東京都⇔千葉県九十九里で二拠点生活を体験！「豊かな自然が親子やクリエイターに◎」【長生地域編】

2025.02.16

移住したい理由に多い、「自然に囲まれて暮らしたい」「安くて広い土地に住みたい」を満たす場所が千葉県にあります。そこは、都心へのアクセスのしやすさから、二拠点生活先としても注目されているようです。

そんな千葉県の魅力を探るため、東京都から九十九里浜の南端の長生地域でお試し二拠点生活を体験！参加したのは、複住スタイル編集部の20代独身女性。移住者へのインタビューや、地域の見どころもご紹介していきます。

なお、千葉県の移住・二地域居住ポータルサイト「ちばらしい暮らし」を利用すれば、千葉県の移住関連情報などを見ることが可能！千葉県で暮らす移住者の方のインタビューも掲載されているので、ぜひご覧ください。

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千葉県長生地域と東京都を往復！二拠点生活体験レポート

概要

3日にわたる二拠点生活を一緒に体験してくれたのは、インフルエンサーの保坂玲奈（@__renao_0707）さん、エッセイ漫画家の最上うみみ（＠umimin0919）さん、日本ワーケーション協会の面々。それぞれの体験レポートも、ぜひあわせて読んでみてください！

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自治体紹介

今回の二拠点生活体験で訪れたのは、長生地域（茂原市、一宮町、睦沢町、長生村、白子町、長柄町、長南町）の7市町村。

茂原市は、田舎を感じる豊かな自然と、都会的な利便性をあわせ持つまち。映画やドラマ撮影の多い「ロケの聖地」としても有名です。九十九里浜の南端にある一宮町は、東を見れば美しい砂浜、西を見れば丘陵台地を携える、風光明媚で自然豊かなまち。東京2020オリンピックで初の正式種目となったサーフィンの会場にも選ばれ、釣りなど多くのマリンアクティビティを楽しむことができる人気のスポットです。

歴史ある文化・芸術が町の中に溶け込む睦沢町は、特産品も豊富。「道の駅むつざわつどいの郷」で買い物を楽しむこともできます。千葉県唯一の村・長生村は、温暖な気候と平たんな地形を利用して、稲作や野菜の栽培、漁業が盛ん。名産のトマトとネギは「長生（ながいき）ブランド」と呼ばれ、輸送路の近さから、新鮮なまま都内に出荷されていきます。

千葉県九十九里浜の南エリアに位置するのは、白子町。海水浴だけでなく、テニスなどのスポーツ施設も充実していることから、リゾート地としても注目されています。長柄町では、広い土地と綺麗な水を生かした農業が盛んで、別荘地としても有名。収穫体験や加工体験をはじめとする「ながらグリーンツーリズム」で、地域との交流を積極的に行っています。長南町は千葉県のほぼ中央に位置する緑豊かな里山が自慢の町で、都心から60km圏内とアクセスも。日本唯一の四方懸造り（しほうかけづくり）で知られる笠森観音が有名です。

好きなことをじっくりと！千葉県長生地域で出会った移住者の声

ニシナカユキト GLASS STUDIO

まず初めに訪れたのは、茂原市にある「ニシナカユキト GLASS STUDIO」。ここは「命の煌めき・再生」をテーマに、古の日本の美意識から生み出した独自のガラス表現を追求するアーティスト・西中千人さんの工房です。

「高い建物がないので、広い空と山がよく見える。一番好きなのは、カリフォルニアみたいな美しい太陽！この環境が自分のクリエイティブにも影響しています。海外渡航も多いので、空港が近いのも嬉しい！高速道路のおかげで、車を走らせればすぐ着きます」と、茂原市の魅力を語ります。

「ご近所さんとは、つかず離れずのちょうど良い距離感を保っていられます。だから気持ちを制限しなくていいし、作品制作もしやすいです。環境で人間は変わりますからね。ここに来たら仕事にもっと向き合える自分になれました」と、自分にとっての“良い環境”を作っていく大切さを教えてくれました。

