【島根県雲南市】高齢化社会から“幸運な町”へ子どもの力を伸ばし、親を支える多様な取り組み

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※応募期間:4月29日(月)23:59まで

「日本さくら名所100 選」に選ばれた斐伊川堤防桜並木。最盛期には全長約2km の桜のトンネルができる

取材・文/複住スタイル編集部

DATA
人口:3万6,987 人(令和3 年2月末現在)
面積:約553km2
概要:2004 年に誕生した島根県でもっとも新しい市。北部は出雲平野、南部は中国山地へと続き、冬は山間部を中心に数回の積雪がある。桜、たたら製鉄、神話の舞台など、見どころも多い。
保育園・幼稚園・認定こども園等:公立幼稚園は4園(うち2園は休園中)、保育所・保育園は公立6園、私立4園、認定こども園は8園。ほか企業主導型保育園が1園。
小中学校小学校:15校、中学校7校。NPO法人カタリバと雲南市が運営する「おんせんキャンパス」では不登校児の支援も行っている。


目次

一貫したキャリア教育で〝考える力〞を育む

斐伊川(ひいかわ)や中国山地の山々など、美しい自然に恵まれた雲南市は、松江市、出雲市までそれぞれ車で30〜40分程度、出雲空港までは車で約20分と、都市部とのアクセスも良好。適度な田舎暮らしと利便性を求める人には打ってつけの町といえる。

だが、地方の過疎化の例に漏れず、雲南市も人口減少が続いていた。日本の25年先をゆく高齢化社会。その現実に直面した市は、行政と地域が一体となり、さまざまな取り組みをスタートさせる。

若い世代を呼び込むには、子育て環境の充実は不可欠。医療費の助成や保育料の減免、公営住宅の家賃減額など、支援の拡充に努めた。そしてもうひとつ、市が推し進めるのが、地域課題を解決する人材を育てるキャリア教育だ。うんなん暮らし推進課の桑原真由美さんはこう話す。

「雲南市には大学がないため、高校を卒業するとほとんどの人が市外に出て、そのまま戻ってきません。幼稚園から高校までの一貫したキャリア教育を行うことで、一度外に出たとしても〝また雲南に帰ってきてここに住みたい〞という気持ちを育てることに力を入れています」

そこで、年間500以上の体験教室を開催する「わくわく教室」、中学生が職場体験などを行う「『夢』発見ウィーク」、高校生が課題解決に取り組む「地域課題研究」など、地域住民やNPOと連携して各年代に応じたプログラムを実施。学力の向上だけでなく、チャレンジ精神や課題解決力を身に付け、地域愛を深める教育を行っている。子どもの自ら考える力を伸ばすとともに、持続可能な魅力ある町づくりにもつながる、雲南市独自の取り組みだ。

たたら製鉄の町として栄えた吉田の町並み。土蔵が往時の面影を伝える
市には幸せを運ぶコウノトリが飛来。子育てする姿も確認されている
ヤマタノオロチ伝説にゆかりある須我神社

子育て世帯にうれしいサポート

子育て環境を充実させるため、雲南市が行っている主な取り組みを紹介する。

Point1 県内トップレベルの保育料金の減免制度

国が定める基準のおおむね6 割程度で保育料を設定。土曜に休所する場合は保育料2 割減、保育所や幼稚園を兄弟で同時利用する場合、2 人目は半額、3 人目以降は無料など、各家庭の状況に応じた減免制度を導入している。

こども園での餅つき行事の様子

Point2 子どもの心や郷土愛を育てる教育プログラム

「UNNANアートスタート」では未就学児も参加できる多彩なアートイベントを開催。また、「『夢』発見プログラム」に取り組み、地域でのフィールドワークなど年齢に応じたプログラムで子どもたちの夢や希望を育むキャリア教育を実践している。

表現の楽しさを伝える「UNNAN アートスタート」

Point3 子育て世帯を対象にした住まいに関する補助

マイホームを取得する際、宅地購入費の1/10(最大50 万円、UI ターンは最大60 万円)を補助、市指定の公営住宅に入居する場合、子ども1 人につき5,000円(上限1 万5,000円)を家賃から減額など、子育て世帯に向けたサポートを用意。

そのほかの主な支援

  • 不妊・不育治療費の助成
  • 新生児の聴覚検査費用の一部を助成
  • 4か月児に絵本をプレゼント
  • 保健師による「こんにちは赤ちゃん訪問」
  • 新築住宅の固定資産税が子育て世帯は最大7年課税免除 など

