令和の米騒動とは無縁!?米の生産量が多くて住みやすい地域6選

令和の米騒動とは無縁!?米の生産量が多くて住みやすい地域6選

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今夏、話題となった米不足問題。「令和の米騒動」とも称されるこの深刻な状況の中で、お米のありがたみを感じた人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、美味しいお米がたくさん獲れて、移住先・多拠点生活先としてもおすすめの地域を6つご紹介。いつまでもお米に困らない、「米騒動」とは無縁の暮らしが叶うかもしれません。

目次

「令和の米騒動」とは?なぜ起きた?いつまで続く?

お米、稲

2024年の夏、全国的にお米が品薄となりました。売り切れが続いたり、入荷しても相場よりも高値で販売されたりして、日本人の主食であるお米が簡単には手に入らないという緊急事態。ニュースなどでは、この状況を1918年に富山県を発端に発生した暴動事件になぞらえて「令和の米騒動」と報じました。

原因として考えられることはいくつかあります。猛暑による不作の地域があったこと、円安の影響でインバウンド消費が増えたこと、南海トラフ地震や巨大台風の情報を受けて備蓄需要が増加したこと。その後は新米が出回り始め、お米が買えないという事態こそ解消されつつありますが、価格は依然として高止まりしています。様々な要因があるからこそ、今後もこうした事態が続く可能性もぬぐえません。

お米に困らない生活を求める人に!「令和の米騒動」だからこそおすすめの移住先

ここからは、世の中が米不足でも心強く、移住先・多拠点生活先としてもおすすめの地域をご紹介します。

【北海道空知郡・上川郡札幌の東側に位置し広大な田んぼが広がる

米の作付面積・収穫量ともに日本トップクラスを誇る北海道。2023年は、どちらも新潟県に次ぐ第2位でした。バランスのとれた味わいの「ななつぼし」や最上級ブランド米「ゆめぴりか」が多く作られています。

そんな北海道で一番の米どころは空知地方です。これぞ北海道!といった広大な田んぼの風景が広がる同地域は、札幌市と旭川市の間に位置しており、空港や鉄道などにもアクセスしやすい利便性も魅力。外食産業が盛んで、日本遺産「炭鉄港」をはじめとする景勝地や温泉も多くあり、住んでみるとたくさんの新しい発見があるかもしれません。

北海道の中央部に位置する上川地方も、お米作りの盛んな地域。その中でも、住みやすい町として人気なのが、上川郡東川町です。最も特徴的なのは、「天然水100%の町」を自称する通り、上水道がないということ。全戸が豊かな地下水で生活しているという、北海道でも唯一、全国的にも珍しい場所なのです。移住者も多く、「いい部屋ネット」でお馴染みの大東建託株式会社が発表している「街の住みここち&住みたい街ランキング2024<北海道版>」では、前者で3年連続のトップに輝きました。

【新潟県佐渡市】収穫量全国1位!お米と言えばやっぱりここ

やはり、お米といえば新潟県を思い浮かべる人が多いでしょう。お米の作付面積と収穫量は、いずれも堂々の第1位!「コシヒカリ」の産地として全国的に知られています。

そんな新潟県には、“3大米どころ”と呼ばれる産地があります。この“3大米どころ”とは、ズバリ、魚沼、岩船、佐渡のこと。知名度No.1の「魚沼産コシヒカリ」、さっぱりとして硬めの食感が特徴の「岩船産コシヒカリ」、じっくりと登熟する過程で旨味を閉じ込めた「佐渡産コシヒカリ」と、それぞれに個性のある「コシヒカリ」を作っています。

“3大米どころ”のなかでも、沖縄本島に次ぐ大きさの離島である佐渡は、移住者にとって魅力的な場所です。

豊かな自然を生かした農業が盛んで、海や山でのアウトドアやスポーツも楽しめる一方で、中心部の買い物環境が充実しており、島内で十分に便利な生活が送れます。海に囲まれた島での暮らしに憧れている人にもってこいの場所と言えるでしょう。
移住・定住・生活をサポートする行政の制度も整っており、ホームページには情報が満載。空き家情報などの移住希望者にとって気になる内容もこまめに更新されています。

【山形県庄内町】平安時代から米作りが盛んな庄内平野の中心部

平安時代から稲作が栄えた一大産地・庄内平野を持つ山形県は、「コシヒカリ」や「ササニシキ」などのルーツである品種「亀ノ尾」の発祥の地でもあります。

現在の山形県で多く作られているのは「はえぬき」「ひとめぼれ」「つや姫」の3つ。特に人気が高いのは「つや姫」ですが、近年では新しいブランド米として「雪若丸」が登場し、注目を集めています。

今回ピックアップした庄内町は、山形県のお米作りの中心である庄内平野のほぼ中央に位置する町。「出羽三山」のひとつに数えられる月山を有し、そこから湧き出た水は「平成の名水百選」に選ばれた立谷沢川から最上川に合流して田畑を潤します。そんな豊かな自然に囲まれた土地柄ゆえに、お米のほかにも美味しい農作物や花きの栽培も盛んです。

