「北海道に移住したい」「地域に貢献したい」と考えている方のなかには、地域おこし協力隊を検討している方も多いのではないだろうか。
北海道では地域おこし協力隊が活動している自治体が多くあり、さまざまな地域で活躍できるチャンスがある。この記事では、北海道で地域おこし協力隊に入隊する魅力や募集を探す方法、おすすめの自治体を紹介する。
地域おこし協力隊とは?制度の特徴をおさらい
地域おこし協力隊は、総務省が推進する地域活性化を目指す取り組みのひとつだ。
過疎地域などに移住し、地域おこし協力隊として地域おこし、農林水産業への従事など地域に関わり、地域の活性化を担いながら隊員自身の定住・定着も図っている。
地域おこし協力隊は、ボランティアではなく給料が出るのが特徴だ。移住先で給料を得ながら地域に関わることができる点で、移住を検討する方にメリットが多い。
自治体としても、地域活性化に関わる人材の定着につながるため、双方に魅力がある制度と言える。
地域おこし協力隊については、以下の記事でも詳しく解説している。あわせてチェックしてみよう。
北海道で地域おこし協力隊に入隊する魅力
地域おこし協力隊は全国で活動しているが、北海道で入隊する魅力は以下の2つだ。
- 自然豊かな北海道で暮らしながら活動できる
- 農業や漁業など地域の産業に貢献できる
北海道ならではの自然や産業は、地域おこし協力隊に入隊する理由になるはずだ。魅力を一つひとつチェックしていこう。
自然豊かな北海道で暮らしながら活動できる
北海道は、全国有数の自然を誇るエリアだ。太平洋、日本海、オホーツク海に囲まれているだけではなく、山々や湿原、湖なども多く、各地に雄大な景観が広がっている。
豊かな自然では動植物が生き生きと暮らし、自然との触れ合いも魅力的。
北海道で地域おこし協力隊に入隊すれば、活動はもちろん、日々の暮らしを通して自然に触れ合うことができる。
アウトドアが好きな方であれば、環境に順応しやすく活動や暮らしを楽しめるだろう。
農業や漁業など地域の産業に貢献できる
北海道の豊かな自然では、農産物や海産物などの恵みが育まれています。日本を誇る海の幸や山の幸が豊富で、身近に美味しい食材が多いのが魅力だ。
地域おこし協力隊として産業に関わることもでき、北海道の産業に貢献できる。農業や漁業、林業など、興味のある産業に携わることができる地域の募集を探すのもおすすめだ。
北海道で地域おこし協力隊の募集を探す方法
北海道で地域おこし協力隊に入隊するためには、まず募集を探す必要がある。ここでは、募集を探す4つの方法を紹介する。
それぞれの方法の特徴を押さえて、募集探しに活用してみよう。
JOIN(一般社団法人 移住・交流推進機構)で検索する
出典:JOIN(一般社団法人 移住・交流推進機構)
JOIN(一般社団法人 移住・交流推進機構)では、全国各地の地域おこし協力隊募集情報を検索できる。
活動のカテゴリーやフリーワードなどで絞り込みできるので、希望に合った募集情報を見つけやすいのが特徴だ。
また、隊員インタビューや「隊員たちの日常」など、地域おこし協力隊がわかるコンテンツも豊富。地域おこし協力隊として活動するイメージを膨らませることもできる。
「北海道地域おこし協力隊」の各種SNSをチェックする
北海道で地域おこし協力隊を探す際に、「北海道地域おこし協力隊」のSNSをチェックするのもおすすめだ。
Twitter、Facebook、Instagramを運営し、募集や研修会、イベントなどの情報を配信している。写真やリンクなども投稿されているため、ぜひチェックしてみよう。
「北海道のメールマガジン」に登録する
出典:北海道のメールマガジン
北海道地域おこし協力隊のホームページでは、「北海道のメールマガジン」に登録できる。
地域おこし協力隊の研修会や活動状況などのお役立ち情報をメールマガジンを配信している。
登録の流れは、こちらのページを参考にしよう。
北海道の移住ポータルサイトを確認する
出典:地域おこし協力隊|北海道で暮らそう!
