山に暮らすって本当に幸せ?リアルなメリット・デメリット【10選】

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地方移住を考えた際に、山の中でのんびり暮らしてみたいと思う方もいるのではないでしょうか?しかし、「家はどうすればいいの?」「災害のリスクはどれくらいある?」など、不安な点も多いはず。

そこでこの記事では、山に暮らすリアルなメリット&デメリットから、成功のポイント、実際に山で暮らしている方の声までをご紹介します。

目次

山に暮らすとは?リアルな現実と理想

山に暮らすとは、そのまま山の中で生活を送ることを指します。

ひとえに山と言っても、そのイメージはさまざま。避暑地にもなっている山の中の別荘地や、小学生でも登れる軽登山で人気の山、林業や農業に適した山の私有地など、自分にとって魅力的な山はどんな場所なのかを想像してみましょう。

山のマイナスイオンを浴びながら、別荘地で優雅な一人暮らしがしたい!という方が、軽登山で人通りの多い観光地に家を建ててしまっては、理想とのギャップが生まれてしまいます。

失敗しがちな人は、理想に対するリサーチが甘い可能性も少なくありません。必ず自分の中の理想を具体化し、現実に則して検討するのが重要です。

山に暮らすメリット5選|自然と共に生きる幸せ

ここでは、山に暮らすメリットを5つ紹介します。

豊かな自然環境と綺麗な空気

山の中は都会と比べるまでもなく、豊かな自然が広がっています。深い木々に囲まれて森林浴をしたり、冷たい沢の水で涼んだり、春の芽吹きを感じられたり。自然とともにリラックスしながら生きることができるでしょう。

さらに、高所であれば澄んだ空気の中で生活ができ、都会の息苦しさからも解放されるかもしれません。人工光の少ない山の中では、夜空に輝く星の光も良く見えるはずです。

自給自足や自分らしい暮らしの実現

自給自足がしてみたい!という方には、山に暮らすのがおすすめです。農地を開墾することで、野菜やお米を育てることができます。山の中に入っていけば、山菜取りができるかもしれません。辺りにたくさんの木が生えているので、ちょっとしたDIYに役立つ材料も揃えやすいでしょう。

もちろん、そこまで気合を入れずとも、自分らしい暮らしを送ることもできます。誰かと競争をすることなく、周囲の人間関係が程よく希薄。だからこそ、自分のペースで暮らしていけるのが山での暮らしの魅力です。

静寂・プライバシー確保の安心感

山で暮らす場合には、周囲には基本的に誰もいないと思ったほうが良いでしょう。隣の家までは、何十分も歩かなければ辿り着かないほど遠いことも多いようです。

だからこそ、非常に静かな空間で、誰の目も気にせず暮らせる安心感があります。

都会では、電車や車、人の声や映像広告など、人工的な音の圧迫を感じることがあるかもしれません。しかし、山での暮らしは、静寂に潜む鳥の声や木々のざわめきといった、自然の音を楽しむことができます。

人間関係のストレスからの解放

社会では、仕事上の人間関係から、近隣住民とのトラブルまで、人間に関わるストレスがつきもの。

ですが、リモートワークを活用した山暮らしであれば、誰とも関わることなく、自分一人の時間を目一杯味わうことができます。喧騒から離れ、何かに追われることもなく、満員電車にも乗らなくていい!そんな心穏やかな日々を体感できるでしょう。

先述の通り、近隣にも家は少ないので、騒音トラブルや噂話なども少ないはずです。誰にも気兼ねせず、自分だけの時間を楽しみましょう。

コストや収入面での意外な利点

こちらも先述のように、農作物の生育をベースとした自給自足の生活をすることで、食費を抑えることができます。山水を汲んで飲料にしたり、太陽光発電で電気代を節約したりなど、意外にも出費を減らすポイントはたくさん。

さらに、山の中には娯楽施設もないため、無駄遣いが減り、自然と雑費が消えていく方が多いそう。

山ならではの産業を始めれば、それがそのまま収入源になることもあります。林業やキノコ農家、タケノコ農家など、新しい仕事を始めてみたい方にもおすすめです。

山に暮らすデメリット5選|現実的な課題とリスク

山に暮らすには、もちろんデメリットも存在。ここでは5つの課題を紹介していきます。

生活インフラの不便さ

コンビニや学校、病院や図書館、スーパーなど、生活に欠かせない施設は山の中にはありません。そのため、何かあれば山を下りて足を運ぶ必要があります。したがって、車の所有がほぼ必須に。いつでも運転できるよう、ガソリン量をチェックしながら生活を送ることになります。

Wi-Fi回線が通っていなかったり、最悪圏外の場合もあったりするので、リモートワークで仕事がしたい方は要注意。事前に環境をしっかりチェックしておくようにしましょう。

天候・災害など自然環境の厳しさ

山で怖いのは、人間よりも自然です。大雨が降れば土砂崩れの危険があり、雷が落ちれば山火事が起こる可能性もあります。強風による倒木や傾斜地の地すべりなど、生活不全に陥る危険もたくさん。

土地の特性を調査・理解したうえで住むことを心がけてください。

一人暮らしの孤独や『うつ』リスク

山での暮らしを選ぶ方は、一人暮らしも多く、近隣住民もいないことで孤立化しやすい傾向にあります。そのため、寂しさに耐えられず『うつ』になってしまうことも少なくありません。