雄大な自然に囲まれた庄内町は、山形市に次いで人口の多い鶴岡市、酒田市へ車を使えば約15分で行くことができ、近隣都市へのアクセスは良好。「ほどよい田舎暮らし」が実現します。また庄内町は、月額3~4万円台で住める支援住宅や補助金制度などが豊富で、子育て世帯や若者も増えてきています。

【長野県飯山市】美味しいお米とレジャーを楽しめる雪の町

清らかな水や恵まれた気候によって良食味のお米が収穫できる長野県。作付上位品種は「コシヒカリ」や「あきたこまち」で、2013年に品種登録された県オリジナル品種「風さやか」も評判です。

周囲を山に囲まれた盆地で、中央に千曲川(新潟県に入ると信濃川)が流れる飯山市周辺は、県内でも特に味の良いお米が獲れる地域とされています。四季がハッキリとしているのが特徴で、冬は豪雪地帯となりますが、その雪解け水のおかげで「飯山産コシヒカリ」の格別の味わいが生まれます。

そんな飯山市はアクセス面でも申し分ありません。東京駅までは新幹線で最速99分。2024年春の北陸新幹線敦賀駅延伸によって関西圏へも移動しやすくなりました。「豊かな自然環境」と「高速交通の利便性」を両立し、都心部からの若い世代の移住者や、海外からの観光客も年々増えているといいます。

冬の寒さは厳しく、雪も多く降りますが、これはウィンタースポーツ好きにはむしろ嬉しいポイントかもしれません。市内には2箇所のスキー場があり、仕事前に朝のひと滑りを楽しむ…なんてことも可能です。潤沢な積雪を活かして、2月には「いいやま雪まつり」や「かまくら祭り」も開催されます。

【京都府京丹後市】関西の米どころは若者に人気の移住先

“米どころ”と聞くと北陸や東北など北のイメージが強いですが、美味しいお米が作られる場所は関西にもあります。

京都府の丹後地域で作られる「丹後産コシヒカリ」は、一般財団法人日本穀物検定協会が実施する「米の食味ランキング」で最高評価「特A」を通算12回獲得。そのほかにも、コシヒカリをベースにした「夢ごこち」、100%有機肥料使用の「まめっこ米」、普通のお米ともち米のいいとこ取りをした「ミルキークイーン」など、個性豊かなラインナップが揃います。

たくさん作られるお米を活かし、お酒造りも盛んに行われています。丹後には酒蔵が5つあり、若手醸造家や外国人杜氏らによって個性ある地酒が製造されています。日本海に面した丹後は海の幸にも恵まれ、豊かな食文化を味わえる地域と言えるでしょう。

丹後地域のなかで最も広い面積を占める京丹後市は移住施策にも力を入れています。府や市の移住支援策を利用した2023年度の移住者は57世帯106人で、過去最多を更新。その内訳を見ると、30歳代以下が約8割を占めており、若い世代に人気があることが伺えます。

京阪神からは鉄道や高速バスを使って最短で1時間半ほど。アクセス良好とは言えない立地にもかかわらず、「それでも住みたい!」と思わせるポイントがたくさんある人気の移住先です。

【佐賀県鳥栖市】稲作とともに発展してきた九州屈指の米どころ

日本最初期の水田跡と言われる菜畑遺跡があったり、吉野ヶ里遺跡をはじめとした弥生時代の大規模な環壕集落が点在していたりと、佐賀県は古くから稲作とともに発展してきたことで知られています。オリジナル銘柄の「さがびより」や「夢しずく」は佐賀県が全国に誇る自慢の逸品で、どちらも前述の「米の食味ランキング」で「特A」評価を受けています。

県内にはいくつかの産地がありますが、県の南部から東部にかけて広がる佐賀平野は九州屈指の米どころ。お米と一緒に小麦・大麦の二毛作を行っていることも大きな特徴です。

佐賀平野のなかで県内最東端に位置しているのが鳥栖市です。サッカー好きの人であれば、Jリーグのクラブ「サガン鳥栖」で馴染みがあるかもしれません。そうしたスポーツ文化にも支えられ、活気のある鳥栖市は、人口増加率県内1位(※令和2年国勢調査結果)を誇ります。

博多まではなんと最短12分でアクセス可能。利便性の高さは人気の理由のひとつと言えるでしょう。また、移住をはじめとした地方創生に関する取り組みにも積極的です。例えば、東京23区に在住もしくは通勤していた人が鳥栖市に移住し、一定の条件を満たす就業または起業等を行った場合、最大100万円の移住支援金を受け取ることができるのです。

「令和の米騒動」から、あらためて暮らしについて考えよう

お米、炊き立て、ごはん

この記事では、美味しいお米が獲れる産地という視点から、移住先および多拠点生活先におすすめの地域をご紹介しました。

日本人の生活に密接に結びつくお米。毎日口にするものだからこそ、しっかりとこだわることで日々の満足感や生活の質の向上に繋がります。ひとつの着眼点として、移住先・多拠点生活先選びの参考にしてみてください。

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