能登半島の北西に位置し、都内からもわずか1時間くらいで足を運べる輪島市は、歴史、自然の美しさ、そこから生まれた独自の文化が魅力的なことから、国内外から多くの観光客が訪れています。
日本海に囲まれているため、夏になると東京よりも穏やかな気候でとても過ごしやすく、夏時期におすすめです。
そこでここでは、夏に訪れていただきたいスポットをご紹介いたします!
夏に訪れたい輪島のおすすめスポット
日本海を背にして広がる世界農業遺産「白米千枚田」
輪島市で最も素晴らしく有名な風景のひとつが、「白米千枚田」です。
日本初の世界農業遺産「能登の里山里海」の代表的な景勝地である「白米千枚田」は、1004枚もの棚田が広がる絶景のロケーションです 。農業機械が入れない地形のため現在でも手作業で耕作し、美しい田園風景を保っています。
四季によって色んな表情を見ることができ、寒い時期は雪景色になったり、10月から翌年の3月にかけては夜間にライトアップし、ただでさえ美しい田園風景が別世界のようになります。
一方、春から夏も負けていません!暖かくなる季節は、なだらかな緑の田んぼと日本海、空のコントラストが絶景を生み出し、自然のパワーを感じることができます。
新鮮な食材と伝統工芸の宝庫「日本三大朝市」
輪島朝市は伝統を受け継ぎ1,000年以上続いている朝市です。輪島朝市(定休日の毎月第2・第4水曜日と1月1日から3日を除く、午前8時から午後12時まで開催)では、新鮮な魚介類や地元産の農産物、輪島の伝統工芸品である漆器など、色鮮やかな露店が街の真ん中に並んでいます。また「輪島塗」は日本最大の漆器であり、丈夫で細部まで作り込まれており、輪島を代表する工芸品の1つです。
伝統に触れる「輪島キリコ会館」
輪島が誇る芸術的な職人技をさらに体験できるのが、輪島キリコ会館です。
また、能登人たちの魂を弾ませるキリコ祭りの雰囲気が体感でき、伝統的祭りの中心的な役割を果たすキリコ燈籠を見ることができます。
輪島が最も盛り上がる「輪島大祭」
輪島大祭は毎年8月22日から25日にかけて、輪島市中心部の4地区で開催される祭りの総称です。神々が心地よく祭りを楽しむために夕方から夜にかけて行われ、漆塗りのキリコ灯籠が重要な役割を果たします。
初めに開催される奥津比咩神社の祭礼では、顔に紅を塗り、カラフルな腰巻をつけ女装した若者たちが、神輿を担ぎ海に入ると、浜辺にいた子供たちが神輿に結んだ手綱を引っぱり、神輿が行きつ戻りつします。このやりとりはとても重要で、長く続くとその年の漁獲量が上がるといわれています。
一番規模の大きい重蔵神社の祭礼では、お供の「奴提灯」も見逃せません。輪島港マリンタウンにそびえ立つ高さ10メートルの大松明に、「くじきり縄」と呼ぶ縄を取りつけ、その縄を囲むように3本の御幣をさします。燃え盛る松明の周りを神輿が3周し、松明が倒されると、御幣をめぐり激しい奪い合いが繰り広げられます。
住吉神社の祭礼では、神のしもべである天狗と般若のお面をかぶった打ち手が太鼓を激しく打ち鳴らす「御神事太鼓」が、提灯で飾られた神輿を通称輪島川の三角州までお供し、燈籠をつけた「笹キリコ」が松明神事を行います。
輪島大祭の最終日には、大漁と海上安全を願う鯛の形をした神輿で輪島前神社大祭が行われます。豊漁だけでなく、海上で働く人々の安全を祈願するためのもので、港には大漁旗を掲げた漁船がずらりと並べられ、祭りを盛り上げます。
4つの祭りからなる輪島大祭は、他に類を見ない能登を代表するお祭りです。
輪島が最も熱くなる活気溢れる祭りを、体感しに訪れてみてはいかがでしょうか!