【秋編】スケールが大きい!日本の有名なお祭り《4選》

祭り、提灯、秋

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日本の伝統文化を身近に感じられるものとして広く知られ、全国各地で開催される「祭り」。日本の祭りは「その地域の伝統が色濃く反映されている」ことが魅力のひとつに挙げられます。つまり、地域について知るうえで祭りは欠かせないものだとも言えるでしょう。

そこで今回の記事では、日本の有名な祭りをピックアップして紹介します。

目次

何度でも行きたい!季節を感じる日本の有名なお祭り【4選】

桜の舞い踊る春、眩しい日差しが降り注ぐ夏、木々が鮮やかに色づく秋、雪花降り積もる冬。日本の四季によって土地はその表情を変え、時期によってまったく異なる景色を映し出します。

そんな四季の楽しみ方のひとつがお祭りです。その土地の特徴を生かした四季折々の催しは、多くの願いや祈りとともに過去から現在、そして未来まで継承されていくでしょう。

何度でも行きたくなってしまうような、伝統と季節の味わいを楽しめる祭りをぜひチェックしてみてください!

【秋編】地域に根付く、日本の伝統を感じられる有名なお祭り

【富山県富山市】おわら風の盆

おわら風の盆、祭り、踊り子

富山市八尾町の民謡行事「おわら風の盆」。毎年9月1日から3日にかけて開催され、哀愁漂う三味線や囃子、太鼓の音色と唄に合わせて踊り手たちが情緒豊かに踊り歩きます。ぼんぼりの灯で淡く照らされた町並みが、観客を祭りの優美な世界へと誘っていくでしょう。

「おわら」の意味は、遊芸の達人たちが創作した唄の歌詞「おわらひ(大笑い)」 や、藁の束が大きくなるようにという豊年祈願「大葉(おおわら)説」、八尾近隣にある小原村の娘が唄い始めたという「小原村説」とさまざま。

催しとしての「おわら」は、八尾町の開祖である米屋少兵衛家が町をつくる許可証を取り戻したことを祝い、みんなで町を練り歩いたことが起源といわれています。

そしてこの後、豊作祈願と風害が起こらないよう風の神様を鎮める行事として「風の盆」へと進化していったのです。

本祭りでは、男女が編み笠を目深に被り、町中を流し歩くのが特徴。また、祭りに参加する11支部各町それぞれに唄や浴衣、踊りで特徴が異なるので、複数の町を見比べてみてはいかがでしょうか。

おわら風の盆 概要
開催日【前夜祭】毎年8月20日~30日
【本祭り】毎年9月1日~3日
開催場所富山市八尾町(八尾地区、福島地区)
アクセスJR・越中八尾駅から徒歩で約25分
公式サイトhttps://owara-gyoujiunei.com/

【大阪府岸和田市】岸和田だんじり祭

岸和田だんじり祭り、神社

毎年9月中旬と10月中旬の2回に分かれて開催される「岸和田だんじり祭」。各月中旬の土曜日に宵宮、日曜日に本宮が行われ、昼間には繊細さと豪快さを併せ持った曳行、夜には提灯で飾られた美しいだんじりの姿を見ることができます。

「岸和田だんじり祭」は、江戸時代中期に穀物の豊作を祈る形で始まりました。そして、多くの人々で受け継ぎながら300年以上の歴史と伝統を持つ祭りへと発展し、地域を結び続けています。

最大の見せ場は、高さ約4メートル・重さ約4トンのだんじり(山車)を交差点で勢いよく引き回す「やりまわし」です。この祭りでは他県の山車のように慎重に角を曲がるのではなく、走りながらすばやく直角に向きをかえることが特徴。ほかに類を見ない大迫力のスピードとパワーを味わえるでしょう。

だんじりを引く若者たちとだんじりの屋根の上で舵取り役の後梃子に合図を送る大工方の団結力、そして「そーりゃ」という掛け声や太鼓、笛などの鳴り物による熱気は、観客に感動と興奮を与えています。

岸和田だんじり祭 概要
開催日9月上旬~中旬(9月祭礼)、10月上旬~中旬(10月祭礼)の2回開催
開催場所【9月祭礼】岸和田地区、春木地区
【10月祭礼】東岸和田地区、南掃守地区など全7地区
アクセス南海電鉄南海線・岸和田駅周辺
公式サイトhttps://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/danjiri/

【広島県尾道市】吉備津彦神社大祭 尾道ベッチャー祭

尾道ベッチャー祭り

「吉備津彦神社大祭 尾道ベッチャー祭」は、毎年11月1日から3日にかけて「一宮(いっきゅう)さん」という愛称で尾道市民から親しまれている吉備津彦神社で開催される、尾道市民俗文化財指定の奇祭です。

「ベタ(武悪)」、「ショーキ(天狗)」、「ソバ(大蛇)」という三鬼神の面を付けた氏子たちが獅子を連れ、神輿とともに市の中心街を巡行。泣き喚く子どもたちを追いかけて回ることから、奇祭と呼ばれるようになりました。

鬼神たちに「ささら」と呼ばれる竹で頭を叩かれると頭がよくなり、「祝棒」で体を突かれると子宝に恵まれ、一年間の無病息災が約束されるそうです。江戸時代に疫病平癒を祈って始まった催しが、今では子どもたちの健やかな成長を祈る祭りとして受け継がれています。

吉備津彦神社大祭 尾道ベッチャー祭 概要
開催日毎年11月1日~3日
開催場所吉備津彦神社(一宮神社)周辺
アクセスJR・尾道駅から徒歩で約10分
公式サイトhttps://onomichi.main.jp/betcha/

【福島県須賀川市】松明あかし

松明あかし

福島県須賀川市が全国に誇る伝統行事「松明あかし」。二階堂神社での御神火奉受、翠ヶ丘公園内五老山にて松明建てや松明点火が行われ、高さ約10メートル・重さ約3トンの巨大松明が晩秋の空を覆います。

「日本三大火祭り」のひとつに数えられるこの祭りは、伊達政宗と須賀川城主・二階堂家の間で起こった戦による戦死者を弔うため、江戸時代に須賀川で「炬火(きょか)」を投げ合う行事が行われたことに始まります。それから多くの変遷を経て、今では11月の第2土曜日に、二階堂家・伊達家の戦死者に対する鎮魂の想いと、この行事を守り伝えてきた先人への感謝の気持ちを込めて松明の火を掲げているのです。

なお、「松明あかし」では現地解散OKな高校生以上の健康な男性という条件で、巨大松明の担ぎ手を募集しています。約1.5キロメートルの距離を搬送し、自力で松明を立てる体験はめったにできません!興味のある方はぜひ、申し込みを。

松明あかし 概要
開催日毎年11月の第2土曜日
開催場所須賀川市中町周辺(松明通り)
五老山(翠ヶ丘公園内)
アクセスJR・須賀川駅より徒歩で約15分
公式サイトhttps://www.city.sukagawa.fukushima.jp/kanko_sukagawa/kanko_event/taimatsu_akashi/

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