自然と街のバランスが良く、美味しいものも豊富な広島県は移住先としても人気が高い。移住を考えるとき、広島を候補として考えている人も多いのではないだろうか。今回は、広島で移住支援制度の充実している11自治体を紹介する。広島へ移住するメリット・デメリット、広島移住で活用したい支援やサポート、おすすめのポータルサイトも紹介するのでチェックしておこう。
移住する前に知っておきたい広島県の基本情報
広島移住を考えるうえで大切なのは、どのような場所かを知っておくことだ。まずは、広島県の地理や人口、気候、産業をしっかり押さえていこう。
地理
広島県は、四国地方のほぼ中央に位置する県だ。総面積は、8,479.22km²と全国11位の大きさを誇る。
古くから街道や海運で関西や九州と結ばれ、中国・四国地方の中心として発展してきた。
14市・9町の23市町で形成されており、県南部は瀬戸内海に面し、北西部には雄大な中国山地が広がっている。
参考元:広島県の特長って,何だろう?|広島県
参考元:広島県の市町(しちょう)|広島県
人口
広島県の人口は、2022年4月時点で2,799,702人。平成27年国勢調査より44,288人(1.6%)の減少だが、世帯数は1,243,527世帯で、32,102世帯(2.6%)の増加となっている。
全国での順位は人口が12位、世帯数は11位という結果となった。
気候
広島県は、南部と北西部で気候が大きく異なる。
県南部の瀬戸内海沿岸部は、典型的な瀬戸内式気候で晴天が多く、雨も少なく過ごしやすい。一方で県北部の山間部は、降水量が多く冬場は気温が下がり積雪も多い。
移住先を決める際は、この気候の違いを理解したうえで選ぶことが重要だ。
産業
広島県には造船・鉄鋼・自動車などの重工業や、電子部品・電子機械などのハイテク産業など、世界に誇る物づくり技術がある。
また、広島県は関西と九州の中間に位置していることから、交通道路網が整備されており、人や物の流れが活発だ。このことから、卸売業や小売業の中国地方におけるシェアも高く、中国地方のビジネスの拠点となっている。
広島に移住するメリット
広島に移住するメリットは、大きく以下の5つだ。
- 街がコンパクトで住みやすい
- 海と山に囲まれた自然が身近な環境
- 仕事を見つけやすい
- 食材が豊富で食べ物が美味しい
- スポーツが身近な環境
広島の魅力を知り、移住後の生活をイメージしてみよう。
街がコンパクトで住みやすい
広島県は、平地が少なく山地が多い。そのため、県庁所在地である広島市には、少ない平地に県庁などの公共機関や商業施設、飲食店、銀行、文化施設、観光スポットなど、あらゆる機能がぎゅっと集約されている。
中心部の移動には市電の利用がおすすめだ。駅間の距離が短く本数も多いため、目的地までスムーズに移動することができる。
また、広島は都会過ぎず田舎過ぎないところも魅力だ。広島市内には大型商業施設や飲食店なども充実しており、街中にある平和記念公園周辺には緑も多い。
都心部と比べると人混みも少ないため、ゆとりを持って生活できるだろう。
海と山に囲まれた自然が身近な環境
県南部が瀬戸内海に面し、北西部に中国山地が広がる広島県は、海と山に囲まれた自然が身近な環境だ。
都心部で暮らしていると、海水浴やスキーなどは計画を立てて遠出するイメージだが、広島県では、少し足を伸ばせば気軽に自然と触れ合うことができる。
海水浴やSUP、シーカヤック、キャンプ、スキーなどさまざまなレジャーが楽しめるため、アウトドア好きな方にとっては、絶好の移住先だと言えるだろう。
仕事を見つけやすい
広島県は工業・商業が発展しており、多種多様な企業がある。特に物づくり技術に関してはトップレベルの水準を有しており、自動車メーカー・マツダ株式会社をはじめ世界的に有名な企業も存在する。
さらに、求職者1人あたり何件の求人があるかを示す有効求人倍率は1.52倍と、全国平均の1.27倍を大きく上回っている。
つまり、広島県は他県と比較しても仕事を見つけやすい環境だということだ。「移住先で仕事が見つかるか不安」という人は、仕事を見つけやすい広島を移住先の候補とするのも良いだろう。
食材が豊富で食べ物が美味しい
広島県は牡蠣や穴子、タコといった海鮮、レモン、みかんなど食材の宝庫だ。
特に、牡蠣は身がぷりっと大きく濃厚な味わいが特徴で、旬を迎える冬季には、牡蠣祭りが盛大に開催される。
そのほかにも、広島お好み焼やつけ麺、呉海自カレーなど魅力的な名物料理が豊富に揃う。グルメな人にとっても広島は魅力的な移住先だ。
スポーツが身近な環境
広島といえばプロ野球球団のカープをイメージする人も多いのではないだろうか?
