物価高が加速する現代、これから上京する人にとって気になるのが家賃などの固定費ではないでしょうか。
SUUMOが提供する家賃相場情報によると、東京23区内の家賃相場は6～11万円とされ、これから新生活を始める人にとっては手が出しにくいのが現実です。しかし、東京近郊なら相場は4～7万円といわれており、区内に比べて家賃を抑えることができます。
そこで今回は、東京近郊で家賃相場が23区内と比較して安い地域をピックアップして紹介します（※記事内の家賃相場はすべて2024年10月21日時点のもの）。
経済的な選択肢！東京近郊で家賃の安いおすすめの地域4選
神奈川県横浜市金沢区
金沢区は横浜市の南端に位置し、その東側は東京湾に面しています。1年を通して温暖な気候で、海と山の自然を感じられる地域です。
家賃相場は1Kで4.7万円、2LDKで9.4万円。交通アクセスも良く、金沢区の主要駅のひとつの金沢八景駅（京急線）から横浜駅や品川駅まで乗り換えなしで行くことができます。また、金沢区には「横浜・八景島シーパラダイス」や「三井アウトレットパーク 横浜ベイサイド」など、家族で楽しめるお出かけスポットが多いのも魅力のひとつです。
神奈川県座間市
座間市は神奈川県のほぼ中央に位置する地域で、座間丘陵を境として東西に台地・低地が広がっています。家賃相場は1Kで4.3万円、2LDKで7.2万円です。座間市内を通る小田急小田原線を使用すれば、座間駅から新宿駅まで50分弱で到着します。
座間市は子育て支援に力を入れており、児童手当のほか医療・就学費用といったサポートも充実。家族での移住も安心してできるでしょう。
千葉県印西市
印西市は千葉県北部に位置する地域で、自然豊かで温暖な気候が特徴。家賃相場は1DKで4.1万円、2LDKで6.8万円となっています。市内には2路線が通っており、印旛日本医大駅から成田国際空港まで京成成田スカイアクセス線を使用して乗り換えなしで行くことができます。さらには、木下駅から成田線などで日暮里駅まで約50分で移動可能と、アクセスも良好な地域と言えるでしょう。市内には大型ショッピング施設が複数あり、買い物にも便利です。
埼玉県深谷市
深谷市は埼玉県北西部に位置し、北側は群馬県の伊勢崎市、太田市に接しています。家賃相場は1Kで4.1万円、2LDKで5.9万円です。交通アクセスは、JR線を使って東京駅まで乗り換えなしの90分、新幹線も利用すれば熊谷駅を経由して1時間程度で到着します。深谷市は移住・子育て支援に力を入れており、引越し費用やテレワーク備品購入費に対する支援金の給付、保育料完全無償化など、一人暮らしにも家族での移住にも適しています。
より安い家賃で東京近郊に住むコツ
不動産の繁忙期を避ける
進学や就職のタイミングと重なる1～4月上旬、人事異動で転勤する人が増加する9～10月は不動産の繁忙期といわれています。この時期は家の探し手が多いことから、家賃や初期費用の値下げ交渉もうまくいかないことが多いです。ところが、そうしたピークが過ぎると物件を探す人も減ることから、空室にしておくよりは誰かに住んでほしいという家主側の思惑で家賃が安くなることがあります。特に6～8月の夏場は家賃が下がると言われており、安く物件を探すなら夏場を狙うのがおすすめです。
敷金・礼金ゼロ物件を探す
敷金とは賃料の未払いや退去した部屋の原状回復費用として家主や管理会社に事前に預ける費用で、礼金は賃貸借契約時に借主から家主にお礼として支払う費用のこと。両方とも一般的に家賃1～2ヶ月分が相場といわれています。ただし、必ず払わなければいけない費用ではなく、敷金・礼金を支払う必要のない物件も一定数あります。「なるべく安く済ませたい！」という人は敷金・礼金ゼロ物件を探してみましょう。
物件の条件を見直す
「駅から近い」「バス・トイレ別」などの人気条件を満たす物件は比較的家賃が高くなりがちです。一度自分の住みたい家の条件を見直し、譲れないもの・妥協していいものを整理して探してみるのもおすすめです。
東京近郊の安い家賃の地域で快適な暮らしを
東京近郊の地域で家賃を安く抑えられる地域を4選紹介しました。23区内に住むのが難しくても、東京近郊でアクセス良好な地域に住めば快適な生活を送ることができるでしょう。
近郊地域への移住を通して、都心だけでなく移住先の地域の魅力を見つけてみてはいかがでしょうか。
