*本記事は、総務省が推進する「ふるさとワーキングホリデー」を活用し、愛知県蒲郡市での2週間の生活体験に参加した大学生たちのレポートを掲載しています。
今回は、地域のキーパーソンについて執筆していただきました。






地域キーパーソン➀ 堀口和将さん
蒲郡市に移住後、さまざまなイベントを企画運営している堀口さん。
堀口さんの出身は埼玉県春日部市。蒲郡市に来る以前は、多くの仕事を経ながら各都道府県を訪問し、日本一周をしていたそうです。そのような日々を送る中、最後に訪れた愛知県蒲郡市の豊かな自然や、地域の方々の温かさに魅了され移住を決意されました。移住後はキッチンカーにて飲食店営業を行いつつ、G-walkersというイベントグループを創設されています。また、蒲郡駅周辺の公共施設建設予定地を活用し、「屋台村」というお祭りを実施しており、地域の方々が楽しめるイベントも企画運営しています。
「屋台村」とはお客さんの声を聞いて出来上がったイベントで、「町を明るく、市民がたくさん市内を歩くようになってほしい」という想いがあります。
知人がいない状態でイベントの企画を行いましたが、その裏には蒲郡市内の色んな方の協力があったそうです。優しい市役所の方々、心暖かく協力的な住民の方々のおかげで、輪が広がり多くの方々と交流してイベントの運営に繋がりました。
堀口さんは蒲郡のことを「何もない場所だからこそ何かつくりたくなる街だ」とお話されていました。そのため、新しく何かやりたい人に最適な場所なので、ぜひいろんな方に来てほしいそうです。また、どこかに向かう通り道になってしまう‘蒲郡’という街を、何かしに来る目的地となるような場所にしたいとお話されている姿がとても印象的でした。




地域キーパーソン➁ 山村まい子さん
蒲郡市に移住後、波アートを制作するとともにワークショップを通じて海の魅力を伝えている山村まい子さん。山村さんの出身は東京都小金井市。大学を卒業後、都内で就職。数年後、結婚を機に仕事を辞めさまざまな土地での生活を経て、蒲郡市の海の美しさに魅了され移住を決意しました。移住後は波アートのワークショップに加え、「海と日本プロジェクト」の一環として、地域の子供たちにも海の魅力や環境保護への取り組みを伝える「オーシャンキッズ」というアートを通じた海の授業を実施しています。
山村さんが、地域の子供に海の魅力を伝えようと思ったきっかけは、蒲郡に住んでいる子供たちが海に関心が無く、また蒲郡という地域にも関心がないことをもったいないと感じたからだそうです。「海の魅力を次の世代に伝えていきたい」とお話されていました。
山村さんが行っている波アートは子供が取り組みやすいだけでなく、環境保護活動にもつながっています。波アートの授業と同時に、ごみ問題の授業も行っているそうで、海に持ち込んでも水分解できる環境に良い素材を用いています。この小さな行動から子供たちのごみへの意識改革につなげているそうです。




いかがでしたか?海と山に囲まれた蒲郡は、自然や人とのつながりを感じられる街です。実際に取材をさせていただいた時も、厳かな雰囲気の中行われるかと思いきや、お二人が優しく、気さくに話してくださったおかげでとても楽しい時間になりました。屋台村や蒲郡まつり、環境保護の取り組みの一環として開催される市内の小中学生に向けた「オーシャンキッズ」という海に関する授業、アート授業など、蒲郡を盛り上げたい、ここでしかできない経験をさせてあげたいというお二人の思いがつまったイベントは世代を超えて楽しまれています。
今年9月27日(土)には、竹島で「蒲郡阿波踊り」が初めて開催され、今後さらに蒲郡が盛り上がることに期待が高まっています。このような蒲郡のイベントではお二人に直接出会うチャンスもあり、活動の裏側や地域活性化の想いを聞けるのもイベントの魅力の一つです。
担当:奥田紗優環、鈴木優希、横山眞斗