仕事終わりにゆっくり温泉に浸かってリフレッシュしたり、温泉に入って心身をシャキッと目覚めさせてから仕事に取りかかったり。こうした働き方を実現できるのが温泉ワーケーションの醍醐味と言えます。都会からアクセスしやすい温泉地も多く、気軽に実践できるのも魅力です。
この記事では、温泉ワーケーションを安い費用で楽しむためのコツや、リーズナブルなワーケーションが叶う温泉宿・施設をご紹介します。
温泉ワーケーションを安い費用で楽しむ4つのコツ
せっかく温泉地でワーケーションをするなら、連泊して温泉を思いっきり堪能したいもの。
長期滞在なら、温泉の効能により体調を整える「湯治」の効果も期待しやすくなります。
ここでは、温泉ワーケーションをリーズナブルに楽しむためのコツを4つご紹介します。
- ワーケーションプラン・連泊プランを活用する
- リーズナブルな素泊まりプランを利用する
- コストを抑えられる移動手段を選ぶ
- 自治体の補助金制度を活用する
ワーケーションプラン・連泊プランを活用する
宿泊施設によっては、ワーケーションに特化したおトクなプランを提供しているところもあります。
施設内併設のコワーキングスペースを無料で利用できたり、コピー機などの仕事に必要な備品の利用が一部無料になったりするケースなどがあり、温泉を楽しみつつ仕事も快適に進められます。
また、ワーケーションにはリーズナブルに宿泊できる連泊プランもおすすめです。
1泊あたりの料金がお得に設定されていることが多いため、宿泊費用を抑えやすいのがメリットです。
連泊でゆっくりと温泉ワーケーションを楽しむには、こうしたおトクなプランをぜひ活用しましょう。
リーズナブルな素泊まりプランを利用する
温泉ワーケーションの費用を安く抑えるには、素泊まりプランを利用する方法もあります。
高価格帯の温泉宿でも素泊まりであれば安く泊まれるケースも多いため、気になる宿があった場合はぜひ素泊まりプランもチェックしてみましょう。
また、連泊でワーケーションをするなら毎日の食事代も気になるところ。食費を抑えたい場合は、宿泊施設の周辺に安い飲食店やコンビニなどがあるかどうかもあわせて確認しておきましょう。
コストを抑えられる移動手段を選ぶ
温泉ワーケーションにかかる費用は、現地での宿泊費用や食事代だけではありません。温泉地までの往復の移動費用もしっかり考慮する必要があります。
ワーケーション先までの移動手段には、車や新幹線、電車などさまざまな選択肢がありますが、なかでも特に移動費用を抑えやすいのが高速バスです。
移動費用を抑えられれば、その分、温泉地での滞在日数を延ばせたり、現地での食事やアクティビティを充実させたりといったことも実現しやすくなります。
ワーケーション先を決める際には、ぜひ「移動費用を節約できるか」という視点も持って温泉宿を選びましょう。
自治体の補助金制度を活用する
自治体によっては、ワーケーションの実施に対する補助金制度を設けている場合があります。
補助対象となる費用や助成金額は自治体によって異なりますが、宿泊費や交通費が助成されるケースが一般的です。
ワーケーション先の自治体が補助金制度を用意している場合は、助成要件や補助金交付までの流れ、申込期日などをしっかり確認して活用しましょう。
温泉ワーケーションを充実させるためのチェックポイント3つ
温泉地でのワーケーションというと、つい温泉や宿のロケーションなどに注目してしまいがちですが、「快適に仕事ができるか」「食事はどうするか」といったポイントをあらかじめチェックしておくことも重要です。
ここでは、充実した温泉ワーケーションを過ごすための3つの確認事項についてご紹介します。
快適な作業環境が整っているか
温泉地の宿泊施設にインターネット環境が整備されているかどうかは、仕事の快適さを左右する大事なポイントです。
特に、客室を滞在中の主な仕事場とする場合は、客室で無料Wi-Fiなどが利用可能かを必ず確認しましょう。
あわせて、デスクやチェアの設置有無もチェックしておくと良いでしょう。