ニシナカユキト GLASS STUDIO
【Instagram】＠yukito_nishinaka
【公式サイト】 https://nishinaka.com/

長南ドライブイン

長南町にあるのは、女性が活躍する飲食店「長南ドライブイン」。ガパオライスや幕の内、キッズメニューなど、家族で食事を楽しむことができ、CM撮影時などにロケ弁も届ける人気店です。

お店の外、旧小学校の校庭には、国際大会に出場しているスケートボード選手も練習に訪れる、本格的なスケートボードパークが併設。このパーク目的に千葉県外から通う選手も少なくないとか。

こちらで食べたのは、スパイシーなチキンと甘辛いタレが食欲をそそる、チキンオーバーライス！鮮やかな黄色いサフランライスや、青々とした濃い味が特徴の野菜ともよく合う、おしゃれな一皿。ワンプレートでお腹いっぱい食べることができました。

オーナーの田中さんにお話を伺うと、「子どもを育てている時は、すごく働きづらかったです。もっと仕事がしたかった。だから、同じように子どもがいる人同士が助け合い、仕事ができるところを見せたかったんです。それもこのお店のコンセプトのひとつ」と答えてくれました。

従業員の多くが移住者で、そのうちの一人である丸山さんは、新たな環境への悩みや子育ての不安を抱えていたそう。「いっぱい悩み相談をしました。周りのスタッフの皆さんは、いっぱい聞いてくれて、いろんなことを教えてくれる。すごくホッとする場所なんです」と、ここで働くのがとても楽しいと話す姿にほっこり。

自然に人が集まり、コミュニティを形成し、お互いに支え合って暮らす。そんなパワーに溢れた素敵な店員さんたちに、ぜひ会いに来てください。

長南ドライブイン
【住所】千葉県長生郡長南町長南770-1
【営業】火・水・木・金・土・日　※月曜定休
【時間】平日　11：00～15：00（L.O. 14：30）
【Instagram】@chonan.drivein

みんなのおむすびモモカフェ。

長生村に位置する、「みんなのおむすびモモカフェ。」。このお店では、地域の食材を積極的に取り入れたメニュー開発をし、様々な種類のおむすびを提供しています。

今回注文したのは、「黒焼玄米」と「とうがらしみそ」のおむすび。黒焼玄米は、玄米の表面に醤油を塗って焦がし焼きにした香ばしさと、お米の甘さが沁みる優しい味わいでした。とうがらしみそは、ピリッと辛い唐辛子と、コクのある味噌が見事にマッチ！お味噌汁と副菜、香の物までついた美味しいセットメニューがおすすめです。

一時、長生村と東京都との間で二拠点生活をしていた梶井さんは、「東京では完全に働くことに集中。そして、週末はこっち（長生村）に帰ってきて家族と過ごしたり、遊びに出かけたり。まったく違う生活を楽しめました」と、二拠点の良さを語ります。

続けて、「子どもを学校に連れて行きながら（道端の）ゴミ拾いをしていたんですが、全然ないんですよ。つまんないな、と思うくらいゴミがなくて（笑）」と、長生村の環境の良さを強調。

人柄の良さが滲み出るお話に、和まされるひと時でした。

みんなのおむすびモモカフェ。
【住所】千葉県長生郡長生村一松丙4355-1
【営業】水・木・金・土
【時間】11：00～15：00
【Instagram】＠momocafemaru
【公式サイト】https://momocafemaru.jp/

行って、見て、感じて！千葉県長生地域の体験・交流施設

茂原市立美術館・郷土資料館

「茂原市立美術館・郷土資料館」は、全国的にも珍しい「美術館」と「郷土資料館」の複合施設。郷土ゆかりの作家を中心とした作品や資料を収集・展示しています。

今回は郷土部門を中心に案内してもらい、国府関遺跡（こうせきいせき）から出土した木製品や、大正末期まで人力で走っていた昔の鉄道車両「人車（じんしゃ）」などを見ることができました。

旧石器時代から縄文時代、弥生時代へと続く歴史資料を間近に観察することができ、歴史の町としての一面を知ることができる貴重な施設にぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。

