本記事は、総務省が推進する「ふるさとワーキングホリデー」を活用し、福島県南会津地域にて10日間の生活体験を経験した参加者が記事を執筆しています。
今回は、南会津町での就労体験についてレポ―トしていただきました。
南会津町「奈良屋」
作成者:古谷和美
みなさんは、お蕎麦や麦麺類は好きですか? 実は、私は、大!大!大!の麦麺類好きで、毎日麺類でも良いほどなのですが、そんな私が、会津地方やそば好きには有名な老舗製麺所の「奈良屋」さんで働けることになり、有り難くて、うれしくなりました。
南会津町は、福島県と栃木県の県境にあり、標高は500メートル、四方を山々に囲まれた豪雪地帯で、冬の間に降り積もった雪が、春にゆっくりと溶けて、奥会津の川へと流れ着きます。奈良屋の麺にはこの雪解け水が使われています。まさに南会津の大自然からの恵み!


就労体験の内容
就労前日に、社長さんが、会社説明の時間をとって下さり、奈良屋の仕事内容などを話して下さいました。 乾麺のそばだけでも、そば粉が8割、6割、4割、会津産のそばの実とそれ以外など、8種類もあるそうです。 2月は閑散期で、忙しいシーズンはお盆前後から秋の歳暮頃だそうで、休日返上の忙しさだそうです。


初日は、工場長が、製麺所内を案内して下さいました。
今は、そうめんが製造されていて、ミキサー(練り機)で小麦を練り、熟成して、加工していく工程に、圧力を加えるなど、数種の機械を経て、乾燥室にてゆっくりと乾燥させることで、真っ直ぐでコシのあるそうめんができるそうです。
工場長から繰り返し言われていたことは、機械をあつかう時の注意点でした。 過去の実例を話され、「トラブルや手直しをする時は必ず止めて電源を切る」ことを言われていました。 蕎麦やそうめん以外にも、うどん、ラーメン、ひやむぎなども作られています。


主な業務内容
2月は奈良屋さんの一年の中でも、生産量が少なくなる閑散時期にあたり、私が働いた時期は、そばの製造は見かけませんでしたが、そうめんが主に製造されていました。
私の主な作業は、そうめんの袋詰めされたものなどを入れる:
- 箱作り(そうめん、うどん等)
- ラーメンの自動シーラーへの生ラーメン投入(写真)
- そば茶、ダッタンそば茶の計量と袋入
- 粉類(そば粉、こめ粉、打ち粉)などの計量と袋入
作業方法や作業の合間も、やさしく教えたり話しかけて下さって、作業時間が楽しいものになりました。 このワーホリが、南会津の方々とふれあえる、すばらしい出会いの機会となりました。ありがとうございました。
もちろんそばも、ラーメンも買って帰って、ワーホリメンバー全員でいただきました。 さすが奈良屋さん、まるでお店で手打ちを食べているようなおいしさに、感動し、うなり、おいしくいただきました。
南会津町「星の郷ホテル」
作成者:田口道將


星の郷ホテルは、会津高原の標高500〜800メートルほどの山間に静かに佇んでおり、周囲には強い人工の光がほとんどなく、夜になると空は深く暗くなり、無数の星が浮かび上がる場所に位置しています。星を見るという体験そのものを、滞在の時間に組み込んでいる点が特徴で、晴れた夜には天体望遠鏡を使った星空観察はもちろん、貸切風呂も用意されているため、満天の星空を独り占めすることができることが魅力のリゾートホテルです。
また、客室を含め館内は木の温もりを感じる落ち着いたつくりで、デザインにこだわっていることに加え、使用されている木の全てが南会津町産のものです。さらに食事には、南会津の旬の食材が使われており、夕食は季節感のあるコース料理で、土地の味を丁寧に引き出した内容になっています。
このように南会津町の地域を大事にし、深く結びついているこのホテルの魅力をさらに多くの人に知ってもらうため、今回は、南会津地域にある様々な魅力を紹介するツール作成の業務を体験しました。
今回は、南会津地域にある魅力をネットの力を借りつつ、資料館へ行ったり、地域の方に話を聞いたりしながら情報を収集していきました。また、南会津は地域ならではの食材や食べ物がたくさんあるので、実際に食べたりもして、どれが一番オススメなのかを考えたりもしました。
情報を収集する中で、南会津地域は山間の自然だらけで不便な地域ではありますが、本当に魅力的なものが多く、ポテンシャルがかなり高いと感じました。今回は、冬だっため、山と触れ合うことが難しかったですが、夏や秋になったら、再度来たいと思える場所でした!


