静岡県沼津市の基本情報
静岡県東部にある沼津市(ぬまづし)は、伊豆半島の付け根部分に位置しています。市内からは富士山が見え、駿河湾や狩野川など、海や川が身近にあります。市内には茶畑やみかん畑も広がり、自然に恵まれたエリアといえます。
沼津市は、恵まれた土地柄を活かした多種多様な産業が発展しています。例えば、新鮮で豊富な種類の魚を獲れる漁業、お茶やみかんなどを育て収穫する農業、観光業、先端技術を誇る工業などが挙げられます。
沼津市は、太平洋に面しているため、一年を通じて温暖な気候に恵まれているのが特徴です。
- 人口:188,099人
- 世帯数:93,814世帯
- 面積:187.1㎢
- 市の花:はまゆう
- 市の木:松
(2023年11月1日現在)
参考:Profile|沼津市
沼津市へ移住するメリット
2022年度に行政の支援を活用して沼津市へ移住した人は、前年度に比べて5倍の253人でした。人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の聖地とも知られる沼津市へ移住するメリットをチェックしていきましょう。
首都圏へ近い
移住者の声であったのが、「都心へのアクセスの良さ」です。JR東海道線の沼津駅の隣駅である三島駅は東海道新幹線こだまが停車し、約1時間で東京に出られます。
そのため、沼津から都心への通勤が可能で、今の仕事を変えずに移住することが可能なのです。
海・山・川がある
駿河湾に面した沼津市には海水浴場がいくつもあり、大瀬海水浴場・井田海水浴場・らららサンビーチの3つの海水浴場は、環境省が発表した水質調査結果で最高ランクに選定されたことがあります。
沼津の海は穏やかで透明度が高いため、マリンスポーツが人気。また、市内を流れる狩野川ではカヤックをする人の姿も見られます。
市内各所からは世界遺産の富士山が見え、海越し・山から・市街地からと、富士山のさまざまな表情を見ることもできるのも魅力のひとつ。富士山を眺めながらハイキングやウォーキングも楽しめます。
子育て環境が整っている
沼津市のまちづくりの柱のひとつに、「安心して子どもを産み育てられるまち」というものがあります。
沼津市では、妊娠の期間から出産、子育ての時期まで切れ目のない支援を充実させ、共働き世帯が安心して子育てできる環境を整備しています。
また、変化の激しいこの時代に子どもたちが心を豊かに過ごせるよう、小中一貫教育や中高一貫校などの充実を図る・国際感覚を養う英語授業・ICTを活用した教育活動などを推進しています。学校や地域、家庭が一体となり、子どもたちの成長を支える環境づくりを進めているのです。
沼津市が取り組む子育て支援の一部を紹介します。
- 産前・産後サポート事業や産後ケア事業
- 妊婦・産婦健康診査や乳幼児健康診査の充実
- 待機児童対策
- 放課後児童クラブなど子どもの居場所づくりの推進
- 子育て支援サービスの拡充
- 子育てをする保護者の職場環境の改善
沼津市で子育てする場合の補助金やその他の支援については後ほど紹介します。
地元の食材が豊富
沼津市は沼津港で獲れる新鮮な海産物や、温暖な気候で育つみかん、お茶、ブランド牛など、地産の食べ物が豊富です。富士山から流れる清らかな水で育てられたお米も自慢のひとつ。
沼津市の主な地場産物には以下のようなものがあります。
- アジの開き
- 深海魚(タカアシガニ・アカザエビ・メヒカリなど)
- お茶、お茶スイーツ
- 柑橘類
- 肉加工品(ソーセージ・ハム・ソーセージなど)
沼津市に移住を決めた人の声にも、食べ物の美味しさが決め手となったというものもありました。
沼津市への移住のメリットはほかにも、市内には商業施設が充実しているため、買い物に困らない点も挙げられます。スーパーや飲食店が近い場所に住んでいるなら、生活に不便を感じないでしょう。
沼津移住のデメリット
沼津市への移住については、事前にデメリットも知っておきましょう。
駅周辺以外であれば車が必要
沼津市内にはJRの駅がいくつかあり、通勤通学にはさほど不便は感じないと言えます。ただ、市街地を離れて自然を近くに感じる場所で生活したいとなると、やはり車は必要になるでしょう。
沼津市内のどのエリアに移住したいかによって、車が必要なのか・なくても生活できるかを検討すると良いでしょう。
交通渋滞が発生しやすい場所がある
沼津市内を走る国道一号線は、車の利用量が多く、ラッシュ時間帯は特に渋滞が発生しやすいです。また、道が狭い箇所や片側一車線の道路もあるため、渋滞にはまるとなかなか抜け出せません。
大地震の津波のリスクがある
海が近くにあるゆえに気をつけたいことが、大地震が発生したときに、津波被害を受ける可能性があることです。特に海抜が低い場所に住む際は十分注意したいところです。
沼津市では、2014年に地震・津波ハザードマップを新たに作成し、想定津波浸水深や到達時間を分かりやすく示すほか、避難建物の情報や避難路の位置なども掲載しました。
沼津市への移住を検討しているなら、想定される津波のリスクについても充分情報を仕入れておくことが大切です。
沼津移住の支援制度・補助金
最後に、沼津市に移住する際に受けられる支援や補助金を見ていきましょう。
移住・就業支援金制度
沼津市に移住する直前の10年間のうちで、5年以上東京23区内または東京圏に在住して、さらに東京23区内へ通勤していた人に対して、静岡県のマッチングサイトを利用して就職した場合に支援金が交付される制度です。
予算額があるため、制度の利用を希望する人は早めに沼津市の公式サイトを確認しましょう。
テレワーク移住支援補助金交付制度
沼津市内へ移住希望の45歳未満の人で、市内でテレワークを行うことを条件として住居費用や引越し費用を補助してもらう制度です。
補助の対象になるには、市が指定する要件全てに該当する必要があります。
空き家活用定住支援補助金交付制度
沼津市に移住する際に家を探している人は、空き家活用定住支援補助金交付制度を利用しましょう。空き家のリフォームに関連する費用を補助してもらえます。
補助対象者になるには市からの条件を満たす必要があるため確認をしておきましょう。
幼稚園、保育園、認定こども園等の保育料
子どもがいる家庭で沼津市への移住を検討する場合、3~5歳までの子どもが幼稚園・保育園・認定こども園を利用する場合は保育料が無料になります。
また、住民税非課税世帯の0歳~2歳までの子どもも同様です。
こども医療費助成
沼津市では、県東部の市では初めて0歳〜高校3年生相当の年齢までの子どもの医療費を助成しています。通院・入院をした場合の医療費が無料になります。
海に近く自然豊かな沼津に移住しよう
市内のあらゆる場所から富士山が見え、海も山も近く、自然豊かな特徴を生かしたアクティビティが充実している沼津市は、子育てファミリーが移住するのにもおすすめの地域です。
移住者が急増している沼津市への移住を検討しているなら、ぜひ事前に現地を訪れて、その魅力を感じてみてくださいね。