広島県民は熱心なカープファンが多く、試合がある日には球場付近にカープの赤いユニフォームを着たファンで溢れかえる。
さらに、広島県にはサッカー、バレーボール、バスケットボールなど多くのプロスポーツチームが本拠地を置いているため、スポーツ観戦や選手たちとの交流イベント、スポーツ体験会など、スポーツに触れる機会に恵まれている。
リトルリーグやサッカーチームも多いので、小さい頃から子どもをスポーツと親しませることも可能だ。
広島に移住するデメリット
多くのメリットのある広島移住だが、注意しておきたいポイントもいくつか存在する。広島へ移住するデメリットとして代表的なものは、以下の5つだ。
- バスや電車の本数が少ない
- 物価はあまり安くない
- 自然災害の不安がある
- それほど都会ではない
- 広島弁がきつく感じられる可能性も
移住後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、デメリットも知ったうえで移住を決断しよう。
バスや電車の本数が少ない
広島市は中国地方の中核都市だが、都心部と比べるとバスや電車の本数が少ない。
もちろん、広島市の中心地であれば新幹線、電車、バス、市電などが充実していて利便性が高く、車なしでも生活可能だ。
しかし、広島市の中心部以外で生活するのであれば、車の所有が必須となるだろう。
車がある方が、観光地へ出かけたり買い物や用事を済ませるのにも便利だ。移住前に免許取得や車の取得準備をしておくことをおすすめする。
自然災害の不安がある
広島県は、平野が少なく県土の多くを山地が占め、大小さまざまな川があるうえ低地のため、土砂崩れや河川の氾濫などさまざまな風水害が発生する恐れがある。
そのため、県ではきめ細やかな防災情報の提供や、災害リスクを正しく認識できる取り組みを推進している。
移住先を決める際は、以下のサービスなどを利用して安全な場所を選ぶなど、災害に備えておこう。
■土砂災害ポータルひろしま
地図上に土砂災害警戒区域などを表示する3Dマップ(スマホ版)
■洪水ポータルひろしま
洪水リスクマップ、浸水想定区域図
■高潮・津波災害ポータルひろしま
高潮浸水想定区域図、津波災害警戒区域図/津波浸水想定図
それほど都会ではない
広島は中国地方の中では都会だが、地方都市であるため東京や大阪と比べると、大型のショッピング施設やブランドショップなどの数は少ない。
広島市の中心部以外になると、なおさら都会的な生活とは遠くなってしまうため、ある程度刺激があり便利な生活を送りたい場合は、広島市の中心部への移住がおすすめだ。
広島弁がきつく感じられる可能性も
地方にはその土地ごとの鈍りがあるものだが、他県から広島へ移住した人のなかには、「広島弁に慣れることができなかった」「言葉が怖い」といった声も多い。
特に「~じゃけぇ」「おんどりゃ」といった言い回しも、聞きなれるまでは怖く感じられてしまうようだ。
移住してから「言葉が合わない」「県民性が合わない」など、ミスマッチを避けるためにも、移住前に一度は、移住希望先を訪れてみることをおすすめする。
広島の自治体ではお試し住宅やツアーなどを提供しているところも多いので、制度を利用しながら自分たちの移住先としてふさわしいか、しっかり確認しておこう。
広島移住で役立つ2つのおすすめポータルサイト
広島移住を検討中であれば、ぜひ広島県が運営する交流・定住ポータルサイトを活用してみよう。
ポータルサイトには、広島移住を考える人の欲しい情報が集約されているため、欲しい情報を検索してすぐに探し出すことができる。
広島移住に役立つおすすめのポータルサイトは、以下の2つだ。
- 広島暮らし
- ひろしま移住メディア
広島暮らし
出典:広島暮らし
「広島暮らし」では、広島県の各市町の概要や、定住支援策、生活環境についてチェックすることができる。
空き家物件や定住団地情報、公営住宅情報、お試し暮らしについてもまとめて確認できるため、とても便利だ。
広島への移住を考える人は、ぜひ広島暮らしを活用してみてほしい。
ひろしま移住メディア
出典:ひろしま移住メディア
「ひろしま移住メディア」は、「移住者インタビュー」「ひろしまの魅力」「ひろしまの仕事」「移住お役立ち情報」という項目に分かれている。
「ひろしまの魅力」では、移住者の感じた広島や移住者がおすすめするスポットが紹介されており、移住者目線での広島の魅力を知ることも可能だ。