宿泊施設内または近隣にコワーキングスペースがあると、作業場所を変えて気分転換したいときに便利です。
連泊の場合は食事場所も確認する
連泊での温泉ワーケーションを想定している場合は、宿泊施設内の食事場所や、周辺で利用できるレストランなども確認しておきましょう。
滞在中の食費をできるだけ抑えたい場合は、宿の周辺に安価な飲食店やコンビニ・スーパーなどがあると安心です。
家族連れの場合は周辺の観光スポットも要チェック
家族でワーケーションをするなら、温泉宿周辺の観光情報もチェックしておきましょう。
宿からアクセスしやすい場所にレジャー施設や人気の観光スポットなどがあれば、自分が仕事に取り組んでいる間に他の家族は観光を満喫できます。
温泉ワーケーションが家族みんなにとって良い思い出となるよう、事前の情報収集・計画は入念に行いましょう。
ワーケーションを安い値段で楽しめる温泉宿・施設おすすめ17選
ここからは、リーズナブルに温泉ワーケーションを楽しめるおすすめの温泉宿・施設をご紹介します。
いずれも、無料のインターネット環境が整備されていることに加えて、ワーケーションプランやおトクな連泊・素泊まりプランがある施設をピックアップしています。
ぜひワーケーション先を検討する際の参考にしてみてください。
【鬼怒川温泉（栃木県）】伊東園ホテル ニューさくら
国内屈指の人気温泉地である鬼怒川温泉でのワーケーションを楽しみたい方におすすめなのが、鬼怒川温泉駅から徒歩7分の好立地にある「伊東園ホテル ニューさくら」です。
露天風呂とサウナを備えた大浴場、さらに無料の貸切風呂があり、宿自慢の「美肌の湯」を存分に楽しめます。
周辺には、東武ワールドスクウェアや日光東照宮など有名な観光スポットもあるので、家族での温泉ワーケーションにもぴったり。
時期によってはおトクな連泊割プランを利用できる場合もあるのでチェックしてみましょう。
【鬼怒川温泉（栃木県）】ホテルサンシャイン鬼怒川
自然豊かな鬼怒川の渓流沿いに建つ大型温泉旅館です。
四季折々の景観を楽しめる大浴場と露天風呂があり、自然をすぐそばに感じながら歴史ある鬼怒川温泉の湯を堪能できます。
仕事の合間には、併設の足湯カフェで美味しいコーヒーやスイーツを味わったり、ホテルの目の前にある鬼怒楯岩大吊橋を散策して絶景を楽しんだりできるのも魅力です。
安価に宿泊できる素泊まりプランがあるので、費用を押さえつつ贅沢な温泉ワーケーションを過ごしたい方にぴったりです。
【塩原温泉（栃木県）】塩原温泉 八汐荘
「塩原温泉 八汐荘」は、宿泊者が自由に思い思いの時間を過ごせる新しい宿泊スタイルを提供している温泉宿。自宅のようにくつろぎながら仕事に集中したい方にぴったりです。
ワーケーション応援プランを利用する場合は、素泊まりで1泊5,000円（税込）から宿泊できます。手つかずの大自然と源泉かけ流しの湯をリーズナブルに満喫できるのが魅力です。
客室にはデスク・椅子・延長コード・デスクライトなども完備されているため、快適に仕事を進められます。
【湯河原温泉（神奈川県）】島・海望む、みかんの丘の貸切湯 ボンファム
山や海に囲まれた閑静な温泉街に佇む、みかん農家が営むペンションです。
3,000坪のみかん畑の高台にある全10室の小さな宿のため、都会の喧騒を忘れてリラックスしながら仕事に集中できます。
1日の仕事を終えた後は、非日常感あふれるおしゃれな貸切温泉へ。3種類の貸切温泉のうち2つは、みかん畑の小路の先にある小高い場所につくられた展望露天風呂です。
昼間は海や島々を、夜は灯りがともる湯河原の街並みや星空を眺めながら温泉を満喫できます。
【湯河原温泉（神奈川県）】湯河原惣湯
自然豊かな万葉公園内にある「湯河原惣湯」は、コワーキングスペースや日帰り温泉などが一体となったワーケーション施設です。
無料で使えるコワーキングスペース「玄関テラス」には、Wi-Fiのほかにもコンセント・プリンターなどが完備されており、長時間でも快適に作業できます。