自分の性格をよく見極め、必要であれば家族の理解を得たうえで、一家揃って移り住む選択をするのも大切です。

山暮らしには技術・知識・体力が必要

山で暮らす際には、山の特性を理解した専門知識と、災害や獣害に対する仕組み作りや対策を打てる技術、そしてそれらを実行できる体力が必要です。

リスクの多い山だからこそ、自然に向き合い、学ぶ姿勢が重要となります。

野生の動物や虫の存在

山で危険なのは自然災害だけではありません。鹿や猪、熊などの野生動物による被害も全くないとは言い切れないでしょう。直接人間を襲うことはなかったとしても、自宅の損壊や農作物への被害がでるかもしれません。

また、山には虫も多いので注意が必要です。蚊やブヨなど、刺されると厄介な虫もいるため、虫よけ対策などは入念にしたほうが安全です。

検討をしている場所にどんな生物が潜んでいるのか、よく調べて対策を検討していくようにしましょう。

山に暮らす前に知っておきたい成功のポイント

山での暮らしにはメリットもデメリットもさまざま。そこで、まず初めに知っておきたい、山暮らし成功に向けたポイントを紹介します。

物件・土地・山林の選び方

山に暮らす際には、以下の点をよく確認してみてください。

  • 気象状況
  • 平均気温
  • 地盤
  • 周辺環境

気象状況で最も注意してほしいのは雪です。冬場の積雪がどの程度あるのかによって、雪下ろしの労力や寒さへの対策が変わってきます。加えて、平均気温が低いことの多い山では、あまりの寒さで冬の生活ができないと断念する方も少なくありません。自分が現在住んでいる場所と、気象状況や気温が大きく乖離しないような土地を選ぶのが大切です。

さらに気を付けたいのは地盤。地盤が緩いと地すべりや土砂崩れが起きやすく、台風が訪れるルートに入りやすい場合は、より危険度が増します。地盤の影響により、家を建てても次第に傾いてしまうこともあるようなので、事前に強度チェックを依頼してみてください。

もしくは、過去の地図を検索し、昔は川や海に覆われていなかったか、なんらかの自然災害が起こった経験を持つ地域かを調べてみるのもおすすめです。

また、空き家バンクなどを利用して、古民家に住んでみたいと思っている方もいるのではないでしょうか?古民家の場合は、機能性に問題がある場合が多いため、各種工事で費用を惜しまないようにしてください。時代に合わせた最適な改修ができなければ、住みやすさにも大きく影響してきます。“自分が管理しやすい家”を目指しましょう。

そして、周辺の動植物にはどんなものがあるのか、それは害があるものなのか、といったことも確認が大切。近隣住民へ直接伺いながら、その土地の地域文化や特徴に触れてみると尚良しです。

危険の多い山だからこそ、一度は必ず気になる土地に訪れて、住民と会話をする機会を作るのがベストです。

仕事・収入源の確保方法

仕事については、現在の仕事をリモートワークで続けたり、就農をしたりするのが一般的です。

車で山を下りて働きに出て、夜になったら山を登って帰ってくるという方法もありますが、あまり早い時間や遅い時間の移動はおすすめできません。朝靄による視界不良や、夜行性の野生動物との遭遇も考えられます。

珍しい方法としては、自身の山暮らしを発信するYouTuberという形も!多様な働き方が認められる現代だからこそ、自分なりの仕事を探してみてください。

困ったときには、各自治体に移住に伴う就職相談窓口があるので、そちらに問い合わせてみましょう。自分の希望に沿う就職先を一緒に探してくれるはずです。

山暮らしが自分に向いているか診断

山への暮らしに憧れを持っていても、実際に自分に合っているのかどうか、不安なことも多いはず。

そこで、以下の10の質問に「はい」か「いいえ」で答えてみてください。自分の傾向を知るヒントになるでしょう。

【診断項目】
  1. 自然の中にいるとリラックスできる
  2. 毎日の移動や買い物に時間がかかってもあまり気にならない
  3. 一人の時間を楽しめるタイプだと思う
  4. 自分で野菜を育てたり、薪を割ったりするのに興味がある
  5. インターネットが時々不安定でも我慢できる
  6. 日々の生活に便利さよりも「心の豊かさ」を求めている
  7. DIYや修理など、自分の手で何かを作るのが好き
  8. 多少の不便やトラブルにも前向きに対応できるほうだ
  9. 都会の騒音や人混みに疲れやすい
  10. 地域の人との助け合いや交流を大切にしたいと思う
【診断結果】

「はい」が8〜10個:

 → あなたは山暮らしにぴったり!自然と共にある生活が性に合っていて、きっと充実した毎日を送れるでしょう。

「はい」が4〜7個:

 → 山暮らしに向いている一面もありますが、準備や心構えが必要です。まずは短期滞在から始めてみるのがおすすめです。

「はい」が0〜3個:

 → 今のライフスタイルからのギャップが大きいかもしれません。山暮らしの良さを理解した上で、慎重に検討しましょう。

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山に暮らす際は計画的に!

リラックス効果の高さに反し、危険も多い山での暮らし。自然を相手にする分、油断は大敵ですが、事前にしっかりと調査・対策をすることで快適な暮らしが手に入るでしょう。

まずは、自分が山に暮らすことにどの程度適しているのかを見極めながら、計画的に検討を進めていってください。

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