広島県への移住を考える人に役立つ情報が満載なので、ぜひこちらも目を通しておこう。
広島移住で活用したい補助金などの移住支援制度やサポート内容
広島では、移住者に向けてさまざまな支援やサポートが行われている。自分たちの利用できそうなものがあれば、どんどん活用していこう。
移住支援金制度
広島県では、広島県と県内11市町が共同して東京23区(在住者または通勤者)から広島県へ移住する人を対象に、単身者の場合60万円、2人以上の家族・世帯の場合は1世帯につき100万円の移住支援金を支給している。※
移住支援金は、次の要件を全て満たした人が対象となる。
住民票を移す直前の10年間のうち,通算5年以上,東京23区内に在住していた方又は東京圏(東京都,埼玉県,千葉県,神奈川県)のうちの条件不利地域(※1)以外の地域に在住し,東京23区内に通勤していたこと。
住民票を移す直前に連続して1年以上、東京23区内に在住又は東京圏のうちの条件不利地域以外の地域に在住し、東京23区内への通勤をしていたこと。
※1 条件不利地域は次の市町村です。
引用元:【東京圏から移住をお考えの皆様へ】移住支援金制度のお知らせ | 広島県
<東京都>
檜原村,奥多摩町,大島町,利島村,新島村,神津島村,三宅村,御蔵島村,八丈町,青ケ島村,小笠原村
<埼玉県>
秩父市,飯能市,本庄市,ときがわ町,横瀬町,皆野町,長瀞町,小鹿野町,東秩父村,神川町
<千葉県>
館山市,旭市,勝浦市,鴨川市,富津市,南房総市,匝瑳市,香取市,山武市,いすみ市,東庄町,九十九里町,長南町,大多喜町,御宿町,鋸南町
<神奈川県>
山北町,真鶴町,清川村
移住支援金は、非常に手厚い支援となっているので、条件に当てはまる場合はぜひ活用してみてほしい。
※2023年度4月より1世帯につき最大100万円の支給に加え、18歳未満の子どもに対する支援金がひとりあたり最大30万円から100万円に加算される予定
空き家バンク
空き家バンクは、空き家を貸したい人と借りたい人とのマッチングができるサービス。
広島県の空き家を探したい場合は、県内全域の空き家情報が掲載された、「ひろしま空き家バンクみんと。」で検索することができる。
物件の問合せや登録の窓口は、物件所在地の市町担当課となるため、気になる物件を見つけたら、各自治体へ問い合わせしよう。
ひろしま暮らしサポートセンター
ひろしま暮らしサポートセンターは、東京の有楽町にて広島への移住・定住のサポートを行なっている。
広島への移住相談や転職・企業に関する相談、さまざまな分野での活動について、相談できる先輩移住者や地域のフィールドの紹介などを実施。
相談は無料なので、気になる人は気軽に相談してみよう。
<場所・問い合わせ先>
東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館8階(認定NPO法人ふるさと回帰支援センター内)
有楽町駅前 徒歩1分
080-5873-3296(直通)
chisouzou@pref.hiroshima.lg.jp
広島の移住支援制度が充実している市区町村(自治体)11選
広島県への移住は決まっているものの、「どこのエリアにするか具体的に決まっていない」という場合は、自分たちにぴったりな移住支援・サポートを提供している自治体から選んでみても良いだろう。
移住支援制度が充実している広島県内の自治体を紹介するので、ぜひ参考にしてみて欲しい。
広島市(ひろしまし)
出典:広島市の移住・定住支援策|広島高域都市圏
広島市は、広島県の県庁所在地でもある中国地方の中枢都市だ。
コンパクトな都市機能と、適度な自然が入り混じった暮らしやすい環境が魅力。広島東洋カープやサンフレッチェ広島といったプロスポーツの観戦を楽しむこともできる。
広島市内でも居住する区によって印象が異なるため、都会的な生活を望む方は中区や南区を選ぶと良いだろう。
移住・定住の支援としては、引越し費用を最大10万円助成する三世代同居・近居支援事業や、有給長期インターンシップ事業などの定住支援、UIJターン就職支援などを実施している。
広島市は地域課題解決ネットワークと連携し、空き家物件の紹介・空き家購入や利用に伴うアドバイス、移住・定住、創業に関する相談への対応なども行っているので、広島市への移住を希望する人は、気軽に相談してみよう。