日帰り温泉「惣湯テラス」は、6,500円（税込）で最大5時間の滞在が可能です（食事ありプランの場合）。湯河原の宿泊施設を利用すれば、料金が500円割引になります。
湯河原温泉のワーケーションスポットとしてぜひ活用してみてください。
【草津温泉（群馬県）】ふたばや
古来より名湯と呼ばれ親しまれてきた草津温泉。街の至る所で上がる湯けむりが非日常感を高めてくれる、国内でも人気の温泉地です。
そんな草津温泉の中心部、温泉街のシンボルとも言える湯畑のすぐそばに佇むのが「ふたばや」です。
宿泊料金は1泊5,400円（税込）からとリーズナブルなので、連泊して草津の湯を心ゆくまで堪能しながら仕事ができます。
草津温泉には無料で利用できる共同浴場も多数あるため、仕事に行き詰まったら散策を兼ねて外湯巡りでリフレッシュするのもおすすめです。
【草津温泉（群馬県）】草津温泉コワーキング
草津温泉でのワーケーションに快適さをプラスしてくれる、温泉街初のコワーキングスペースです。
湯畑から徒歩5分の好立地にある施設には、半個室ブース席やカウンター席、ひとり用ソファー席などさまざまなタイプの席が用意されています。気分や作業内容に合わせて自由にワークスペースを選べるのが魅力です。
Wi-Fi速度が担保されているため、オンライン会議などもスムーズに行えます。
利用料金は30分330円からと手頃なので、気分転換を図りたいときにもおすすめです。
【伊香保温泉（群馬県）】ステイビューいかほ
伊香保温泉では、全国の温泉地との共同企画「温泉Biz」を通して、快適なワーケーション環境の整備を推進しています。
「ステイビューいかほ」は、ワーケーションにぴったりの宿として温泉Biz事業の対象旅館に指定されている宿です。
宿泊者が無料で使える広々としたワーケーションスペースを備えており、おしゃれな空間で快適に仕事に打ち込めます。
平日の素泊まりプランなら1泊5,500円（税込）から宿泊できるので、連泊して温泉ワーケーションを満喫したい方にもおすすめです。
参考：伊香保温泉ワーケーション事業「温泉Biz」｜一般社団法人 渋川伊香保温泉観光協会
【土湯温泉（福島県）】YUMORI
「YUMORI」は、福島県の土湯温泉郷に2018年にオープンした温泉ホステルです。
開放感あふれる大浴場と4つの貸切風呂では、神経痛や冷え性、さらには美肌の湯として愛される土湯温泉の源泉をゆっくりと堪能できます。
宿泊者同士が交流できるラウンジや、こだわりのドリンクが楽しめるカフェなどが併設されており、おしゃれな空間で温泉ワーケーションを楽しめるのも魅力です。
ワーケーションにぴったりのお得な連泊プランも用意されているのでぜひチェックしてみてください。
【磐梯熱海温泉（福島県）】温泉プチホテル 湯kori 磐梯熱海
「温泉プチホテル 湯kori 磐梯熱海」は、昭和37年に創業した旅館をリノベーションした宿泊施設です。
おこもりワークに最適なロフト付きのおしゃれな客室や、広々としたワークデスクを備えた客室などもあり、グループや夫婦・カップルでのワーケーションにもぴったりの環境が整っています。
仕事終わりに温泉でリフレッシュした後は、併設するカフェ＆バーでビールや福島県の日本酒を楽しむのもおすすめです。
素泊まりプランを利用すれば、リーズナブルに温泉ワーケーションを満喫できます。
【沓掛温泉（長野県）】叶屋旅館
夫神岳の山腹に佇む沓掛温泉は、国民保養地温泉に指定されている旅館2軒の小さな温泉地です。
そんな沓掛温泉にある叶屋旅館は、昔ながらの湯治宿をリフォームした素泊まり専用の宿。山あいの静かな場所にあるため、おこもりワーケーションにもぴったりです。
セルフサービスを基本としているため、1泊5,200円（税込）からとお手頃な価格で宿泊できます（※）。食材を持参すれば共同キッチンでの自炊も可能です。
「とにかく安く温泉ワーケーションを楽しみたい」という方は一度チェックしてみましょう。
※2024年10月以降は1泊5,500円～
【発哺温泉（長野県）】志賀スイスイン
