長野県の東部に位置する上田市は、テレビの大河ドラマ『真田丸』の舞台として全国的に知られる街です。長野県では、長野市や松本市に次いで人口が多く、東京へのアクセスも良好であるため、移住者に人気があります。今回は、長野県上田市への移住を検討している方へ、移住に関する支援制度など役立つ情報をご紹介します。
上田市の基本情報
長野県の東部に位置する上田市は、2006年に上田市、真田町、丸子町、武石村が合併して誕生した街です。
上田市は、晴天率晴天質率が高く年間の平均降水量が少ない地域として知られています。その特徴を活かした、野菜や果樹、水稲などの生産が盛んです。
また、上田市には多くの歴史的文化遺産や雄大な自然、温泉などの豊富な観光資源があり、多くの人が訪れています。
人口:152,174人(2024年3月1日現在)
世帯数:69,568世帯(2024年3月1日現在)
面積:552.04平方キロメートル
市花:さくら
参考元:人口・世帯数|上田市ホームページ
参考元:上田市の位置、面積|上田市ホームページ
参考元:上田市の市花|上田市ホームページ
上田市へ移住する6つのメリット
上田市へ移住するとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、上田市の魅力を6つご紹介します。
都内や県内の移動アクセスが良い
上田市は、関東エリアから北陸新幹線を利用して約90分でアクセスできる便利な場所です。さらに、関西や東海地方からもアクセスしやすく、観光や出張などにも最適です。
市内には、上田駅中心に走る路線バスがあり、菅平高原や別所温泉などへのアクセスもスムーズです。
平日は都心で暮らし、週末は上田市で過ごす二拠点移住にぴったりな街ではないでしょうか。
子育てがしやすい
上田市では、結婚から子育てをサポートするため「うえだ家族」という応援サイトを運営し、出会いや結婚、妊娠、出産、子育てについてさまざまな情報を発信しています。
就園前の子どもや保護者、これから親になる方のための「子育て支援センター・子育てひろば」は、無料で利用できる施設です。子育てに関する情報交換や、子育てサークルの支援、絵本の貸し出しなどを行っています。
さらに、子育て支援コーディネーターが子育てに関する相談に乗ってくれるので、移住したばかりの方も安心です。
歴史を感じさせる落ち着いた街並み
歴史的な家並みなど、日本の原風景が多く残っているのも上田市の魅力のひとつです。市内には寺社などの文化遺産や、戦国武将、真田三大発祥の地として、真田家ゆかりのスポットが点在しています。
上田盆地のほぼ中央に位置する上田城を核とした上田城跡公園は、見事なケヤキ並木や約千本もの桜が有名で、美しい四季の移り変わりが楽しめる公園です。
良質な温泉が多い
上田市には、長野県で最も古いとされる温泉エリアにある別所温泉や、15ヶ所以上の日帰り入浴が楽しめる鹿教湯温泉、真田氏の時代から存在する真田温泉など、多くの温泉があります。
歴史上の人物が好んで入ったとされる温泉や、平安時代の有名な和歌集に登場する温泉など、魅力的な温泉がたくさんあるので、移住後はさまざまな温泉が楽しめそうです。
全国トップレベルの晴天率
上田市の年間降水量は約900mmと、全国有数の少雨地域です。一年を通して晴天率が高い衣装条件は、果物や野菜の栽培に大いに貢献しています。
雨が少ない地域なので、外で楽しむイベントやスポーツが楽しめるメリットがあります。アウトドアやウォーキングなど、アクティブに過ごすことができそうです。
大型ショッピングセンターなどがあり便利
自然や歴史などが充実している上田市は、歴史的な風情を持つ一方で駅周辺には大きなショッピングモールが揃っています。
映画館や家具店、電気店など、生活に必要なものは一通りそろえることができる利便性も上田市の魅力です。
上田市へ移住する3つのデメリット
上田市に住むメリットがある一方で、デメリットもあります。移住してから後悔しないようにデメリットについても知っておきましょう。
駅から離れた地域では車が必須
上田市駅周辺では、バスやタクシー、鉄道などを利用すれば便利に移動できます。ただし、駅から離れた地域では公共交通機関の利用が不便になります。
もし駅周辺以外の地域に住むのであれば、車を持っていると便利です。移住先を選ぶ際に、車の免許を持っていないか、運転が苦手な方には、上田駅周辺に住むことをおすすめします。
電車の本数が少ない
