いばらき県央地域:山側エリアのキーパーソン紹介①

いばらき県央地域の「ふるさとワーキングホリデー」

*本記事は、総務省が推進する「ふるさとワーキングホリデー」を活用し、いばらき県央地域での2週間の生活体験に参加した大学生達に地域のキーパーソンについて執筆していただきました。

目次

地域キーパーソン①│茨城町 大山さん

「ほどよい田舎」の茨城町に移住後、新規就農されハーブ農園を営む大山健一郎さん。
大山さんは、生まれは茨城県ひたちなか市。前職は東京の有名な結婚式場で、始発・終電で2時間かけ通勤する日々を過ごしていたそうです。そのような日々を送る中、子供の成長過程が全然見られないことや経営をしてみたいという想いから、35歳で仕事を辞めハーブ農家に転職されました。ピザや豚肉と相性の良いセルバチコ、デザートやモヒートに使うミント、フレンチやイタリアンに使うベビーリーフなどを中心に、新たな野菜・ハーブの栽培に日々挑戦されています。

ゼロから農業を始めるのは資金など様々な面でハードルが高いですが、茨城町は新規就農者への支援が他地域と比べて手厚く、大山さんはほぼ資金をかけずに始めることが出来たそうです。大山さんは農家を始める際に3年間の売上目標を設定し、計画的に努力されたことで目指していたマイホーム建築の夢を叶えられました。
知人が全くいない茨城町に移住し農家を始められましたが、他農家さんとの繋がりや飲食店との交流など、どんどん人との輪が広がっていき、現在では飲食店や企業と直接お取引が出来るまでになっています。

「自分一人では何も変わらないから、人との繋がりは大切にした方が良い」と教えてくださった大山さん。 大山さんが移住して感じる茨城町の魅力は、「ほどよい田舎で30分くらいあれば色々な場所に行ける」「学校や公共施設が綺麗で環境が良い」「食べるものが美味しい」など、一緒に移住したお子様たちにも良い影響があったとお話しして下さりました。その他にも、地域との関わりが深いため、近くのいちご農家さんがお子様たちにいちご狩り体験をさせてくれるなど、地域ならではの楽しみ方もあるようです。 大山さんの育てた野菜は、水戸市やひたちなか市の飲食店で多く扱われていますので、ぜひ探してみてください。

地域キーパーソン②│城里町 坂本さん

緑が豊かな城里町で地域おこし協力隊をされていた坂本さん。
坂本さんは、ゼネコン・旅行会社・デザイン会社など様々な職種を経験され、さらにはバックパッカーとして南米やアメリカなど50か国を巡り、非常に豊富な経験をお持ちの方。茨城県の移住のプロジェクトに関わったことがきっかけで地域おこし協力隊に誘われ、城里町に移住しました。

坂本さんが地域おこし協力隊として行われたことは大きく2つ。
一つ目は、「古内茶」のPR活動です。
茨城三大銘茶にも関わらず認知度が低く、生産者の高齢化・後継者問題があり、現在はお茶農家が20軒から8軒まで減少しています。城里町は水戸黄門ゆかりの産地のため、「初音茶プロジェクト」として水戸黄門が飲んだ時代のお茶を復活させるプロジェクトを手伝ったり、現在は地域の方と自ら古内茶を栽培したり、城里町と古内茶を未来に繋げるための活動を行われています。
二つ目は、地域のコミュニティ作りです。
城里町の廃校を活用した「アツマーレ」をクラブハウス・練習場としているJリーグクラブ、「水戸ホーリーホック」と地域住民の対話の場をつくるイベントを企画するなどして、人を繋げ、コミュニティ形成に努められています。

地域おこし協力隊を卒業された現在も、水戸ホーリーホックとの仕事や、移住推進プロジェクト・地域おこし協力隊へのアドバイスなど、様々な形で地域との関わりを続けているとのこと。
地域の人と広く交友関係を持ち、地域のために出来ることを何でもチャレンジする坂本さんの熱意には、とても刺激を受けました。
城里町にある有形文化財「島家住宅」の保護保全にも関わっている坂本さん。一般向けイベントも定期的に開催されていますので、地域活動に興味のある方・城里町が気になった方は、気軽に足を運ばれてみてください。

本記事の執筆者

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