福山市(ふくやまし)
出典:-いつかどこかへ-かえろうふくやま
福山市は、瀬戸内海沿岸のほぼ中央に位置する広島県東部の市だ。
福山市の大きな魅力は、福山駅に新幹線が止まるという点だ。そのため、大阪や東京からのアクセスも良く、移住先として人気が高い。
製造業の一大拠点であることから企業数が多いため、転勤者が多い特徴もある。企業数が多いということは、それだけ就職先も多いということ。仕事が探しやすいところも福山市に移住するメリットだと言えるだろう。
福山市は、住まいに関する支援制度が充実しているのが特徴だ。福山市移住者等住宅改修費補助事業では、市内の中古住宅を購入し改修する移住希望者等に対して以下の補助金を支給している。
- 移住・定住希望者 上限30万円
- 新婚世帯・若年子育て世帯 上限50万円
- 親世帯との同居・近居 補助額の上限10万円加算
上限最大60万円と手厚い支援となるため、福山市内に中古住宅を購入し改修する際は活用してみよう。
東広島市(ひがしひろしまし)
出典:風と自由と東広島
広島県のほぼ中央に位置する東広島市は、周囲を低い山々に囲まれた盆地状の地形が大部分を占める。比較的平坦地に恵まれた土地では、日本酒が盛んに作られ、日本三大酒どころとして知られている。
東広島市には、新幹線が停車する東広島駅や、山陽自動車道の4つのIC、大阪から福岡を繋ぐ国道2号線があるほか、広島空港からのアクセスも良い。
新幹線・高速道路・空港がそろう利便性の高さは、大きな魅力だと言えるだろう。
また、広島大学や近畿大学、広島国際大学などのキャンパスが立地し、学生が多く住む学園都市としての顔も持つ。
さらに、空き家バンクや空き家のリフォームにかかる費用を最大50万円支給、新規就農者育成研修事業、就業・創業活動に係る滞在費補助金、乳幼児等医療費支給制度など、住まいや仕事、子育てに関係したさまざまな支援やサポートを行っている。
三次市(みよしし)
出典:みよしStyleツナグ
広島県の北部に位置する三次市は、県北部では町であるため生活がしやすく、「田舎に移住したいけど、田舎すぎるのは嫌」という人におすすめの移住先だ。
2本の高速道路のクロスポイントとなっており、広島市まで約1時間、松江市まで約1時間半、尾道市まで約1時間、倉敷市まで2時間と交通の便が良い。
また、三次市は農業関係の仕事の募集が多いという特徴もある。認定新規就農者の農業経営開始に関係する事業に対して経費の一部を支援するなど、手厚い就農サポートを受けられる。
さらに女性活躍支援に力を入れており、平成30年から68人が起業している。
江田島市(えたじまし)
出典:ほどほどな島ぐらしhodohodo
江田島市は、江田島と能美島など瀬戸内海に浮かぶ島々で構成される離島で、約22,000人が暮らしている。
離島でありながら、広島市や呉市への航路や港が市内各所にあり、音戸大橋・早瀬大橋を経由すれば陸路でもアクセス可能だ。
コンビニやスーパーが複数あるため、生活に必要なものはだいたい揃えることができる。離島でありながら利便性に優れている江田島市は、初めて島暮らしをする人におすすめの移住先だと言えるだろう。
江田島市へ移住する子育て世帯を対象に最大1万円の補助金を支給、移住を目的に訪問して活動した人に対して交通費を1人当たり最大2万円支給するなど、さまざまな取り組みを行っているので、江田島市へ移住する際は活用してみよう。
呉市(くれし)
出典:定住サポートセンター|呉市
呉市は、広島県の南西部に位置する瀬戸内海に面している。世界最大の戦艦大和が建造されるなど、造船技術を持つ軍港の街としても知られている。
呉市内の中古一戸建て住宅を購入し、転入した場合に最大100万円の補助金の支給、呉市の空き家バンクに登録されているDIY可の賃貸物件を、借主がDIYリフォームをする場合に、最大30万円支給するなど、住まいに関する支援制度が充実している。
呉市定住サポートセンター職員による、呉市見学ツアーも実施しているので、気になる方は一度参加してみよう。
庄原市(しょうばらし)
出典:移住定住のご案内|庄原市
庄原市は、広島県の北東部に位置する市だ。
中国地方唯一の国営公園や備北丘陵公園などを有し、手つかずの大自然と美しい里山風景が広がるエリアで、大自然の中で暮らしたい人に適した移住先だと言える。