茂原市立美術館・郷土資料館
【住所】千葉県茂原市高師1345-1
【営業】通年　※年末年始・臨時休館日を除く
【時間】9：00～17：00

つりぼりとり亀

睦沢町にある「つりぼりとり亀」は、誰でも手ぶらで釣りをすることができる施設。

まずは外でヘラブナ釣りにチャレンジ！魚の餌はお麩を加工したものなので、虫が苦手な人でも安心です。釣れやすい5月～10月の温かな気候とは反対に、寒空の下だったためか大苦戦。お店の方に手伝ってもらい、なんとか一匹釣り上げることができました！

室内のホンモロコ釣りは、外釣りとは対照的に入れ食い状態。釣り竿の先に米粒を付けて水に投げ入れると、ものの数秒で食いつきます。釣ったホンモロコはお店で天ぷらに！さっくり柔らかな身と丁度良い塩加減がやみつきです。

なんと、ここでは併設された食事処で使用する新鮮な卵を産んでもらうため、キュートな鶏も飼育。

魚釣りはもちろん、何も考えずにのんびりできる時間を楽しみたい方にもおすすめです。

つりぼりとり亀
【住所】千葉県長生郡睦沢町大上1508
【営業】年中無休
【時間】日の出から日没まで
【Instagram】＠torikitsuriboriten
【公式サイト】http://oogami-heraike.com/

野見金公園

房総の絶景と季節の花々が楽しめる「野見金公園（のみがねこうえん）」。長南町民の手により桜の苗木500本、梅の苗木300本、紫陽花の苗木1,200株が植えられた手作りの公園です。

高い丘の上から望む水平線が美しく、広々とした空間が気持ちの良さを後押しします。桜や紫陽花の見頃には、県内外から多くの人が集まるそう。毎年春に開催される桜まつりは、地元の子どもからお年寄りまで集まる一大イベントです。

「スカイツリーの見える丘」としても知られ、運が良ければその姿を望むことができるそう。花々が舞う時期に、ピクニックなど楽しんでみてもいいかもしれません。

野見金公園
【住所】千葉県長生郡長南町岩撫36-1
【営業】無休

長南集学校

長南町のIT交流施設「長南集学校」の見学も！廃校となった旧長南小学校を再活用した広い校舎の中に、木工・アートスタジオや、前述の「長南ドライブイン」など様々な団体が入居しています。

集学校の一室ではスマホやパソコンに関する相談をすることができ、ITに関する困りごとを気軽に持ち込める環境は非常に便利。

ここに入居できるのは、「地域に貢献できる企業」だけとのこと。まずは子どもたちの集まる場所に、次にその親御さんたちも集まってくる。そうした地域コミュニティの場になることを目指しているんだとか。

地域と交流を深めつつ、また学校で学ぶような体験ができる「集学校」で、懐かしさに浸ってみるのも一興です。

長南集学校
【住所】千葉県長生郡長南町長南770-1
【営業】月・火・水・土・日　※木曜日・金曜日は定休日
【時間】9：00～18：00
【Instagram】＠chonan_shugakko
【公式サイト】https://www.shugakko.or.jp/shugakko/chonan

EVER GREEN HORSE GARDEN

長柄町に位置する乗馬倶楽部「EVER GREEN HORSE GARDEN」。この施設では、初心者から経験者まで、ブリティッシュ、ウェスタン、トレッキングと、好きなスタイルで本格的な乗馬を楽しめます。

取材日は強風の影響により乗馬体験は叶いませんでしたが、可愛い馬たちを間近で観察！整えられた綺麗な毛並みで、匂いもほとんどありません。つぶらな瞳が可愛く、滑らかな触り心地でした。

乗馬に挑戦する前に、併設のカフェで気軽にコーヒーを飲むのもおすすめ。山の上の別荘地のような雰囲気で、落ち着いた静かな空間です。

EVER GREEN HORSE GARDEN
【住所】千葉県長生郡長柄町上野ふるさと村内
【営業】火・水・木・金・土・日　※月曜日定休（月曜日が祝日の場合は翌火曜日）
【時間】9：00～11：00／13：00～17：00　※季節により営業時間が異なる場合あり
【Instagram】＠evergreenhorsegarden
【公式サイト】http://ever-green.gr.jp/