている人は、給与面についてしっかり確認しておかなければならない。今より手取りが低くなるということも大いに考えられる。

宮崎県は土地や家賃、農産物などの物価が安いのが魅力だが、月給も安くなってしまうと、余裕を持った暮らしができない可能性も考えられる。

テレワークを活用して今の仕事を続けたり、新しく事業を始めたりなど、暮らし方だけでなく働き方も考えておく必要がある。


参考元:令和3年度地域別最低賃金改定状況|厚生労働省

宮崎県の移住支援制度をチェック!

宮崎県の移住支援制度をチェック!

ここからは宮崎県や各市町村(自治体)が実施する移住支援制度について紹介する。

宮崎県への移住を考えているならまず知っておきたい支援制度は、以下の3つ。

  • 宮崎ひなた移住倶楽部
  • わくわくひなた暮らし実現応援事業
  • お試し滞在&グリーンツーリズム

それぞれの特徴を見ていこう。

宮崎ひなた移住倶楽部

「宮崎ひなた移住倶楽部」とは、県外に住んでいて宮崎県への移住を考えている人が登録できる無料会員制度のこと。

移住のための下見で使えるレンタカー割引やホテル・旅館サービス、移住の際の引越し料金割引やリフォーム費割引、自動車学校教習所料金割引など、お得な優待サービスを受けられる。

県外で開催される移住相談会のお知らせや市町村の移住者支援策の紹介など、宮崎への移住に関する最新情報がメールマガジンで届くのも嬉しい特典だ。

参考元:宮崎ひなた移住倶楽部|あったか宮崎ひなた暮らし

わくわくひなた暮らし実現応援事業

「わくわくひなた暮らし実現応援事業」とは移住支援金の支給に関する制度のこと。移住先の市町村に申請をすれば最大100万円の移住支援金を受け取ることができる。

さらに、一部の市町村では子ども一人につき最大30万円が加算される場合もあるので、支給要件に当てはまるかどうかは必ず確認しておこう。

主な支給要件は、移住前の10年間のうち通算で5年以上東京23区に在住していた人か、東京圏のうち条件不利地域以外の地域に在住していて東京23区内へ通勤していた人だ。

市町村によって申請受付期限や加算要件などは異なるので、必ず移住をする前に各市町村の窓口で確認しておこう。

※2023年度4月より1世帯につき最大100万円の支給に加え、18歳未満の子どもに対する支援金がひとりあたり最大30万円から100万円に加算される予定

参考元:令和4年度移住支援金事業について重要なお知らせです!|宮崎県

お試し滞在&グリーンツーリズム

移住でもっとも重要なのは、移住先が自分のライフスタイルにマッチしているかどうかということではないだろうか。

Uターンの場合は概ね新しい生活がイメージできるかもしれないが、IターンやJターンを考えている場合、実際に気になっている移住先を何度も訪れてみることが大切だ。

宮崎県ではそんな移住希望者に向けてお試し滞在や体験型観光、グリーンツーリズム、農家民泊などを実施している。

お試し滞在としては、住居探しや仕事探しをする際の市内宿泊施設の宿泊代の助成や、格安で利用可能なお試し滞在施設の提供を行っている。

グリーンツーリズムでは、実際に農家さんのお宅に宿泊する農家民泊ができる。希望があれば農業体験も可能。農家の暮らしと宮崎での暮らしを一度にお試しできるのが魅力だ。

参考元:お試し滞在|あったか宮崎ひなた暮らし

移住支援制度が充実!宮崎県内おすすめの市町村(自治体)5つをピックアップ

移住支援制度が充実!宮崎県内おすすめの市町村(自治体)5つをピックアップ

宮崎県内の各市町村(自治体)では独自の移住支援を行っている。なかでもおすすめな5つの市町村を紹介する。

日向市(ひゅうがし)

日向市(ひゅうがし)

出典:支援制度|ヒュー!日向 ヒュー!っと日向

美しい海と山に囲まれた日向市。サーフィンのメッカとして有名なビーチや絶景スポット、歴史あるパワースポットなど見所がたくさんある。

日向市駅周辺に市役所や公共施設、スーパーが集中しているため、最低限の移動で生活ができるのも魅力。田舎すぎ都会すぎないコンパクトな町が、住みやすいと評判だ。

日向市が実施する移住支援のひとつが「お試し滞在施設」の提供だ。1世帯あたり1日1,000円で施設の利用が可能。また市内を見学するのに便利なレンタカーの借上料の一部を補助している。

実際に移住を決める際には、「日向市移住支援金」の交付や「空き家利用活用促進事業補助金」も活用できる。

<問い合わせ先>
日向市 総合政策部 総合政策課
0982-66-1001

都城市(みやこのじょうし)

都城市(みやこのじょうし)

出典:移住・定住支援サイト|都城市公式ホームページ

都城市は特に就職に関する移住支援制度が充実している。

例えば「転職応援補助金」は都城圏域外から転入した場合、9ヶ月以内に市内の事業所などに正社員として就職した人に対して、引越し代金が最大40万円、家賃補助が最大60万円の計100万円が支給されるというもの。

