高知空港から車で約1時間半、高知県の最北端に位置し、標高1,000m以上の山々に囲まれた自然豊かな地域「大川村」。人口約350人という“日本で二番目に人口の少ない村”に、Iターン・Uターンした2人の若者にインタビュー!
お2人は地域おこし協力隊として活動しながら、大川村の青年団にも所属。それぞれのミッションを持って、さまざまな地域活動に取り組んでいます。その理由や日々の活動、そしてこれからの目標について語っていただきました。
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自分らしく生きる場所


今回お話を伺ったのは、地域おこし協力隊として農業分野で就業している中川楓月さん(広島県出身)と、大川村の特産品「はちきん地鶏」の育成に取り組む西森山海さん(高知県大川村出身)です。
中川さんは広島出身で、一度は就職。その後、自然豊かな環境に魅力を感じて大川村へ移住しました。一方、大川村で生まれ育った西森山海さんは、高校卒業後に高知市内で数年間働いた後、2023年に故郷へ戻る決断をしました。それぞれが抱える想いや、移住の経緯を伺いました。
中川楓月さん(広島県東広島市出身)


密なコミュニケーションが魅力
中川さんは、全国を転々とする中で都会の喧騒から離れ、のびのびと生活できる場所を求めていました。大川村に移住してからは、村民との密なコミュニケーションやイベント活動を通じて、新たなつながりを築いています。
「約350人の人口だからこそ、村全体が家族のように感じられます。農業や地域行事を通じて、都会では得られない経験を積むことができました」
また、自由度の高い環境で新しいプロジェクトに挑戦することに喜びを感じているそうです。例えば、地域住民と協力して作物を育てたり、地域イベントを企画するなど、毎日が発見の連続だと語ってくれました。
西森山海さん(高知県大川村出身)


故郷への愛着と挑戦
西森山海さんは、都会での生活を経て改めて大川村の魅力に気付きました。静かな環境でリラックスしながら生活できることが、戻る決め手になったそうです。
「地域おこし協力隊の活動を通じて、地元の魅力を再発見しました。特に、大川村の特産品である『はちきん地鶏』の育成に取り組むことで、大川村の活性化に喜びを感じています」
また、高校生時代から携わってきたアウトドアイベントにも力を入れており、「自転車耐久レース」や「早明浦ダムを活用したモータースポーツ」など、四季を通じて楽しめる企画を村内外に発信しています。
大川村でのこれから
中川さんは、地域おこし協力隊の任期終了後も農業を続けながら、自分らしい働き方を模索していく予定です。


「新しい特産物を生み出し、村を盛り上げていきたいです。大川村を訪れる人々にとって、特別な思い出を作れる場所にしたいですね」
一方、西森山海さんは「はちきん地鶏」の育成を続けながら、アウトドアイベントのさらなる活性化を目指しています。


「大川村は『何もない』場所ではなく、『楽しみがある』場所だと伝えたいです。若い世代にもぜひ一度訪れて、その魅力を体感してほしいです」
新しい魅力を生み出す挑戦
大川村で活躍する若い世代の挑戦は、地域の未来を切り拓く原動力となっています。自然豊かな環境で自分らしく生きる彼らの姿に、多くの人が心を動かされることでしょう。
これからも大川村の新しい魅力に注目です!
学生編集部:髙本しおん