志賀高原最初の温泉として知られる発哺（ほっぽ）温泉は、蒸気を釜に入れ温水化している全国でも珍しい蒸気温泉です。
「志賀スイスイン」には、この温泉を満喫できる北アルプス一望の露天風呂があり、泉質の良い温泉と雄大な自然を同時に楽しめる贅沢な温泉ワーケーション環境が整っています。
館内には大きな窓から自然を眺められる開放感のあるワーキングスペースもあり、美しい景色に癒されながら仕事に取り組めます。
1泊5,500円から滞在できるワーケーションプランも用意されているので、ぜひ利用してみてください。
【熱海温泉（静岡県）】ロマンス座カド
「ロマンス座カド」は、熱海最後の映画館『ロマンス座』の隣にひっそりと佇む、個室型ゲストハウスです。
熱海のカルチャーを牽引してきた映画館とつながるレトロモダンな雰囲気が魅力で、熱海の街や温泉を楽しみながら、ひと味違った温泉ワーケーションを満喫できます。
Wi-Fi完備の客室は部屋ごとに間取りや雰囲気が異なるのが特徴で、どのお部屋になるかは当日のお楽しみ。そんなワクワク感も「ロマンス座カド」の醍醐味です。
街中にあるたくさんの温泉を堪能しつつ、昭和レトロな雰囲気が漂う熱海の街で、暮らすようなワーケーションを体験してみてください。
【石切温泉（大阪府）】ホテルセイリュウ
大阪の夜景を一望できる絶景の立地にある「ホテルセイリュウ」は、大阪・奈良の中心部から電車で約25分でアクセスできる宿泊施設です。
館内には広々とした大浴場や、きらびやかな都会の夜景を望める露天風呂があり、非日常な雰囲気に包まれながら仕事の疲れをリフレッシュできます。
都市部に近い場所にあるため、大阪や奈良の主要観光地へもアクセスしやすく、家族と一緒に充実した温泉ワーケーションを過ごすこともできます。
ワーケーションにぴったりな連泊プランがあるのでぜひ利用しましょう。
【有馬温泉（兵庫県）】小宿八多屋
「小宿八多屋」は、歴史ある温泉街・有馬温泉に佇む素泊まりの宿です。
日常を離れてゆっくり過ごせるようにとの配慮から、客室にはテレビが設置されていません。
まさに、風情ある温泉宿で仕事に没頭したい方にはぴったりの環境が用意されています。
温泉は近隣旅館の内湯や公共の外湯を利用可能です。おトクな連泊素泊まりプランがあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
【湯村温泉（兵庫県）】朝野家
美肌を堪能できる4つの源泉を所有する、湯村温泉の「朝野家」。
露天風呂・大浴場だけでなく、全客室にも温泉が完備されているため、時間や人目を気にせず、好きなタイミングで好きなだけ温泉を堪能できるのが魅力です。
仕事の息抜きに浴室でサッと温泉に浸かったり、早朝・深夜に自分だけの温泉をゆっくりと楽しんだり。
客室というプライベート空間で思う存分天然温泉を満喫する、贅沢なワーケーションを過ごせます。
【白浜温泉（和歌山県）】HOTEL SHIRAHAMAKAN
「HOTEL SHIRAHAMAKAN」は、エメラルドブルーの海と白い砂浜のコントラストが美しい白良浜まで徒歩30秒の好立地にある宿泊施設です。
館内にはコワーキングスペースや共有リビングなどが併設されており、温泉と海を満喫しながら快適に仕事に取り組めます。
1日の終わりには温泉だけでなく、ぜひ海風を感じながら美しい砂浜の散策も楽しんでみてください。
テレワーク・ワーケーション応援プランやおトクな連泊割プランが用意されているため、リーズナブルな価格で温泉ワーケーションを堪能できます。
温泉ワーケーションをリーズナブルに満喫しよう
1日の仕事を片づけて、星空を眺めながらゆっくりと露天風呂に浸かる。仕事の息抜きに温泉街を散策しながら足湯を楽しむ。
そんな贅沢な非日常感を思う存分味わえるのが、温泉ワーケーションの醍醐味です。
温泉ワーケーションを安い費用で楽しむには、温泉宿のおトクなプランを活用したり、移動費用を節約したりするのがポイントです。
非日常感あふれる贅沢な温泉ワーケーションを、リーズナブルに楽しみましょう。
