“移住のプロ”70代YouTuberが教える田舎暮らしを自分らしく楽しむコツ

ウリウリばあちゃん

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現在、アフターコロナにおける若者の移住意欲の高まりが注目されています。2023年に行われた「東京圏の若者の地方に対する意識調査」の結果によると、地方で暮らすことに憧れると答えた若者は49.3%。そのうち、実際に地方暮らしをしてみたいと回答したのは、79.0%でした。そして、仕事とプライベートのどちらが大切かという設問では、プライベートと回答する若者が54.5%と、仕事を上回っています。

地方でゆったり自分の時間を楽しみたいという若者が増えるのは、過疎化が進む地方にとっても非常に嬉しいことでしょう。しかし、実際に移住をしたい!と思っても、金銭面や仕事、家探しや人間関係など、心配事はたくさん。

そこで、20代の頃に田舎暮らしを始め、70代となった今でもその生活を満喫しているYouTuber・ウリウリばあちゃん(@uriuribachan)さん(以下、ウリウリばあちゃん)に、実際の生活状況や楽しく過ごす秘訣をお聞きしました!

目次

憧れを実践「古い民家の廊下で機織りをしている私って素敵!」

ウリウリばあちゃん

瀬戸内海の地方都市で生まれたウリウリばあちゃん。そこから東京へ就職し、山梨県大月市へ移住。そして現在は八ヶ岳で暮らしています。夫や子供と離れ、一人で山の中に暮らすウリウリばあちゃんのライフスタイルをお伺いしました。

田舎暮らしに憧れたきっかけは何ですか?

子供の頃は、夏休みになると母の実家へよく行きました。日本昔話に出てくる一軒家みたいなところで、平屋の茅葺きだったり、家の中に牛を飼っていたり。お風呂は外にあったけど、小川から水を汲んで沸かしたら、白くなったメダカが浮いていたりもしたんです(笑)。

私の大好きな場所でした。そこがきっかけですね。そういう日本のトラディショナルなものが好きなんです。

はじめは東京へ行かれたとのことですが、改めてこれまでの移住歴を教えてください

まず地元から東京へ出て、映画の衣装の仕事をしていました。27歳の時に、「古い民家の廊下で機織りをしている私って素敵!」と思い立ち、山梨県の大月市に移ったんです。機織の勉強をして、囲炉裏と五右衛門風呂のある築100年ぐらいの茅葺の古民家に一人で住んでいました。

そこで15年ほど過ごし、次の移住は息子が保育園の年長さんになってから。八ヶ岳に家を建てて、もう30年以上住んでいます。二つの生活を合わせるとほとんど田舎暮らしなので、もう移住のプロですよ!(笑)

移住先ではどんなお仕事をされていましたか?

大月市にいた時は、大島紬を織って暮らしていました。夫が鹿児島県の出身だったので、その伝手をたどって織り方を習ったんです。織ったものを売ったり、糸を染めたりとかね。それが初めてのクラフト販売でした。

八ヶ岳へ来てからもギャラリーで個展みたいに作品を売ったりしていたら、「染めものの講師をやりませんか」って声をかけてもらったんです。そこからは染め物の体験工房で働いていました。それが一番稼げた!(笑)その後は、YouTuberになると決めて仕事を辞め、今に至ります。

あんまり深く考えない方なので、自分でできることをやったらそうなりました。最初は、染めものとか織りもので食べていこうってところだけ決めて、後は住んでから考える!そうやって模索してもいいと私は思います。

現在の生活費や収入面についてざっくりお聞きしてもよいでしょうか?

どうなんでしょうね(笑)。経費を引くと、10万円ぐらいは稼げているんじゃないかなと思います。年金は3万円弱。minneやCreemaでクラフトを売ったり、YouTubeをやったり。去年は本の執筆があったけど、そんなに(大きな収入)はないですね。

ただ、諸経費を除いて“暮らすだけ”ならもっと安くできます!私は友達とお米を作っていて、麦も育てているんです。食材は基本的に全部自分で作って食べる!無駄遣いもしないので、純粋に暮らすだけなら5万円ぐらいでいけるんじゃないかなと思います。

田舎に住むなら「都会の物差しを全て当てはめようと考えちゃいけない」

ウリウリばあちゃん

自身の憧れを実現し、好きなことを楽しむウリウリばあちゃん。移住のプロとして田舎暮らしのポイントを教えてくれました。

都会での暮らしも経験したなかで、田舎に住み続ける理由を教えてください

都会ではなかなか庭を持てないけれど、田舎では外を見ればすぐ近くに木があったりする。そういうところは良いなと思いますね。不便だろうとよく言われますが、私はあんまりそう感じたことはないんです。生協も来るし、ネットで買い物をしたら翌日にはパッと届いているので。

ただ、車に乗れなくなったらちょっと大変かなとは思います。たまに、お花を買いに行ったり、道の駅に野菜を買いに行ったりしますが、そうやって車に乗れる間はこの生活を続けていこうかなと思っていますね。

田舎で苦労した経験や大変だったことはありますか?

あんまりないですね。前に石臼をいただける機会があったんですが、私じゃ絶対に持てないので、知り合いの大男二人に頼んだりしました。(困ったことがあっても)そうやって仲良くなった方に助けていただいてます。

都会の人が思うほど、噂をされたりすることはないですよ。周りでもトラブルの話は聞きません。

でも、20代の頃は田舎というものに初めて住んだから、驚くことばっかりでした。家の庭を人が通っていくので、「なんで?!」って。昔はそういうこともありました。子供を連れた人が勝手に「どっこいしょ」ってあがってきたり。今はないと思うけどね(笑)。

一人で静かに暮らしたい方でも田舎は向いているでしょうか?