市内には、しなの鉄道や上田電鉄別所線が走っていますが、1時間に2本~3本、時間によっては1時間に1本しかない場合もあります。
交通の便が良い所に住んでいた方は、移住後に不便さを感じるかもしれません。
冬季の光熱費が高くなる可能性がある
上田市の最低気温は、摂氏マイナス10度前後です。この市は昼夜の寒暖差が大きい特徴がありますが、ほとんどの場所では降雪しても10cmを超すことはありません。
市内の盆地エリアの年間平均気温は、11.8度です。冬には暖房が必要なため、温暖な地域から移住してきた人にとっては暖房費がかかると感じるかもしれません。
移住を成功に導く上田市の移住支援制度
上田市への移住を成功させるために、移住費を抑えることを検討してみましょう。上田市には、移住・定住者を迎えて地域の活性化を図るため、移住者が利用できるさまざまな支援制度やサポートがあります。
移住・定住促進
上田市では、移住に関する相談会を定期的に行っています。相談会は、東京都や大阪府でも開催しているので、都心部に住んでいる方でも気軽に参加できそうです。
また、上田市への移住希望者を後押しするため、移住ポータルサイト「うえだ移住テラス」を運営。市内の役立つ生活情報や、地域活動に精通したガイドが上田市の魅力を発信しています。
信州うえだ空き家バンク
市内の空き家を有効活用し、市民や都市部からの移住者の定住を促進して地域の活性化を目的としたのが「信州うえだ空き家バンク」です。
サイトでは、上田市の5つの地区別に希望の条件に絞って検索しやすくなっています。
地域おこし協力隊
地域おこし協力隊とは、地方の高齢化や人口減少が著しいなかで、都市部からの人材を受け入れて一定期間その地で暮らしながらさまざま活動を行う仕事です。
上田市では、2015年から地域おこし協力隊を導入しており、現在11名の隊員が地域の活性化に貢献しています。(2024年2月1日現在)
そして、隊員を中心にその活動内容をSNSで発信するなどして、上田市の魅力を全国にアピールしています。
この地域おこし協力隊は、収入を得ながらその土地に触れることができるため、移住希望者にとっても魅力的な取り組みです。
出会い支援
上田市では、結婚適齢期世代の方の未婚化解消のため、「上田市結婚支援ネットワーク実行委員会」を構成し、さまざまな面から結婚を支援する取り組みを行っています。
地域の少子化対策として、市内の未婚者の方が結婚に前向きになれるような環境づくりをすすめる「上田市結婚支援事業」を立ち上げました。
39歳以下の未婚者を対象に、婚活セミナーや交流会を開催するなどして地域を盛り上げています。(※現在は募集していません)
就職・雇用支援
上田市は、就職に関する支援も充実しており、上田市就労サポートセンターでは、無料相談室を設けて就職や労働に関する相談を専門知識を持ったコーディネーターが対応してくれます。
さらに、ハローワークのオンラインシステムで地域の求人情報が閲覧でき、職業紹介もしてくれます。上田市への移住を希望する方の相談も受け付けているのでぜひ活用してみてください。
子育て支援
上田市は、少子高齢化や人口減少による問題を解消するため、さらに今後、将来にわたり持続可能な都市として発展していくために「人口減少・少子化対策プロジェクト」に取り組み始めています。
子育てに関する支援のひとつとして、核家族でサポートしてくれる人がそばにいない方や産後の肥立ちが思わしくない方などが家事支援を受けられる子育て支援施設ゆりかごの設置です。こちらの施設は、出産直後のお母さんと子どもが一緒に泊まることができます。
また、上田市では「上田市 子ども・子育て支援事業計画」に基づいて2015年7月から、子育て支援コーディネーターを配置。子育てに関する悩みや困っていることなどを聞いて、受けられる支援や利用できる施設などを案内するなど、安心して子育てできるよう一緒に考えてくれます。
上田市は、このように多方面から子育てする人たちを支え、子育て世代から選ばれる街を目指しています。
上田市への移住は上手に支援制度を活用しよう
上田市は、自然と都市が共存する住みやすい街です。歴史好きな人を楽しませる古い神社や温泉、買い物に便利なショッピングモールなどが揃っている魅力的な上田市。
移住を検討しているなら、市で行っている移住相談会や地域交流アドバイザーの支援を受けながら不安を解消していくのがおすすめです。
今回ご紹介したさまざまな支援制度を上手に活用して、上田市への移住を成功させてください。