庄原市は、お試し住宅や定住促進奨励金など、さまざまな移住・定住に関する取り組みを行なっているが、子育て支援が充実しているのが特徴だ。
中学校を卒業するまで、乳幼児・児童が医療機関を受診する際の自己負担分の医療費の助成のほか、保健師や助産師、保育士といった専門スタッフへ妊娠や子育て中の悩みを相談できる窓口・子育て包括支援センターほのぼのネットを利用することもできる。
尾道市(おのみちし)
出典:尾道移住ポータル
尾道市は、広島県の南東部に位置する市。瀬戸内海に面しており、古くから海運による物流の集積地として栄えていた。
しまなみ海道やONOMICHI U2など、サイクリングを楽しむには絶好のスポット。そのほかにも千光寺や天寧寺といった寺院や、尾道本通り商店街、猫の細道などレトロな町並みも魅力の人気の観光地だ。
尾道市は、住まい・仕事・暮らし・子育てなどの支援制度が充実しているのも魅力のひとつ。
条件に該当すれば、子育て世帯等住宅取得支援事業補助金や、空き家再生促進事業補助金、開業支援補助金などを受けることが可能だ。
尾道市への移住を検討している方などが、実際に市内に滞在し、仕事や住まいを探したりする際の宿泊費用として1年度ひとりあたり最大2万円支給している。
大崎上島町(おおさきかみじまちょう)
出典:大崎上島町移住・定住支援ポータルサイト
大崎上島町は、瀬戸内海のほぼ中央に位置する広島県唯一の離島の町。大崎上島、生野島、長島、契島などから成っている。
瀬戸内海の温暖な気候を活かし、みかんやレモンといった柑橘類、ブル―ベリーやトマトなど、さまざまな農作物が生産される農業が盛んな町だ。
本土へ渡るには船を利用しなくてはならないが、本土までフェリーで約30分、便数も多いため、さほど不自由することもない。
大崎上島町では、実際に町での暮らしを体験できるお試し住宅を2棟完備。中・長期定住体験用の住宅となっており、1週間から3ヶ月まで滞在できる。
利用料金は以下のとおり。
1週間 | 12,000円 | 2週間 | 18,000円 | 3週間 | 24,000円 |
1か月(30日まで) | 31,000円 | 2か月(60日まで) | 62,000円 | 3か月(90日まで) | 93,000円 |
北広島町(きたひろしまちょう)
出典:北広島町定住情報
北広島町は、広島の北西部にある町で、西中国山地の盆地高原に広がる芸北地域のほぼ中央に位置している。
豊かな自然に恵まれているため、春は新緑、夏は支流、秋葉は紅葉、冬はウインタースポーツを求めて、大勢の観光客で賑わう。
北広島町では、一時的に町での生活が体験できるお試し住宅を4棟用意している。
滞在期間や利用料金は建物ごとに異なるが、例えば筏津のおためし住宅は7日間~6ヶ月までの期間、7日間14,000円、1ヶ月30,000円で利用できる。
北広島町ではUターン奨励金として、16歳以上39歳以下の方が北広島町にUターンした場合に、奨励金(単身のUターン 5万円、世帯のUターン 10万円)が交付される。
地元へのUターンを考えている人は、この制度を活用してみよう。
安芸太田町(あきおおたちょう)
出典:あきおおたから はじまる 田舎暮らし
安芸太田町は、広島県の北部に位置する大小さまざまな山に囲まれた緑豊かな土地だ。
面積のおよそ8割を森林が占めており、キャンプや釣りなどアウトドアを楽しむには絶好の環境だと言える。
安芸太田町では、さまざまな移住者への支援を行なっているが、特に子育て世帯への支援が手厚い。
子育て世帯定住応援制度では、子育て世帯に対して新築または中古物件購入にかかる費用の一部を助成。転入者には子どもひとりにつき20万円の転入奨励金が加算される。
ほかにも、町内外の高等学校、特別支援学校高等部、高等専門学校高等課程への通学費の一部の補助や、保育所やこども園の保育料を第2子以降は無料など、魅力的な制度が目白押しだ。
メリット・デメリットを知ったうえで移住に向けて準備しよう!
自然と街のバランスが良く、街の機能がコンパクトにまとまった広島県は利便性が高く移住先として人気が高い。
東京や大阪と比べると都会ではなかったり、自然災害の多さ、地域に馴染んでいけるかなど懸念点もある。
しかし、どのような土地であってもメリット・デメリットの両面があるものなので、どちらも知ったうえで移住を決断することが大切だ。
ぜひ、移住支援やサポートを受けながら広島移住を前向きに検討してみよう。