いばらき県央地域:山側エリアの仕事体験記

いばらき県央地域の「ふるさとワーキングホリデー」

*本記事は、総務省が推進する「ふるさとワーキングホリデー」を活用し、いばらき県央地域での2週間の生活体験に参加した大学生達に地域のキーパーソンについて執筆していただきました。

目次

就労体験記①│大根・さつま芋・栗の加工、販売企業

茨城県で生産が盛んな大根の生産・加工と、笠間市の特産品である栗・さつま芋を使用したお菓子を製造している有限会社ナガタフーズ。
特に、お菓子はどこの土産店に行っても必ず販売されているほど、地元で有名な「すいーとまろん」と「すいーとぽてと」を製造されています。
私はこの企業に就労させていただき、大根の加工と栗・さつま芋を使用したお菓子の梱包を行いました。

まず大根は、「ツマ」と「大根おろしのドレッシング」を製造します。
私たちが行ったのは加工初期段階である大根の皮むきです。ナガタフーズでは規格外とされるサイズの大根も使用しているため、自分の腕ほどある太い大根もあり、滑りやすく皮をむくのにも一苦労。従業員の皆さんの手捌きには到底及ばず、惚れ惚れしてしまいました。
お菓子製造工場では、『すいーとまろん』『すいーとぽてと』という名菓の検品・箱詰めを行いました。

製造から販売までの多くを手作業で行われていることに驚きましたが、それは原料にこだわり、美味しく、安全で健康に良い商品を提供したいという企業の想い。
また、農業を基本としながらも、地産品をより多くの方に美味しく届けたいという想いで様々なオリジナル商品を開発・販売されてる考え方は、とても勉強になりました。
ぜひ美味しい大根の「百笑大根ドレッシング」と栗やさつま芋のお菓子「スイートシリーズ」を召し上がってみてください!

本記事の執筆者

就労体験記②│陶芸をテーマにした複合施設

県央地域の山側に位置する笠間市。日本3大稲荷の1つである笠間稲荷神社があったり、栗の生産が盛んであったりと様々な魅力のある地域ですが、中でも私のおすすめは「笠間焼」。現在も約300人もの陶芸家や窯元によって新たな笠間焼が生み出されており、ギャラリーロードでは沢山の作品を見ることが出来ます。
今回、私は笠間市の笠間芸術の森公園内「笠間工芸の丘~クラフトヒルズ 笠間工芸の丘」に就労させて頂きました。

笠間工芸の丘は、250年の歴史を持つ笠間焼陶芸作品の販売・展示や、イベントの運営、カフェ、陶芸体験工房、若手の作家支援、栗の新商品開発・販売など、幅広い事業に取り組む複合施設です。
施設では、カフェや物販の仕事や、笠間焼を中心とした陶器市「陶炎祭(ひまつり)」に向けて4月29日にリニューアルオープンするレストランの新メニューを考えたりしました。
「陶炎祭(ひまつり)」などに合わせて独自イベントを企画・運営している方は、『自分が頑張ってきたイベントが形になって成功することはやりがいを感じる』と、地域企画について熱い想いを語ってくださりました。

施設の運営はもちろん、就労を通じて経営や地域文化など多岐にわたり教えて頂き、観光するだけではわからない笠間市の良さを肌で感じることができました。 笠間工芸の丘は広いため従業員の皆様の仕事内容も多岐に渡っていますが、お互いに助け合い、どうすればもっと笠間の魅力を伝えられるのかと考える姿が、とても素晴らしく印象的です。 私は笠間焼の魅力を知り、食器を3点も購入して帰りました! 是非皆さんも、笠間工芸の丘に訪れて素敵な時間を過ごしてみてください。

本記事の執筆者

就労体験記③│酪農業

酪農業が基幹産業となっている小美玉市。「おみたまプリン」と「おみたまヨーグルト」は地域名品になっていますが、それにも使用されている生乳を搾乳する仕事に就労しました。就労先は保田牧場です。 牧場では3代目の保田夫婦に加え、日本人・ベトナム人・フランス人など多国籍な従業員の方々が働き、現在は約300頭の牛を飼育しています。

今回、保田牧場では搾乳業務と子牛にミルクをあげる業務の2つを経験させていただきました。 就労初日は、初めての搾乳と牛の大きさに緊張し、上手く搾乳機を付けることができませんでしたが、二日目からは牛にも慣れ、搾乳機を付けるだけではなく牛の乳をブラシで掃除する仕事も行いました。大きな牛に慣れてくると搾乳も楽しく、また子牛にミルクをあげる仕事は、癒されながら仕事をすることができました。

保田さんは夜の牛舎を見ることが好きだと聞き、就労後、牛舎を見させていただくと…
夕食時の牛たちは良く顔を見せてくれ、また空を見ると満天の星空が広がり、最高に癒される時間でした。

また、今回の就労中に1頭の牛が子牛を産みました!滅多に遭遇できない奇跡に立ち会うことができ、短期間の就労であった私たちも大変な喜びを感じたため、日頃から一生懸命育てられてきた保田さんの感動は想像もできません。このように動物の命を近く感じることができ、癒しをもらいながら触れ合えるところは、この仕事ならではの魅力だと思います。

時間をかけて愛情たっぷりにつくられている「おみたまプリン」や「おみたまヨーグルト」、とっても美味しいのでぜひ食べてみてください!

本記事の執筆者

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