さらに「無料職業紹介事業」「移住者運転技術向上応援事業」など、移住や定住を目的とした就職活動をサポートしてくれる制度があるのも安心だ。

お試し滞在制度もあり、実際に都城市の暮らしを体験する際に係る宿泊費やレンタカー借上料を補助してくれるので、まずは移住相談登録をしてから上手に支援制度を活用しよう。

<問い合わせ先>
都城市移住・定住サポートセンター
0986-23-2542

川南町(かわみなみちょう)

川南町(かわみなみちょう)

出典:定住・移住支援制度を紹介します。|川南町

宮崎県中央部沿岸に位置する川南町。充実した移住支援と豊かな自然環境が魅力で、県内でも人気の移住先のひとつだ。

川南町への移住を目的に滞在する人に向けて、1泊当たり4,000円を助成する「お試し滞在助成金」、もしくはひとり1日当たり500円で最長7日間利用できる「お試し滞在施設」が利用できるので、移住してからの生活をイメージしやすくなる。

移住に関する助成金も充実しており、県外から川南町に移住した人に10万円が助成される独自の「移住者支援助成金」があるのが特徴的。

さらに、「町内雇用者等生活支援助成」では、町内の事業所に勤務し、なおかつ町内の民間賃貸住宅に居住する人に対して、月額15,000円が36ヶ月間助成される。

また、結婚をきっかけに川南町に移住した新婚世帯に月額15,000円が36ヶ月間助成される「新婚家庭家賃助成」も嬉しい制度だ。

その他、子どもが欲しい人を応援するための特定不妊治療費の助成や、子育て応援として保育料や子ども医療費の助成など、妊娠や子育てに関する支援が豊富なのも魅力的。

年に数回、東京や大阪で移住相談会も開催しているので、まずは相談から始めてみよう。

<問い合わせ先>
川南町役場 まちづくり課
0983-27-8002

延岡市(のべおかし)

延岡市(のべおかし)

出典:移住・定住|延岡市

城下町として栄えた延岡市は、日向灘をはじめとする多彩な観光スポットだけでなく、歴史文化史跡が点在する魅力あふれる街だ。

延岡市では、子育てや住まいに関する移住支援に力を入れている。

例えば、18歳以下の子どもがいる世帯に毎月1万円を最高12ヶ月間補助してくれる「移住子育て家賃補助」があり、職種によっては5,000円が加算される。

また、10%のプレミアム付き住宅リフォーム商品券を販売する事業も行っているので、家族で中古物件を購入して移住を考えている人にとってはうってつけ。

無料で借りられる一戸建て「お試し暮らし施設」や、市外在住の移住の意思がある人に対して、宿泊費とタクシー代を補助する「お試し滞在支援事業補助金」もあるので、まずは実際に訪れて検討してみよう。

<問い合わせ先>
延岡市 商工観光文化部 人材政策・移住定住推進室
0982-20-7176

西都市(さいとし)

西都市(さいとし)

出典:西都はじめるPROJECT

宮崎県のちょうど中央に位置する西都市。四季折々の自然や日本有数の古墳群などが魅力のポイント。宮崎完熟マンゴーの発祥地であり、さまざまな農産物にも恵まれている。

西都市では起業や就農をサポートする支援事業が充実している。

「創業等支援事業補助金」は宮崎県内最高額の最大160万円。「まちづくり西都KOKOKARA」「西都商工会議所」などによるサポートも受けられるので安心して創業準備ができる。

県内有数の農山地でもある西都市では、就農支援として完全独立に向けた全般的なサポートが受けられるのが特徴的。

また、リモートワークのサポート事業としてコワーキングスペースを開設し、リモートワーカーの育成や支援も行っている。

さらに、子育て世代の移住をサポートするために「子育て世代移住促進住居取得助成金」を実施。住居取得時に最大200万円の補助を行っている。

西都市には市民や移住者が参加するコミュニティがあり、気軽に相談できるのは心強い。個別の移住体験ツアーも随時実施しているので、まずは問い合わせてみよう。

<問い合わせ先>
西都はじめる相談窓口(移住・定住支援センター)
080-6470-4065

のんびり温かい宮崎県への移住を検討してみよう

のんびり温かい宮崎県への移住を検討してみよう

温暖な気候に恵まれた宮崎県は、海や山などの自然に囲まれた生活をしたいという人にぴったりな移住先のひとつだ。

なんとなく宮崎県が気になっているという人はまず、お試しで滞在したり農業体験をしてみるのがおすすめ。

各市町村(自治体)では、子育てや起業、就農をサポートするさまざまな支援を行っている。

「仕事と趣味を両立しながらのびのびと子育てをしたい」という人は、宮崎県を移住の候補地として考えてみてはいかがだろうか。各自治体の移住支援制度を上手に活用しながら、移住の準備を進めてみよう。

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