*本記事は、総務省が推進する「ふるさとワーキングホリデー」を活用し、いばらき県央地域での2週間の生活体験に参加した大学生達に地域のキーパーソンについて執筆していただきました。
就労体験記①│干し芋製造企業
みなさま、干し芋は好きですか?私は大好きです!
茨城県は、干し芋の生産量が全国1位の県。その多くは、いばらき県央地域の海側エリアにある「ひたちなか市」「東海村」「那珂市」です。
今回、私たちは「ひたちなか市」で干し芋製造や干し芋を使用した菓子や酒類の販売を行っている、株式会社マルヒで就労させていただきました。
1)ふかしたさつまいもを作業場へと運ぶ
2)皮を素早く丁寧に包丁を使って剥く
3)皮を剥いた芋をスライスする
4)スライスした芋を並べて干す
この作業を全員で繰り返した後、夕方に干した芋をひっくり返して、作業場の掃除をしたら終業です。
大きなさつまいもは非常に重く、想像以上に重労働。一方、小さなさつまいもは柔らかく、皮をむくのがとても難しい…。様々な形のさつまいもを、とても早く・きれいに皮をむくのはまさに「職人技」。3日間、同じ仕事に従事しましたが、全くそのスピードには近づけませんでした…(笑)
従業員の方たちにお話を伺うと「地域の特産品を作っていることに誇りをもっている。」「出来が良いとやっぱり嬉しいから、一つ一つの作業にこだわりを持って丁寧に仕事をしている。」と話してくださりました。
長年就労していても、このような思いを持って地域と繋がる仕事ができるのは、素敵なことだと感じました。
私も将来、このように誇りをもってできる仕事に出会えたら良いなと思います。
従業員の皆さんのおすすめの商品は、「チョコ干しいも」。コーヒーによく合うと教えていただきました。
ぜひ、皆様も召し上がってみてください。
本記事の執筆者
就労体験記②│建築資材小売企業
皆さんは「いぃ那珂暮らし」という言葉を耳にしたことはありますか?
これは、水戸市の北側に位置する那珂市のキャッチコピーで、良い具合に田舎で自然と市街地の調和がとれた暮らしやすいまちであることを表しています。その那珂市にある「有限会社楠見材木店」で就労させていただきました。
楠見材木店は、澤畑さんご夫婦が営む地域の材木店です。
建築資材の加工業務に加え、地元木材の良さを最大限に引き出した自社ブランド製品の製造販売をしています。レーザー加工技術を用いたオリジナルグッズや、「ぜつめつきぐしゅんっ。」というキャラクターグッズ、一流スポーツクラブとのコラボグッズの制作・販売も行うほか、この加工技術を生かした子ども向けワークショップまで、幅広く事業展開されています。
材木に付加価値を加えることで林業の安定に繋げたい、少子化が進行する中で減少する新築住宅に対して出来ることはなにか、それらを考え商品開発やSNS運用に注力されている澤畑社長。
今回の就労では、木材加工や加工木材の運搬、建築現場や住宅メーカーの訪問、機械を使用したグッズ制作に携わらせて頂きました。
「ものづくり」にも様々な職業があり、そのどれもが不可欠であること。また一つのものが出来上がるまでに、とても多くの人が関わっていていることを学びました。
家造りにおいても、パーツとなる材料を作る方、それを使って家を作る方、その家を管理する方など、地域の多くの方が関わっており、その繋がりこそが材木店の仕事の魅力だと思います。
笑顔が素敵で明るく朗らかなお二人のもとで、勉強になるお話をたくさん伺うことができました。
澤畑ご夫妻のお人柄も、地域で愛されている楠見材木店の魅力です。
少しでも楠見材木店にご興味を持たれた方は、ぜひ楠見材木店の公式SNSをチェックしてみてください!