南会津地域「ふるさとワーキングホリデー」:素敵な人々との出会い

福島県南会津ふるさとワーキングホリデーで出会った、地域の人達

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本記事は、総務省が推進する「ふるさとワーキングホリデー」を活用し、福島県南会津地域にて2週間の生活体験を経験した参加者が記事を執筆しています。
本記事では、地域の「人」の魅力についてレポートしていただきました。

目次

「森林の分校ふざわ」藤沼航平さん

作成者:菊地優来

ふるさとワーキングホリデー「森林の分校ぶざわ」

栃木県出身の藤沼さん。只見町との関わりは大学時代のゼミ活動がきっかけで、福島県の事業を通して地域と学生をつなぐ取り組みに参加したことから始まったそうです。その後、継続的に関わるため学生団体を設立し、最終的に地域おこし協力隊として移住されました。藤沼さんは、「地域おこし協力隊制度は、地域で挑戦したい人にとって準備期間として有効な制度」だとお話ししてくれました。

只見町では移住者の増加だけでなく「関係人口」を重視している点が特徴的です。地域外に住みながらも行事の手伝いや交流を通して関わり続ける人が増えれば、実質的に人口が増えたのと同じ効果が生まれるというのが「関係人口」の考え方。特に大学生の存在は大きく、ワーキングホリデーやゼミ活動をきっかけに何度も地域に訪れる人が多く、施設利用者の約半数がリピーターであることからも継続的な関係が生まれていることが分かります。今後は人口2,500人以下に減少しないことを一つの目標としながら、「住んでいる人が地域を好きでいられる町」を目指しているそうです。

今回のお話を聞いて、地域づくりは移住者を増やすことだけではなく、関係人口のような多様な関わり方を生み出すことが重要であるということを学びました。また、人とのつながりが地域の魅力そのものになることを改めて実感できる機会となりました。

メーデルリーフ」酒井治子さん

作成者:山田悠乃葉

ふるさとワーキングホリデーで訪れた「メーデルリーフ」

福島県只見町出身の酒井さんは、進学を機に一度町外へ出たのち、地元へ戻り観光業に携わっています。現在は、只見線の車内ガイドや観光案内を務める「只見線地域コーディネーター」として活躍され、只見駅の券売業務のほか、駅を訪れる人の案内をしたり、列車に乗り込み、訪れた人に只見の風景や暮らしを伝えたりと、来訪者と地域を繋ぐ役割を担っています。車窓に広がる四季の移ろいだけでなく、只見線運転再開の経緯や地域の魅力、沿線で手を振る人々の存在も含めて紹介するその語りは、只見を訪れる人たちの旅をより温かなものにしています。

「一度外に出たからこそ、只見の良さが見えました」と酒井さんはお話ししてくれました。2011年の豪雨で只見線が大きな被害を受け、列車が走らない状態が11年間続き、只見線の存在の大きさを実感。「只見という地域を残すためになにができるか。」その思いで復旧を願い、動き続けたそうです。

2022年に只見線全域の運転が再開され、今では1日に上下3本ずつの列車が只見駅を行き交うようになりました。本数も乗客数も少ないですが、酒井さんは自身の活動を通して、只見の地域と人を知ってもらい、一部の人だけでも只見に帰ってきてくれたり、関心を持ってもらえる人を作りたいと話します。

人口が減るなかで、様々な課題に対し、「誰が担うのか」という問題は今も続いています。それでも酒井さんは、“人”の力を信じている。「魅力がある只見の”人”にまた会いに行きたいと思ってもらえるように。そして只見の奥会津の玄関口にしたい」。その言葉には、地元への深い愛情と覚悟が見えました。

その話を伺いながら、私は長崎の田舎で空き家が増えていく風景を思い浮かべました。景色は残っても、そこに人がいなければ町の温度は失われてしまう。地域を支えているのは、風景ではなく「人」。只見線の物語は、酒井さんという一人の思いから、地域の未来へとつながっているのだと感じました。

檜枝岐村地域おこし協力隊」萩原舞さん

作成者:滝谷美花

ふるさとワーキングホリデーで出会った桧枝岐村の地域おこし協力隊

檜枝岐村地域おこし協力隊の萩原舞さん。彼女は尾瀬のビジターセンターに勤務し、自然観察会やスライドレクチャー、フィールドの巡回などを通して、尾瀬を訪れる人々に自然の魅力を伝えてきました。そうした活動を続ける中で、自然だけでなく、その背景にある尾瀬の歴史や文化そのものに強く惹かれるようになったのだそう。そして2025年4月、より深く地域と関わりたいという思いから、檜枝岐村に移住。現在は地域おこし協力隊として、尾瀬と檜枝岐村の魅力を発信しています。

檜枝岐村では、道ですれ違えば自然と「こんにちは」と声を掛け合い、そこから何気ない会話が生まれます。荻原さんが旅館へ向かう途中にも、通りがかった村民が「どこ行くの?その旅館はあっちだよ!」と声をかけてくれたことが、今でも印象に残っているそう。「村の人は本当に優しく、その距離の近さが心地いい」と教えてくれました。

今回参加したふるさとワーキングホリデーの中では、スノーシュー体験をはじめ、萩原さんに檜枝岐村を案内してもらいました。中でも印象的だったのは、檜枝岐村の伝統文化である村民歌舞伎の舞台見学。そこで、後継者不足という深刻な課題があることを知りました。入場料はわずかで、ほとんどがボランティアによって支えられている現状や、春の約2か月を稽古に費やす負担の大きさがあるそうです。萩原さんは「こうした課題も含めて村の姿を伝え、次の世代につなげていきたい」と熱い想いを語ってくれ、とても刺激を受けました。

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