母親の仕事と交流を生む「子連れオフィス」

子どもの健やかな成長には、親の心や暮らしの安定が欠かせない。市では、産後ケアやファミリーサポート(相互援助)など、親の負担を軽減する体制を整えている。

また、育児相談や支援センターを回り、実際に母親たちが何を望んでいるのかを調査。そのなかで出た要望のひとつが、少しの時間でも仕事がしたいというもの。そして、母親同士の横のつながりがほしいという意見も多かった。

そんなときに知ったのが、働くママの就労支援事業などを手がけるLIFULLFaMが展開する「子連れオフィス」の存在だ。空いた時間に子どもを連れて出勤できるオフィスは、まさに母親たちの望みを叶えるもの。協議を重ね、今年1月、みとや世代間交流施設「ほほ笑み」に子連れオフィスが誕生した。

和室を改装し、1室をワークスペース、もう1室をキッズスペースに。元押し入れを活用した授乳スペースなど、母親たちのアイデアも取り入れた。2室はふすまで仕切られており、仕事中も子どもの様子がわかるので安心。母親が子どもの面倒を見る日もあれば、託児ボランティアが来てくれる日もある。

デスクの周りを子どもが走り回ったり、赤ちゃんを膝に乗せて仕事をしたり。自由な環境で親子がのびのびと過ごしている。

現在は5名が勤務し、在宅勤務を主としながら週に一度ほど出勤。「ここに来てほかのママさんと他愛もない話をすることで、リフレッシュにもなっているようです」と桑原さん。業務はLIFULLグループのウェブ制作が中心だが、ゆくゆくは地元企業の仕事を請け負うなど、地域とのかかわりを増やし、オフィスを拡大していきたいと話す。

雲南市のキャッチフレーズは「幸運なんです。雲南です。」。母親が子育てしながらストレスフリーで働ける環境、そして、未来を切り開く力を育む成長段階に応じたキャリア教育。それらの取り組みは、地域で暮らす人々に幸せを呼び込み、町に明るい兆しをもたらしている。

子連れオフィスで働く5 名は全員が雲南市で暮らすママ。仕切りのふすまはあえて開けておくことも多いそうで、子どもの寝顔を見ながら仕事に励んでいる
地域の秋祭りの様子。雲南市は地域活動も活発

役立つ&楽しいオススメ施設

支援制度に加え、雲南市には親子で利用できる施設が充実している。支援センターや子どもが楽しめる場などは、子育て世帯にとって必要になるチェック項目のひとつだ。

Spot1 親子の強い味方!5か所の子育て支援センター

各センターでは、親子で参加できる遊びやママのリフレッシュ講座、離乳食教室など、さまざまなイベントを開催(一部参加料が必要な場合あり)。木次地区にある「子育て支援センター くりおね」は、平日のほか土曜の9:00 ~ 16:00も開設

Spot2 妊娠から子育て期にいたる悩みや困りごとを相談

雲南市役所の健康推進課内に、母子健康包括支援センター「だっこ♪」を開設。優しい音楽が流れる落ち着いた雰囲気の相談室で、悩みに応じて保健師、助産師、栄養士、歯科衛生士などが、無料で相談にのってくれる。

Spot3 お花見スポットとしても人気丘の上に広がる「丸子山公園」

大東町の中心部を一望できる公園で、市民の憩いの場。約200 本の桜が植えられた広場や本格的なスケートボード場、アスレチックや滑り台などの遊具が設置されたちびっこ広場などがあり、休日は多くの家族連れでにぎわう。

移住相談窓口:雲南市うんなん暮らし推進課
TEL 0854-40-1014
MAIL unnangurashi@city.unnan.shimane.jp
URL https://www.hokkori-unnan.jp/
空き家や学校の見学、先輩移住者訪問など、希望に応じてツアーを組んでくれる「雲南つながる体験プログラム」を実施。対面以外に、自宅にいながら移住相談や田舎体験ができるオンライン相談窓口も用意している。

過疎化阻止のために子育て環境の充実化を加速

雲南市が目標としている地域課題を解決する人材を育てるキャリア教育。地域をあげて、子どもたちの生活環境を充実させたり、その親たちの働きやすい場を設けるような工夫が、結果として町全体の活性化に繋がる。高齢化社会は免れない今の日本で、子育て環境に注力する取り組みは今後更に重要になってくる。

※この記事は、『複住スタイルVol.3』の記事を再編集して掲載しています。記載されている内容が本誌掲載時と異なる場合があります。

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