北海道の移住情報をまとめているポータルサイト「北海道で暮らそう!」でも、地域おこし協力隊の情報収集を行うことができる。
地域おこし協力隊になるプロセス、地域おこし協力隊の関連リンクなどをまとめているので、ぜひ参考にしてみよう。
北海道で地域おこし協力隊を探すなら|おすすめの自治体(市町村)9選
北海道で地域おこし協力隊を探す際に、おすすめの自治体は以下の通りだ。
- 三笠市(みかさし)
- ニセコ町(にせこちょう)
- 厚真町(あつまちょう)
- 八雲町(やくもちょう)
- 東川町(ひがしかわちょう)
- 北見市(きたみし)
- 上士幌町(かみしほろちょう)
- 新得町(しんとくちょう)
- 弟子屈町(てしかがちょう)
上記の自治体は募集が多く、地域おこし協力隊が精力的に活動している。市町村の特徴を知り、入隊を検討してみよう。
三笠市(みかさし)
出典:地域おこし協力隊|みかさぐらし
三笠市は、北海道の中央部に位置し、札幌市や旭川市から1時間圏内にある市だ。石炭と鉄道で栄えたまちであり、現在もかつての歴史を感じられる。
住まい、子育て、教育、仕事への移住サポートを行い、移住者は年々増加中。移住者向けリフォーム住宅の入居者を募集しているため、住居も見つけやすいだろう。
地域おこし協力隊は例年募集されており、令和4年度にはWeb面接を実施。オンラインでも気軽に詳細を知ることができる。
ニセコ町(にせこちょう)
ニセコ町は、羊蹄山やニセコアンヌプリを望む町。豊かな自然や眺望は国外からの人気も高く、夏はアウトドア、冬はウィンタースポーツを楽しむために、多くの人が訪れる。
馬鈴薯やメロン、アスパラガスなどの生産も盛んで、農業も町を支えている。
観光客をターゲットにした仕事が多くあるため、就業や事業展開をしやすい環境が整っているのも魅力だ。
ニセコ町の地域おこし協力隊は、公式YouTubeチャンネルを運営している。気になる方は、ニセコ町での活動や暮らしを覗いてみよう。
厚真町(あつまちょう)
出典:地域おこし協力隊|厚真町
厚真町は、道央に位置する町。札幌市や苫小牧市、新千歳空港へのアクセスが良く、ほどよい田舎暮らしを実現しやすい。
質の高い水を使用した米や農産物、一貫生産されているブロイラーをはじめとした畜産など、広大な土地を生かした多様な産業が盛んだ。
移住支援は、子育て支援と起業支援の2つが中心。町で起業したい方をサポートし、地域の活性化も目指している。
地域おこし協力隊は、起業型、協働型、農業支援員、教育魅力化支援員、スポーツ振興支援員という5つの形で活動中。
募集は活動スタイルごとに時期や内容が異なるが、あなたが希望する働き方や地域への関わり方を参考に選んでみよう。
八雲町(やくもちょう)
出典:地域おこし協力隊とは|八雲町
八雲町は、道南に位置する町。内浦湾に面し海が近くにあり、水産業が特に盛んだ。ホタテや鮭、アワビ、ウニなど多種多様な海産物が水揚げされている。
軟白ねぎやもち米などの農産物、酪農なども町の産業だ。
町には、327床を持つ総合病院があり、救急診療体制や訪問診療が充実している。田舎暮らしで心配な医療面も安心だ。
地域おこし協力隊では、研修牧場支援員や放課後児童補助員などを募集している。InstagramやTwitterなど各種SNSで発信しているので、ぜひチェックしてみよう。
東川町(ひがしかわちょう)
出典:東川町移住定住サイト 美しく生きる
東川町は、写真の町と言われる、北海道のほぼ中央に位置する町。1985年に写真の町宣言を行い、写真映りのよい町づくりに取り組み、写真に関する様々なイベントを開催している。
清流や肥沃な土壌を生かした米、家具職人や作家が支える木工業、観光客が集う美しい大自然など、見どころが豊富だ。
地域おこし協力隊は、マイクロツーリズム事業や馬を活用した森づくり事業などで募集している。Informationページ、またはJoinの募集ページを確認してみよう。
北見市(きたみし)
出典:地域おこし協力隊の活動・募集情報|北見市
北見市は、道東のオホーツク圏に位置している。端野町、常呂町、留辺蘂町と合併したことで、東西に長い市域が特徴だ。
都市機能が集まった北見地域、田園が広がる端野地域など、地域の特色を生かし、商工業やサービス業、農業など多彩な産業に取り組んでいる。
地域おこし協力隊は、地域ごとに募集していることが多い。こまめに募集情報を確認し、入隊したい地域や部門に応募してみよう。
上士幌町(かみしほろちょう)
出典:北海道十勝・上士幌町移住促進サイト 移住.com
上士幌町は、十勝地方の北部にある町だ。町内の約76%を森林地帯が占め、豊かな自然に囲まれている。
恵まれた自然を生かした畑作、酪農、林業が基幹産業。特に乳牛の飼育頭数は全国有数であり、乳牛と肉牛の合計は人口の約6.8倍。
じゃがいもやビート、大豆などもつくられ、美味しい農産物が身近にある。
地域おこし協力隊は、任期最長3年間で募集を行っている。長期的に地域おこしに携わりたい方はぜひ検討してみよう。
新得町(しんとくちょう)
出典:地域おこし協力隊|新得町
新得町は十勝地方の町で、体験やウィンタースポーツを楽しめるサホロリゾートが人気だ。自然が豊富にあるため、カヌーやラフティング、スキーなどを余暇に楽しめる。
地域おこし協力隊は、平成25年度にスタート。農林業や商工観光、地域づくり・まちづくり、福祉関係など、様々な分野で募集を実施している。気になる分野の募集をチェックしてみよう。
弟子屈町(てしかがちょう)
出典:てしかがでくらしてみませんか
弟子屈町は、東北海道の中心に位置する町。南に標津町があり、釧路湿原に隣接している。面積の約65%が国立公園に含まれ、自然に囲まれた景観や地元で育まれた農産物などが見どころだ。
地域おこし協力隊は、FacebookやInstagramなどの募集を行っている。HPでは、着任した隊員のインタビューを掲載しているため、あわせて確認してみよう。
北海道で地域おこし協力隊として活動しよう
北海道では、広大な土地に多くの自治体があり、各地で地域おこし協力隊が活躍している。
地域おこし協力隊は給料をもらいながら活動でき、北海道の自然や食を楽しみつつ、地域に貢献できるのが魅力だ。
紹介した自治体を含めて、北海道では例年地域おこし協力隊の募集が行われている。行ってみたい地域を考えた上で、貢献したい地域の地域おこし協力隊にぜひ入隊してみよう。