周辺おすすめスポット
- 南郷スキー場:ホテルの目の前にあるスキー場で、秘境南郷と呼ばれている。雪質は最高のパウダースノーであのオリンピックでも有名な選手のホームコースにもなっています。
- 秋華(しゅうか):ホテルから徒歩6分ほどの中華料理店。中国出身のオーナーが作る料理は全て絶品で、常に地元の人たちで賑わっています。ゴロンゴロンの唐揚げが一番人気で、揚げ具合も選ぶことができ、こだわりとお客様への配慮が両立した逸品はぜひ食べてほしいです。吹雪の中、看板やお店が見えにくい状況でなんとか辿り着いた時は、まさに砂漠で見つけたオアシスのよう。
- 日本酒「ロ万シリーズ」( 花泉酒造株式会社):南会津町にある4つの蔵の1つであり、ホテルから徒歩6分ほどの場所に醸造所がある。この醸造所でお酒を買うことはできないが、ホテル周辺の商店で販売されており、その中でも「ロ万シリーズ」は特約店限定での流通となっています。季節ごとに販売が開始されるため、お酒の味はもちろん、風景も合わせて、時期によって楽しみ方が多彩なことが魅力的です。


木造りの風呂に満ちる湯の温もりと、窓一面の冬景色と満天の星空、そして手元の一杯。その四つが揃った「星の郷ホテル」の夜を、『最高』と呼ばずして何と呼べばいいのでしょうか。
南会津町「会津酒造」
作成者:高島新平
私は栃木県の農家に就農予定で、お米を扱うことや日本人の食文化に興味があったため、会津酒造さんでの就労を希望しました。
就労でまず強く感じたのは、徹底した衛生管理でした。作業にあたっては麹菌への影響を考慮し、2日前から納豆を食べないなど発酵食品を控える食事制限があります。出社したら必ず手洗いを行い、ペーパータオルで水気を拭き取ってから使い捨て手袋を着用します。手袋は汚れたり、別の作業に移ったりするたびに交換が必要で、日本酒が非常に繊細な発酵食品であることを実感しました。
印象的だったのが、麹造りを行う室(むろ)での作業です。30℃を超える室温の清潔に保たれた空間に入り、炊いて冷ました米に麹菌を振りかけます。蔵によってはこの作業は神聖な作業として杜氏しか許されていないところもあり、貴重な体験をすることができました。他にも、麹米を作るために必要な様々な作業をさせていただきました。作業が終わると毎回汗ばんで、一回だけ長袖ジャージを着て作業してみたのですが、汗だくになって後悔しました。
醪(もろみ)を混ぜる作業は、最も酒蔵らしさを感じた工程です。力任せではなく、長年の経験で身についた動きで均一に混ぜていく様子は、短期間では真似できない熟練の技だと感じました。地元の方々は氷点下の環境でも慣れた様子で動いており、寒さへの強さに感心しました。
会津酒造のお酒は超軟水のため飲み口が良く、スッと沁みる味わいで本当に美味しいです。実際に働いてみたことで、より美味しく日本酒が飲めそうです!


室にて、社長が麹菌を振りまいている様子。麹菌は緑色で丁度良い量を振りまくのが難しかったです。会津酒蔵では単一の麹菌を取り扱い、温度や置き方などで銘柄ごとの特徴を作っています。


醪を混ぜる作業。手前の専務は手際良くこなしていて熟練の技を感じました。そんな専務も初めは片腕がパンパンになって大変だったそうです。


日本酒は熟成させた醪を圧縮機で濾して完成します。この作業ではその圧縮機で用いる幾重もの布を一枚一枚洗っています。


会津酒蔵さんの飲み会にも参加させていただき、もちろんお酒は会津酒蔵さんの各種お酒!右のラベルレス4本はいずれもなんと大吟醸です!
人が良き、盛り上がりも良き、酒は美味い、最高の時間を過ごさせて頂きました。












