「城落とし」「カムバックサーモン」とは!?日本全国にある面白い運動会競技

運動会、面白い競技

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近年、開催時間や競技内容の変化が話題になっている運動会。誰しもが学生時代は「かけっこ」「リレー」「玉入れ」「綱引き」「障害物競走」などに一生懸命取り組み、汗を流したのではないでしょうか。定番の競技が多いものの、大人になって他の地域の人たちと交流したりするようになると、自分の参加していた競技が実は地元ならではのものだと知ったり、まったく知らない競技を耳にしたりしますよね。そこで今回は、各地域の運動会の違いやその地域ならではの変わり種の競技をまとめました。

目次

運動会の開催時期の違い!

関東では夏の暑さが到来する前の5月や6月、スポーツの日がある10月に運動会が開催されるのが一般的。全国的にもいずれかのタイミングで行われるのが基本ですが、気候によって開催時期もそれぞれ異なるようです。

関東ではより過ごしやすい秋の開催が多いですが、北海道や東北地方はどちらかというと5月から6月頃にかけて開催される学校の方が多いようです。また、中部地方は平野部か山間部かなどで違いがあり、関西地方以西あたりからは秋開催の地域が増えるようです。

そして、秋に台風の影響を受けやすい九州は、気候が安定している春を選ぶ傾向があるそうです。年間を通して温暖な気候ながらも夏から秋にかけて台風の影響を受けやすい沖縄では、冬に差し掛かる頃に運動会を開催する学校もあるようです。

運動会、面白い競技

名物競技①:【静岡】城落とし

静岡県浜松市には、1573年に武田信玄と徳川家康・織田信長の間で行われた「三方ヶ原の戦い」がモチーフとなった競技「城落とし」があります。二つのチームに分かれ、一戦目では大将が先頭で騎馬戦を展開し、二戦目は相手の城に玉を投げ込むと煙が上がり、城を落としていきます。運動会を通して、郷土の歴史を体感することができる競技です。

名物競技②:【北海道】カムバックサーモン

北海道・標津町(しべつちょう)の標津小学校には、全校生徒が力を合わせて大きなイクラ(大玉)と大きな作り物の鮭をゴールまで運ぶ「カムバックサーモン」という競技があります。北海道東部にある標津町は根室海峡を漁場としており、町の名前「シベツ」の語源はアイヌ語で「鮭のいるところ、大川、または本流」を指す通り、鮭を豊富に獲ることができます。“鮭の聖地”として日本遺産にも認定されており、鮭を起点としてさまざまな産業や観光が盛り上がっている町ならではの名物競技です。

名物競技③:【三重】打毬戯(だきゅうぎ)

江戸時代、八代将軍・徳川吉宗が騎戦を練習する武技として推奨したことから盛んに行われていたという伝統競技「打毬」。松平定信も白河(福島県白河市)藩主だった頃、自身が設置した藩校「立教館」で、中国から伝わったポロのようなこの球技を取り入れたそうです。その後、国替えによって「立教館」が白河から桑名へ移ったことから、この競技をもとにした「打毬戯(だきゅうぎ)」も三重県桑名市にある立教小学校へと受け継がれたんだとか。

「打毬戯」では、剣道着にたすき、はちまき、大将は陣羽織を身につけて、白い旗を掲げた「白虎隊」と赤い旗の「朱雀隊」に分かれて戦います。競技は三種類あり、毬を打棒で相手ゴールに打ち込む「打毬」、毬を手で相手ゴールに投げ込む「玉入れ」のような競技、腕組みをして枠内から相手を押し出す「押し合い」で競います。

名物競技④:【沖縄】縄ない競争

沖縄県では「縄ない競争」という珍しい競技があるそうです。これは学生だけでなく地域の方も参加する競技で、高齢の方が強い競技です。「縄ない」とは、2本の藁の束を捻り合わせて1本の巻縄にすることで、より素早く「長くて美しい縄」を作り上げる能力を競います。伝統技術を運動会の競技として子どもたちに伝えているそうです。

運動会、面白い競技

ご存知の競技はあったでしょうか。地方によっては全世代が集い地区対抗で争ったり、学生数が少ない学校で町民全員が参加したりする運動会も開催されています。見たことがない、初めて知る競技を通して、その土地の持つ歴史や文化に触れてみてはいかがでしょうか。

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