私がそうだから(大丈夫)!そういう人は別荘地の中に家を持った方がいいですよ。あとは移住センターに行ってみるとか。

私の一番のおすすめは、まず市営住宅で移住体験をしてみること。地元の人と仲良くなると、「あんたいいやつだから、うちのあそこを使って」って言われるかもしれない。反対に、この町はどうもだめだなと思えば、また違うところで移住体験をしてみればいい。

良い人がいればいいけど、変なところもあるからね。だから移住体験は大事よ、絶対。取り返しがつかなくなると困るからね。

移住を検討している方にアドバイスはありますか?

移住をしてくる人のなかには、都会のルールを自分の頭の中に考えていて、「なんでこうならないんだ!」って役場にぶつける人も多いんです。もちろん言わなきゃいけないこともあるかもしれないですけど、自分の持っている都会の物差しを全て当てはめようと考えちゃいけない。それは本当に言うべきか?これってどうなんだろう?って、少し考えてから話した方がいいかなと思いますね。

とにかく行動!「大事なのは興味があるものを自分が楽しむだけ」

ウリウリばあちゃん

現在YouTuberとして活躍するウリウリばあちゃんの活動は、今年で7年目になるそうです。そこまで長くに渡り活動を続けられる原動力を探りました。

YouTuberを始めようと思ったきっかけを教えてください

私はとにかくいろんなものに興味があるタイプなので、もともとそういうこと(デジタルツールを使った発信活動)が好きなんです。20年くらい前に、自分で取材した内容をまとめた電子本みたいなものを作っていて。その頃はkindleも何にもないから、CDに起こしたりしていました。八ヶ岳では家を建てる人が多いから、その様子を取材してビデオに撮ってみようとか、いろいろ考えていましたね。

仕事が忙しくなり、なかなか実行できなかったんですが、ある時「そうだ!私はYouTubeみたいなものが好きだし、人前に出るのも好きなんだから、やってみよう!」と思って、始めたんです。

何でも自分でやりたいタイプなので、気になることがあれば自分で調べたいし、お話ししたい人がいれば自分で話したい。作りたいものがあれば自分で作る。みんなYouTubeのネタが尽きるって言うけど、私は尽きないんです。いっぱいありすぎて困るぐらい。だから時間が足りなくて忙しい(笑)でもやる!

取材したいなと思う方はどうやって見つけるんでしょうか?

クラフト関係とか、いろいろですね。近所で挨拶をしたついでに少し話したら、気になることが出てきたりとか!この辺はいっぱいそんな人がいるの。だから「ウリウリばあちゃんの楽しい田舎暮らし」だけじゃなくて、「八ヶ岳のひと The People」っていうYouTubeチャンネルも始めて、取材をして回ってます。

東京ではそこまで(気になる人)たどり着けないけど、田舎みたいにコミュニティの狭い場所では、「あんな人がいる!」ってなんとなく分かるんです。気になったらとにかくすぐに行く!大事なのは興味があるものを自分が楽しむだけだと思います。

フォトエッセイの出版もされていますが、元々執筆に興味があったんでしょうか?

実は、20代の頃に田舎へ住んだ時からずっと、本が出したい!と思っていて。出版社の方が私のYouTubeを見てくださったようで、「書きませんか?」とお声がけいただいたんです。だから、「絶対書く!」って即答しました(笑)。YouTubeをやっていたことで、夢が叶ったのはすごく嬉しいですね。本は一人じゃ作れないので、いろいろやってみて良かったです。

やりたいことをやる!「一生懸命に続けるればきっと夢は叶う」

ウリウリばあちゃん

たくさんの活動を通して夢を叶え続けるウリウリばあちゃん。その行動原理を紐解くことで、田舎の一人暮らしを楽しむ秘訣が見えてきました。

ご主人やお子様とあえて離れて暮らす選択は正解だったと思いますか?

はい!!私は一人じゃないと楽しく暮らせないと思うから。一人の方が楽で良いです!

YouTubeのコメントや本の口コミで、「こんな寂しい生活みじめで嫌だわ」と書いてあったりもするんですが、私はこの暮らしが良いと思っています。一人だからこそ自分の好きなことを自由に出来るので、楽しいです!

活動の中で大切にしている考えはありますか?

自分のやりたいことがあれば、一生懸命ずっとずっと続けることで、きっとその夢は叶うんじゃないかなと思うんです。だから、「私なんか…」なんて言ってないで、好きだったらやればいい!とにかくやればいいんだよって思って動いています。

私の活動を見た人に「私もできるんじゃないかな」って思ってほしい。できるのよ、諦めなかったら。やりたいことをやる!思ったことをやる!お金があってもなくても!(笑)

今後の目標があれば教えてください

まず「ウリウリばあちゃんの楽しい田舎暮らし」のチャンネル登録者数を10万人にしたい!そして、「八ヶ岳のひとThe People」もたくさん取材を頑張って、いつか本にまとめる。とにかく面白い人がわんさかいるから、それを伝えたいです!

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今回、たくさんのお話を聞かせていただいたウリウリばあちゃん。様々なことに興味を持つ大切さや、その興味に対して自分がきちんと向き合い、やりきることが日々を楽しく生きる秘訣なのだと気づかされました。

そんな彩り豊かなウリウリばあちゃんの生活は、YouTubeから覗くことができます。田舎暮らしを楽しみたい方はぜひ、ご覧ください。

↓↓「ウリウリばあちゃんの楽しい田舎暮らし」公式YouTubeチャンネルはこちら!↓↓

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