和歌山県・かつらぎ町 人とのつながりはわたしの心と未来を満たしてくれる(後編)

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■■■これよりWeb限定記事■■■

目次

昔から神々がいる場所

 着物を着ることが好きなりこさん。今日は丹生都比売神社に参拝するというので、後をついていくことに。

日本最古のバラがあしらわれた舞楽装束があることがきっかけで、楼門横の手水にバラが浮かべられている丹生都比売神社だが、今日は春を謳歌する桜に主役を譲った花の境内をゆっくりと進む。天野の里はこの神社を中心に広がっている。里の人達は感謝の気持ちを伝えによく訪れているそうで、心の拠りどころとして、この地で天野の人々を連綿と見守っている。

りこさんも感謝の気持ちを伝えに来たそうだ。本殿を前に拝礼し、祈りを捧げる。時が止まったような空間があった。

「お連れしたいところがあるんです」
古民家の敷地にある小道に案内され、小さな小川に架かる橋を渡り、木々がうっそうと茂る森の中へ。突然、開けた空間の最奥にはひっそりとお社がポツンとたたずんでいる。

「ここは丹生都比売神社の神様が初めて天野に降り立った所です。毎月1日と16日にお神酒と榊を奉納しています」。
静かな天野の里の中において、ここはさらに静寂に包まれ、時折吹く風が木々を揺らしている。季節によっては早朝に木々の合間から暖かい光が入り、お社の後ろからまるで後光が差すような空間になるのだそう。

「最近、知ったのですが、お社の横にある石碑に私の苗字が書いてあるんです。代々この場所を天野の里の人々とともに守ってきたのかと思うと、私も守り続けなくてはと」
建立された石碑には確かに「客殿」の名が刻まれていた。

ようこそ、天野を感じるお宿へ

お宿は丹生都比売神社から歩いて2分ほどの場所にある。大きな白壁造りの蔵が目印だ。門構えも立派で、ここに宿泊するお客さんは、これから泊まるこの宿への期待が抑えられないだろう。

「それでは、中にご案内しますね。お宿の名前であるこの南峰は私の曽祖父の名前から頂きました。曽祖父は和歌山県橋本市の隅田八幡神社に雲竜図を奉納したのをはじめとして、日本画家として活躍されていたと聞いています。お宿の中にも作品がありますよ」。

玄関を開けると、彩り豊かなバラが出迎えてくれる。丹生都比売神社の楼門前にある手水と同じである。若い女性だからこそのおもてなしの感性が垣間見えた。しばし、玄関でバラを愛でた後、お部屋の中へ。

新調された畳のほのかな香りを感じる和室が二部屋続き、その奥には立派な床の間。一際目立つ掛け軸が南峰さんの描いた龍だ。

今にも動き出して、掛け軸から飛び出してきそうな躍動感。鋭い目と爪でこちらを見つめる。きっとこのお宿を守っていくれているのだろう。

和室の隣にある寝室を通り抜けて、お庭へ向かう。デッキに出ると、晴れた日には陽光と緑が映え、ひなたぼっこするには気持ちのいい空間が広がる。そして、あの森の中にはお社がたたずむ。ここは都会では決して味わえない贅沢な空間だ。

お宿には二階もあるとのことで、案内頂いた。地元の竹で作られた手作りの手すりの階段を上がると、大きな梁が特徴的な寝室が現れる。白を基調とした壁に、窓からはあのお庭と森が見える。

「部屋には朝日が入ってきます。小鳥のさえずりを聞きながら、起床できるお部屋です。1階にも寝室はありますが、自然を感じられるこのお部屋を好まれる方もいますよ」

2階にはもう一つの部屋がある。隠れ部屋のようなノスタルジックな空間で、暖かいランプがより一層、この空間を演出している。小説家が一週間ここで作品を練りあげたとしたら、良い作品が出来るのではないかと思わせる雰囲気を醸し出している。

ここにも南峰さんの作品が飾られ、部屋に彩りを与えている。一階には龍の掛け軸の他に二階とは別の丹生都比売神社の画が飾られているが、南峰庵という名がこのお宿に最もふさわしいことがよくわかる。曽祖父がりこさんを暖かく見守っているように感じた。

楽しみの一つである夕食は天野の里で丹精込めて作られた自慢のお米から始まり、旬の素材が最も美味しい形として目の前に並べられる。遠くから訪れたお客さんには味覚だけでなく、この天野を五感で感じられる食事にして欲しいとの気持ちが伝わってきた。

取材・文・写真/Ikeda Taishi


~お宿南峰庵のご予約~
電話:080-1514-4351(13時~18時)
メール:oyadonanpouan@icloud.com
インスタグラム:お宿 南峰庵(oyadonanpouan)

※この記事は雑誌「複住スタイルVol.3」に掲載されたものを再編集したものです。記載されている内容は取材当時のもので現在とは異なる場合があります。

『複住スタイルVol.3』掲載の前半記事はこちら → 和歌山県・かつらぎ町 人とのつながりはわたしの心と未来を満たしてくれる(前編)

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